ミッドサマーのレビュー・感想・評価
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夏至云うてんのに冬で始まる白いゲットアウト
ゲットアウトとテーマは違うけど。
ヘレデタリーとはまた違ったテイスト。
英語間違ってる?と思ったタイトルはスェーデン語でミィドソンマルと読むらしい。
ホラーではないがグロ映像とボカシありのセックスシーン(裸の女性陣に囲まれながら)や全裸男性がウロウロするのでR15+指定。スリラーとしてみた。ブラックコメディ?違うような。。。
スェーデンの山奥にあるコミューンという設定。ハンガリーブダペストがロケ地なのか
パニック障害のあるメンヘラ女子とその彼氏と男友達大学生3人のうち一人の故郷の祝祭を見に行く夏至の9日感。
人類学異文化研究の論文の為、と言いながらドラッグにフリーセックスを期待して来てみたらさあ大変!
正に白日夢を見ているかのような気分
人間の一生を四季に分け生命はリサイクルされているという輪廻思想のコミュニティ
最後は笑顔で〆てもらわんと!な流れで納得のラストではあるけど、あれを見てハッピーエンドと捉えられるほど思想には入りこめなかった笑
崖から飛ぶ前ぐらいはリコーダー音色で睡眠導入されたけど、それ以降はゾワゾワさせてもらったしでかいスクリーンで観られて良かった。
トリップ映像も良き。素面で観ない方がトベるかもww
カルト映画化!
明るいのに
気分が悪くなる美しい狂気。
特に怖いということはない。
物語が進むに連れて、
村人たちの狂気の世界に引きずり込まれて
いくが、背景が常に青空と気持ちの良い原っぱで
狂気と対極構造が出来ている為
逆に美しさを感じてしまう。
またルーン文字など神話的要素を絡めることで
現実離れしていることを常に意識させられるので
、これがここの常識だと許容さえしてしまう。
映像や人物・音楽など気持ち悪く描かれいるが、
良しとして見れてしまう不思議な映画である。
この映画の最大の魅力が、醜悪を極美にかえてしまう映像手法だろう。
欠点としては物語に爽快感がなくダラダラと進み
あくびをするほど暇な点。
また、意味が明言されないため想像で補完していく必要があり釈然としない点。
伏線があちらこちらに散りばめられているので
想像できるようにはなっているが。。
なんだこれ?という体験がしたい人だけ
見るべき作品。
確かに見たことがないテイストは味わえる。
北欧版グリーンインフェルノ
へレディタリーからアリ アスター監督を知り本作を鑑賞しました。
正直へレディタリーに比べてマンネリした印象だったかな…もっと攻めた演出、話の展開があっても良かったと思う…
舞台は未開の地のジャングル…ではなく北欧の山奥の集落でこれまで誰も取り扱ったことのない白人の土着の風習、ある種のタブーに踏み込んでいる。所々深堀したくなるような興味をそそる部分もあるがまあフィクションなので多少無理があるよな‥と思うような風習の設定だった。(村の老人が崖から飛び降りるのは実際にそういった伝承があったらしいが)欲を言えばもっと心臓を抉ってくるような演出が欲しかった。
パンフレットの装丁も洒落っ気が効いてて映像、舞台設計、衣装制作のクオリティーも高い。話の中身自体は前述したとおりマンネリしたものだったが北欧の民俗学や舞台美術には興味をそそられるものがあるので是非足を運んで観てみてほしい。
独特な怖さ
「ミッドサマー」
すごい映画だった、、。 なんだろう、なんて書けばいいのか。笑
いや、映画として面白かった!
アリーアスターが描く怖さが独特。ヘレディタリーは終始、画面が暗い世界観だけど、本作は眩しいぐらい明るくて、太陽、村の人たちの笑顔が怖いし、花でさえ、ちょっと気持ち悪いってなった。
グロさレベルでいうと、グロいシーンは思ったより多くはないけど、エグい。。 しかし、このじわじわくる恐怖心の引き出し方、天才かよ。2時間40分と長いけど、全く長く感じなかったし、作品としては傑作だなって思う。
だが、笑
今の社会や文化からしたら、非道徳過ぎておすすめできないよね🤣グロいとかグロくないってより、そこが無理な人はこの作品は無理だろうなぁと思う。
この映画の何が1番怖いかって、人間の解釈や意味づけで、信じられない残酷な行為でさえ尊いものとして捉えることができるということ。いや、マジでこわい。
カップルで観に行かないほうがいいというのも、確かにそうかもとも思った。
でも、女性がスカッとするとかそういう感想多く見かけるけど、私はそこまでスカッとできなかったかも。
登場人物の誰に感情移入するかで変わるだろうと思うけど、監督もインタビューで言ってますが、この映画は主人公ダニーの視点、主観で描かれているから、ダニーから見た世界が描かれている。ダニーが善として捉えるものは善だし、ダニーから見た悪は悪。ダニーの救済物語的な。
視点を変えたら、ただの地獄。
わたしは主人公に感情移入できなかったパターン。
確かに、論文のあたりとか彼はクズだなと思ったけど、彼は彼女の傷みを背負えるほどの器がなかっただけの話。弱い人間だけど、悪人じゃない。そういう人の弱さみたいなものを悪として捉えてしまったら、この世界どうなるんだろうかとか考えてしまった。
一方で、彼女の彼への依存心も正常にはみえなかった。
彼は同情。
彼女は依存。
私は登場人物に感情移入できなかったから爽快感もなかったけど、同情と依存だけでつながっている別れられないカップルの破局物語として観るとそれもまたおもしろいと思った。
あと、映画の中で出てくる儀式とかも実際に存在していた儀式を参考にしていたり、数字の意味だったり、いろんな細かい演出に意味があったりするみたいで、そこを見終わったあとに調べたりするのおもしろいのかも。
とりあえず、ぜひ観てくださいとは言わないが。笑
なかなかすごい映画です。
ビジュアルの面白さ、内容の醜悪さ。
頭がクラクラ。最高にぶっ飛べるドラッグ映画とは、この映画のこと。
凄かった。観た後しばらく感想が出てこなかった。。。
スウェーデン の夏。山と森と大草原。カラッとした晴天。スマホの電波も届かない。俗な文明から完全に切り離された大自然。
村人は誰にでも優しく、美女が歓迎のダンスを舞う。ここは天国か?まさに、この世の桃源郷。まさに、至福の時!
と思いきや・・・それは・・・壮大なトラップだったのでした。人生良いとこ取りはできないようになってるんですわwww
この映画、映像が凄まじい。美しい。暖かい。一言でいうと、ダウナー系の「ドラッグ」。しらふで観ても頭がクラクラしてくる。ジャンルとしては「芸術映画」の枠に入りそうだけど、めちゃくちゃエンターテインメントでした。
映画のテンポは至ってゆっくりなのに、下手な商業映画では足元にも及ばない、このハラハラドキドキ感。主人公たちは、この先どうなるんだろう?どうなんるんだろう?とても長い映画でしたが、一瞬たりとも飽きませんでした。マジで凄い。どうやったらこんな映画作れるんだろう?
この映画に何度も出てくる「共同体」や「家族」という言葉が印象的。
本作で扱われているのは、ものすごく強固な、宗教をバックボーンとした共同体。共同体の構成員は包摂され、守られ、共感と承認を得られ、構成員同士の助け合いの絆が強い。このような共同体の構成員は幸福に暮らしていくことができる。
でもね。良いことばっかりじゃないんだよ。共同体には恐ろしい一面もある。この映画を観ると、それが良くわかる。
かといって、共同体と宗教が完全に崩壊した世界を描いていたのは、昨年公開された「ジョーカー」。こちらも恐ろしい。
どっちに転んでも恐ろしい。じゃあどうすれば良いの?と、考えさせられました。
あ・・・ちなみに、この映画はグロ注意です。といっても、単に「グロい」のではなくて、「美しくグロい」って感じなので、ご心配なく(笑)。
いや〜な祭りに来ちゃったなあ
ヘレディタリーが大変好みだったので楽しみにして初日に鑑賞
小さめのスクリーンでしたがほぼ満席
女性が多かったのが意外
感想はなんとも奇妙で悪趣味な映画
好き嫌い分かれそう
ラースフォントリア「ハウスジャックビルド」を見たときの、こんな変な話よく考えるなあ、に似た感覚でしょうか
お話しは筋があるようなないような
あれよあれよと巻き込まれて…
147分なんで内容のわりにたっぷりとした間の演出でした
主人公はファイナルガールとなりますが、あんまり恐怖体験もしていないので、お決まりのホラーとも違った印象
映像表現、衣装、美術はすごくきれい(蜷川美実花てきなw)で、それがまた恐いという
今後もこの方向性で行くのかな?監督の作家性の確立が楽しみです
最後の最後で全身の毛がゾワゾワ
最後にアリアスター監督にやられたね。このまま荘厳な感じで終わるのかと思って油断してたら、鳥肌どころか全身の毛という毛がゾワゾワするはめに。あー夢に出てきそうだよ。😨
いいね、このバッドテイストを思い出しながら1週間過ごすことができる。人にこの嫌な気持ちを語るのが楽しいんだよね。
前作のへレディタリーと同じで、音の使い方が絶妙。画面は白夜だからとても明るくて牧歌的でさえあるのに、ときどき心臓の鼓動のような不快な音が斜め後ろから聞こてきて、何かが起こりそうで気持ち悪い。それに加えて画面がざわざわと歪んだり、草木が不自然な動きをして、視覚でも不安がどんどん増していく。
村に入ってから起こる最初の衝撃的な出来事は、ほぼ予想がついたんだけど、その次が想像を裏切ってきて、不快が淵に突き落としてくれます。怖くないけど、心理的にどんどんやられてしまった。
このミッドサマーは、明るい場面が続くし、フォークテイルな趣きがあるので一歩間違うと子守唄になってしまうが、古代神話を語っている絵、何かを象徴するポールや建造物、これから起きることを暗示するようなテーブルの配置、古代ルーン文字など、それら一つ一つに興味が湧いてくるので、退屈するどころか、それらを理解するのに忙しい。また、同じく北欧をテーマにした「ボーダー 二つの世界」と同じくビックリするくらいのエロいシーンが出てきて驚いた。
傑作へレディタリーを超えてはいないが、十分見応えがあった。初日とはいえレイトショーがソールドアウトになっていたのにはビックリ。アリアスター監督への期待が大きいんだろうね。シャマラン監督みたいに失速しないでね。
ファイティング・ファミリーでファンになったフローレンス・ピューはすごく良い。今回もいい演技してる。「ブラック・ウィドウ」が楽しみ。
追記
小林真里さんの解説ページがあって、読んだらまた見たくなった。
https://www.phantom-film.com/midsommar/mystery/index.html
説明不足な映画
声の怖さ
ラストが一番怖かった
この感覚は「ごっつええ感じ」に近い
ある種、ハッピーエンド(なのか!?)
「フェスティバル・ホラー」というキーワードに偽りなく、祝祭と恐怖が交錯する2時間強の物語でした。
事前の解説や予告編から想像する展開をあまり超えるものではないので、前作『ヘレディタリー』のような先の読めない展開を期待していたら、その点で少し意外でした。ただ、救いようのないように見える結末が、ある種の人にとっては救いになっているというところは、アリ・アスター監督ならでは、と思いました。
アスター監督は今村昌平監督の作品を参考にしたと話されていますが、後半の「ある展開」の描写は、むしろドリフターズのホラーコントを連想しました。ドリフターズは偉大だ…。
タペストリーやルーン文字、そして神話的な祝祭など、細部まで入念に仕込まれていて、全く見飽きません(情報量が多過ぎて、疲れてしまうことも)。
パンフレットは作品に寄せた凝った作りになっています。解説も豊富なので、本作を楽しんだ方は購入を是非お勧めします。
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