「トム・クルーズへ敬礼ッッッッ!!」トップガン マーヴェリック さっちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
トム・クルーズへ敬礼ッッッッ!!
不敬にも「どうせあれでしょ、トム・クルーズがニッコリ笑いながら不可能作戦を可能にする映画でしょ」と当初ノーマークでしたが映画関係者、SNSでの大絶賛の嵐に気になり急遽鑑賞。前作を予習を含め鑑賞前に再度観直したところ申し訳ないのですがコレの続編をどう撮ったら名作になるのか半信半疑でマーヴェリックを...。
結果、難しい映画的な文法を抜きにしてオールタイムベストに入るほどの完璧な一本でした、粗がない。粗がないからと言って無機質なものではなく感情が揺さぶられるほんとに素晴らしい映画でした。
今までトム・クルーズ主演映画を半笑いで観てきた自分を恥じたい...今回はいつものイケメンでユーモラスなアメリカヒーローと違い成長しきれない自分に悩み、かつてのライバルに涙を見せて弱音を吐く生のトム・クルーズの姿に大号泣...若々しいトム・クルーズではなく年相応に老い、若者の気持ちを理解しようと思い悩む姿に大号泣。
戦闘シーンに関しては他の方々が書かれてるので省きますが前作で煮え切らなかった分、カタルシスを得られ、これぞエースパイロットという部分を惜しみなく魅せてくれたことに感謝しかありません。古臭いストーリーライン(これは前作の直接的な続編なので仕方ない)ですが丁寧な成長、感情の起伏描写、最高の戦闘シーンがあれば今でもこれほどの映画ができることに驚き、映画を愛し映画に愛されたトム・クルーズの集大成として、そしてマーヴェリックだけでなく彼自身の30数年の期間までも想像させる完璧な作品でした。
トム・クルーズありがとう(ビシッ)