劇場公開日 2020年7月31日

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「考えるな、感じろ!!」海辺の映画館 キネマの玉手箱 星のナターシャnovaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5考えるな、感じろ!!

2021年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

《お知らせ》
「星のナターシャ」です。
うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ)
前のアカウントの削除や取り消しもできないので、

これからは「星のナターシャnova」

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海辺の小さな古い映画館の最終営業日、
日本の戦争映画をオールナイトで上映する夜。
なぜか映画の世界に引き込まれた三人の青年が
映画の中で戦争というもの体験してしまうお話。

と、とりあえずあらすじは有るんだけど
それに囚われていたらこの映画楽しめないので

考えるな、感じろ!!としか言えません〜〜。

正直、一度見たくらいでは意味が解んないけど、
何回も観たからって解ったと言える映画でもなし〜

ピカソとかダリの絵を初めて観た人々の様に
今までに無かったものにブチ当たった「めまい」を
ぜひ、感じて観てください。

で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては

残念ながら大林監督の遺作となった本作ではありますが
コロナ禍によって世の中が、疑似戦時下の様な空気の
2020年にリアルタイムで観られたことを
人生の一つの大きな出来事だと思います。

大林監督の作品は「時をかける少女」以外は観てなくて、
なぜか最近の
「この空の花 長岡花火物語」から観だした者として

今回はまだ解りやすいかも〜
などと思ってしまった!(笑)
(実際はそんなに深く解って無いですよ)

それほどに大林監督の映画はぶっ飛んでいて
言葉では説明できないけど
監督が伝えたいこと、若者に残しておきたいことは
痛いほど伝わってくる。

戦争は絶対ダメ!だけど
民衆の心は簡単に操られてしまう危ういもの。

正論や正義や同調圧力に流されず
一番大事なのは「人の命」だと
そこだけはぶれてはいけない!

作中で度々引用される中原中也の詩、
とりわけ「野卑[やひ]時代」の中の

「文明開化と人云ふけれど
野蛮開発と僕は呼びます」

痛いです!

そして戦争で命を落とした全ての人々への
鎮魂の塊の様な監督の後ろ姿に泣けてしまった。
めっちゃ怖いシーンだけどね〜〜

ぜひ、劇場で没入して
「訳わからん!でもなんか頭ぐるぐるされた!!」
そんな気持ちになってください。

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皆さんの評論は遅れて少しづつ拝見してます。
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星のナターシャnova