「知的、難しい、寝られる。」海辺の映画館 キネマの玉手箱 akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
知的、難しい、寝られる。
クリックして本文を読む
突然思いついて、9/2にシャンテシネまで見にゆく。
久しぶりの有楽町であり、日比谷であり、映画館でもあったのだが、なかなか刺激的な時間を過ごした。一つおきの座席。
しかもチケットを買うとき、あえて最前列を指定してしまったため、画面は見づらいものの、没入感は最高の席で鑑賞。
年上の友人から勧められたのだが、ほぼこの映画についてなにも調べず見た。寝るつもりはなかったが、不覚にも何度か寝てしまった。
スクリーンで高橋幸宏さんを見たのはもしかしたら初めてかもしれない。
大林宣彦の遺作。反戦思想がたっぷり詰まっている。
「ふたり」とか「転校生」とは比べようのないほぼなんの制約も受けず製作したのではないかというような内容だった。
破綻寸前のストーリーと超豪華な役者陣。片岡鶴太郎、稲垣吾郎、武田鉄矢、笹野高史、高橋幸宏、小林稔侍、常盤貴子、大森嘉之、浅野忠信‥‥
しかし感動を交えた素晴らしい驚きは私にはほぼない。人によってはあるかもしれない。
ヤクザ映画も、戦争映画も、白虎隊もトーキーも好きだった少年時代の宣彦少年に向けて作られたのではないかというような実験的作品。
宇宙船のコックピットに高橋幸宏
瀬戸内シネマ?という場末の映画館の最終日
中原中也の詩
オールアフレコだろう
背景との合成も半分以上あるのではではないか
上映後、後ろを振り返ると20人程度は入っていた。
その人たちの顔を眺めていたかった。
多分その方が面白い。
コメントする