「前作履修は必須!ただ、未履修でも終盤の展開は激アツ!」トップガン マーヴェリック ムンさんの映画レビュー(感想・評価)
前作履修は必須!ただ、未履修でも終盤の展開は激アツ!
先ず、鑑賞前に驚かされたのが人の多さ!
コロナ規制緩和もあるだろうけれど、ココ最近で一番の客入りではないだろうか?
そして面白いのが、その客層。
圧倒的に年齢層が高い!
私が観に行った22時40分の上映において、その80%程度は40代中ばからの世代に見えた。
恐らくは、皆若かりし頃の思い出を胸に訪れたのであろう。
まさしく私もその一人!
そして本編が始まり、
のっけからのDanger Zone、そしてGPZ900R。
一気にノスタルジックな気持ちにさせられる。
ソコからは、現代的なハナシの流れになりつつも、
色々な表現に『あの頃の映画』のテイストが満載の流れが続く。
序盤から中後半、映画の約8割程度は、
過去作から現代に繋がるヒューマンドラマを延々と描いており、
比較的シンプルでわかりやすい内容であるものの、
前作を履修して大筋と「コードネーム」を理解していないと初見では少し厳しい。
初見へのわかり易さを考慮しているのか、
ヒューマンドラマ部分は正に王道で容易に予想がつく展開で、
悪く言えば退屈、よく言えば安心感がある。
キャストには余り華が無く、トム・クルーズの独壇場といった感じ。
『アイスマン』の様な強烈な登場人物はいない。
ただ、個性は豊かでちゃんと各個の表現がなされている。
この部分も、前作履修であったほうが楽しめる。
私的には、正直、
約8割を占めるヒューマンドラマは退屈に感じてしまった。
そのまま普通に終わっていたならば、
評価は贔屓目にみても★★★程度だったと思う。
しかし!
最後の最後、残りの2割は本当に激アツ!!!
問答無用の空中戦、駆け引き、怒号の展開!
奇をてらった物ではなく、
超王道のスーパーストロングスタイルで問答無用にねじ伏せる!
実際にトムは戦闘機を操縦して撮影しているらしく、
息遣いやGで揺らされる様は流石の超迫力!
CG自体はソコまでレベルが高い物ではなく、CGだとわかるモノだけれど、
リアルに撮影した部分が兎に角強く、イヤな気にさせられず緊張感がある!
実写系の映画において、ここまでの戦闘シーンは今までにないのではないだろうか!?
私的な感覚だと、
『閃光のハサウェイ』の終盤でのペーネロペーとΞの戦闘の様な緊張感と高揚感があった。
しかも、ソレが長く続く!
この終盤の戦闘シーンだけで、一気に評価が覆る!
ココをみる為だけにこの映画を観に行く価値はあると思う!
ソレもあり、今回私が視聴したのはドルビーアトモスだったが、
4DXで観なおすのは大いにアリだなと思った。
だいぶ混んでてイイ席取りにくいけれど、
未視聴の方は、可能ならば4DXでの視聴が絶対にオススメです!