ミッドサマーのレビュー・感想・評価
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ホラーを見慣れている方にはある意味でシュール
普段、私はホラーなんて観ないのだが、ここ最近の仕事やプライベートの多忙にリフレッシュしようと、今回この映画を事前知識なしで観ることにした。
‥が案の定、途中から色々な意味で胃がムカムカしてきて、リフレッシュ失敗と観賞直後に思った。
それでも帰宅後に思い返してみると異物混入シーンや謎コミュニティの踊りなど、しっかり終盤まで笑えるネタが散りばめられていることに気付く。
映画製作陣はもしかしたら笑いをとることも考えていたのだろうか?🤣
それ以外、ストーリー性や監督の意図やメッセージは何なのか、私には分からない。
追記として、観賞後に鑑賞席の照明灯が点灯と同時に隣の席の友達連れの女子の「ハイ、ハッピーエンド❗️😁」の一言に苦笑を禁じ得なかった。
共感の恐ろしさ
花がゆらりゆらりと揺れている。
植物には花の美貌とはうらはらに強力な魔力がある。
森の神秘のキノコはトリップをもたらし、ハーブは呪術につきものだ。まさに悪夢体験。
伝統と集団を守るために「個人」がまるで存在しない、この村の度を越した「共感」。異を唱える者は存在不可能。
SNSとスマホの社会では、相手と情報を共有し、限られた範囲の感情移入と共感が進行する。しかし情報の質も量も異なるため、当然それぞれの「心のはたらき」は異なる。
そんな現代人たちに対して、極度の「共感」が恐怖を煽る。村の女たちがダニーと一緒に号泣するシーンは心底恐ろしかった。
帰るところがないダニー、悪知恵のジョシュ、愚かなマーク、欺瞞のクリスチャン。まるでオズの魔法使いだ。
クリスチャンという名前は偶然ではないだろう。キリスト教の宣教による文明化、個人の自由という大義名分の下で、他者を植民化していくというぺテン(欺瞞)を意味している?
監督のベルイマン仕込みの強迫観念的手法と白夜の狂気がマッチしていた。
創り込んでるが悪趣味なエログロトラウマ映画
手の凝った映像、ミステリアスな音楽、(導入から途中までの)ストーリー、どれをとっても期待感膨らみ....が、その後全てはぶっ飛んで....結果的には、かつて昔に観た事のある、おぞましくやり過ぎなエログロ作品の類に過ぎなかった。かつてのそれらも、カルト宗教や特殊民族地域やお国情勢事情、ポロリスラッシャーやグチャドロスプラッター、死体をカスタマイズや遊戯、近親相姦や障害者、それらの要素を絡めた作品ばかりであり、出会う度に気分が滅入りある種のトラウマや胸糞感を持ち2度と観たくないと思った。本作もそれらと同様、久々にそんな気分の作品だった。
映画自体は本文冒頭記載したが、しっかりと創り込まれている感ありそこは評価したいが、ブラックユーモアとかホラー、ましてや失恋映画?などと軽く受け止められない事だけは断言する。程度を超えた悪趣味なエログロトラウマ映画、で間違い無い。
あと、ボカシがあっても、残酷シーン時間が長くなくても、本作はR18レベルだと思う。
決して人に薦められる映画では無い。
とても美しい風景の陰で…
風景、景色、セット、美術がとにかく美しい。作品自体は監督が好む作品へのオマージュともとれる。映像の至るところで「あの作品からのインスパイアだな…」と気付く楽しみもある。前作「ヘレデタリー 継承」ではオカルトな内容がマンガチックなアプローチでエンディングを迎え、かなりガッカリさせられたのだが、今回はひたすら美しい映像の中でグロテスクなシーンとクレイジーな儀式が色取り取りの花に彩られ、この監督の一つの到達点を見た感じがした。ファンタジーとグロテスクが見事に融合され、軽くドラッグの要素も加味して、素晴らしい出来になっている。この監督自らが「面目躍如、ここに極まる」と宣言しながら表舞台に堂々と躍り出た印象の素晴らしい映画だ。余談だが「ベニスに死す」のタージオことビョルン・アンドレセンが出演していたのには大変驚いた。絶世の美少年も変わり果ててしまったが、元気な姿が見れただけでも感慨も一入である。
ヘレディタリーに次ぐ、アリ・アスター監督の新境地
本作はヘレディタリーに引き続き、かつてないようなアイデア、構成の作品。
監督の発言通り、恋愛にある心情をカルト的な民間伝承の不気味さと融合させた話になっていた。
個人的には、正直気持ち悪いシーンが多く、ストーリーも隅々まで解決するようなものでもないので、後味悪く心に残ったのが正直な感想です。
複雑な内容を考察したからといってすっきりするものでもない気がします。(そういいつつも考察楽しいですけどね(笑))
が、本作の映像美、ストーリー、などなど見どころは満載な作品なのは断言できます。
アリ・アスター監督の次回作も期待しています。
ただ、今回ほどの描写は勘弁してくれ(´;ω;`)
祝祭が始まる
人の口ほどあてにならぬものはないんだが・・・
興味深くはある。
最悪、すべてが最悪、
観る人を選ぶ
タイトルのまんま、一言で言うと観る人を選ぶ作品です。
誰かと観に行こうとしている方、覚悟してください。
ヘレディタリー継承もそうでしたけど、観終わった後、微妙な空気が流れます。エロもグロも耐性がある方が良いかと。
画面の不安定感もあるので、できれば体調が万全な時に(笑)
晴れた日の昼間に観ると、映画館の外に出てからも余韻を感じられます。
不快指数最高レベル、画面は明るいですがとにかくお尻がモゾモゾしてしまうようなシーンが続きます。
不協和音と無音のバランスが絶妙で、またところどころスウェーデン語で何を話しているか分からないところが登場人物と同じ立場で不安になります。
言葉が分からなくても、笑顔で飲み物を差し出されたらつい手に取ってしまいますよね、何が入っているか分からなくても。
郷に入っては郷に従えとは良く言ったもので、明るく楽しそうな祭りに招かれたら、自分で考えることを放棄して身を委ねてしまうんだろうなと思ってしまいました。
でも、監督が言うとおり、私はホラーではなくてハッピーエンドのストーリーだと感じました。ハッピーエンドの裏には何があるのか、まざまざと見せつけられた思い。
元々はかなりの長尺だったそうなので、回収されない伏線もチラホラ。
いつか完全版を観る機会があったら、観てみたいなと思います。
もちろん、心身ともに元気な時に。
蓼食う虫も好き好き。
お花はキレイだった🌺
ジャンル分けが難しい
不穏さと間抜けさが同居する、白昼のカルト追体験ムービー
これはギャグなのか??
ヘレディタリーで鑑賞した人間をどん底の気持ちに突き落としたアリアスター監督。明るいイメージから予想されるいやーな感じ。でも、なんだかコメディ。
笑っていいとこなのかな?ってちょいちょいあるシーン。
BGMからして不快な感じでちょっと面白かったのはBGMかと思ったらお前らが演奏してたんかい!
あと、モザイク、今更??笑
全裸で逃走するクリスチャン、いまさら股間を隠されても、、笑
と、色々なんだかクスリとするシーンもあるが、グロシーンもわりとある。
なんだか気に食わないのは押し付けられた価値観や村のルール。
ようはホステルみたいに騙してハメているようで嘘や薬物で自分達の思想をおしつけるのはなんだか嫌な気持ちだった。
あんな現場みて主人公の女はそりゃラストはニヤリとするだろうが、結局精神の弱い女の子はあっさり洗脳されて取り込まれますわ。
最後にガツンと反撃があればスカッとしたんだけどそれもなくどんよりとしたラスト、胸糞悪いなー
これが監督の狙いなんだろうけどきっちりハマりましたわ。
余談ですがjk2人見に来てたけど、ドン引きしてましたね。そりゃそうか笑
ちょっと怖そうだな〜なんて軽い気持ちでカップルが見に来たら気まずいこと間違いなし。
余韻の長い作品。観るものが試されている。
まず最初に。この映画はホラーではない。主人公ダニーの物語だ。そのスエーデンのある村の白夜の90年に一度の祭りに出会うダニーの失恋や人生のいろいろなことの、悲しみが描がかれていて深い。恐怖心とは
怖さとはいろいろで人によりけり。
ブラックコメディともとれて笑える部分もたくさんある。観る人は選ぶかも知れないけれど、間違いなく言えるのは、この先の時代に残り、語り続けられる作品ではないかと思います。
そして何より映画とは余韻。終わったあと話しをしたくなったり何かいろいろ考える映画はやはり良作なのではないかと思いました。観る側の理想や想像に収まらないからこその良作です。新しい事へのリスクは常につきもの。映画を観る側が試されているのかもしれないです。
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