「完璧な娯楽映画、違和感ゼロの空中機動感」トップガン マーヴェリック Chuck Finleyさんの映画レビュー(感想・評価)
完璧な娯楽映画、違和感ゼロの空中機動感
戦闘機の飛行や空中戦のシーンが山盛りで、その上その全てに飛び抜けた現実感があり、空中で何が起きているか非常に分かりやすい映画でした。戦闘機の物語では「ステルス」(2005)のエアリアルシーンも良かったけど、あれは架空のSF戦闘機でありCG感は丸出し。今この瞬間にも地中海の先あたりで起きていそうな東西第一線戦闘機によるリアル・ウォーとは比較になりません。一言で「物凄い映画」。自信を持って人に推薦できる作品だったです。ストーリーは各部分が夫々トンデモないですが、娯楽映画だしトム・クルーズだし、映像が素晴らしいのでなんでもOK!です。
ただ、あまり関係ないですが、帰りに映像を思い出しながらDanger Zoneでも聴こうと思ったら偶然「永遠の0」が選曲に出てきてしまい、図らずもあの悲しく迫る音楽でF/A-18のシーンを思い浮かべてしまいました。米軍の皆さんは映画でも誇りと栄誉をかけて空を爆進するのに、日本の兵隊さんや自衛官は、何かいつも負の十字架みたいなイメージを背負わされて飛ばなければならないようで、TOP GUNを大喜びして観る一日本人としてちょっと済まなく思いました。
今回IMAXで臨場感を満喫しましたが、もう一度4Dとかで見ようかなと思います。
追記
結局IMAX、Dolby Atmos、MX4Dと、字幕全フォーマットで観てしまいました。ロードショーでそのような連続鑑賞をするのは、「未知との遭遇」「プラトーン」「シンゴジラ」「アベンジャーズ:エンドゲーム」以来… うーん、我ながら自分らしいチョイス。結論としてやはり、際限なく素晴らしい空中シーンに没入するにはMX4Dが一番でした。実際、これまで4Dで見た映画の中でこのTOP GUN: Maverickが一番フィットしていました。もし、座席が宙返りしたり数mくらい落下する“スーパー4Dシート”があったらその方がさらに良いでしょう、実現不可能ですが。