ミッドサマーのレビュー・感想・評価
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この内容なら半分の時間で十分
現代美術家のマシュー・バーニーの様なイメージの世界観に、『ホステル』的なB級ストーリーをくっつけちゃった感じ。
ただそれもセット美術はいい線いってるのに、カメラワークが普通なので中途半端。
この監督の前作『ヘレディタリー』を期待している人には別物かも。
この内容なら私には半分の時間で十分だと感じました。
2020-15
もういい。
『ヘレディタリー』は、観賞後、灰色な気持ちになったことぐらいしか覚えてないので、きっとこの作品も灰色な気持ちになるんだろうな、と思っていました。
それでも観たかったのは、舞台がスウェーデンだから。
人生の半分以上を過ごした故郷です。
でも、もういい。
映画のクオリティや凝ってる部分じゃない。
私には無理だった。
私にはスウェ文化を汚損でもなく、踏みつけられたのでもなく、ぽいっとされたような悲しさを感じた。
おそらく私が日本で見てるからというのも大きい。遠い日本で、スウェーデンがこう描かれているのを見ているから。
スウェで、スウェの友達と見てたらここはこうだよね、これはないよね、とか語れて、納得できるかもしれない。
長年住んだとはいえ、伝統まで深く知らないから語れる筋合いがないのは十分承知で、私情が多いにある、あまのじゃくな意見ですが、私にとっては居心地の悪い時間でした。
こんなレビューで申し訳ありません。
話題性に釣られて鑑賞するも?
昔からこの手の作品は良くあったが今の時代劇場公開中作品たしては物足りなく細工が無さすぎ冒頭から村に入るまでテンポが遅い全体的にミョーな緊張感のある雰囲気が足りず平凡すぎラストも何かどんでん返しがあるかと思ったがあれじゃ当たり前過ぎ 彼等の中に造反者がいて組織を崩壊させたり1人命からがら脱出出来たような良くある衝撃のクライマックスを期待してたのに‼️
性描写、狂ってる!
学生が論文のため田舎の祭りを取材に行き歓迎されるが、実は生け贄として招かれていた。
というよくある話だが、冒頭からイントロクイズ的に「アリアスターの映画!」と分かるくらい、個性溢れた演出に満足。
圧倒的センスに震えるグロテスク怪作。
性描写、狂ってる!(2020/2/29)
監督がダニーに投影されているとしたら他の登場人物もモデルがいるのだろうか?
監督が来日したときに受けたインタビューで、ミッドサマーはホラーではないと言っていた。ダークコメディなのだそうだ。私もそう思う。ホラーの要素には、イノセンスが襲われるというか、とりあえず襲われる段階では、襲われる理由が分からないというところがあるが(あとで判明したりする場合もあるけれど)、この作品では基本的にそんなことはない。なるべくして全てが起きてゆく。そういう意味では始めの5分くらいはホラーだ。
その後は脚本のかねる監督の復讐劇な気がした。舞台がスェーデンなのは完璧にトラップだと思う。おびき寄せられればそれでいいのだ。ニシンはオランダだし。
マイノリティをどこまで認められるか?
昨今世界ではアイデンティティの尊重や、マイノリティを否定しないことを美学とする風潮がある。とくに欧米ではその傾向が強いように思う。
本作はまさにそれらをどこまで認められるか?を問われていたように感じた。
主人公たちは、スウェーデン人の友人から「地元で90年に一度の由緒あるお祭りがあるから行こう」と誘われる。
人間というのは不思議なもので、'お祭り'というだけで奇妙な催しを受け入れてしまう。ここはこういう文化だから尊重しよう、と勝手に納得してしまうのだ。作中であきらかに常軌を逸した儀式が行われるのだけど、主人公たちはそれを戸惑いながらも受け入れる。
もしこれが、「うちの宗教団体で90年に一度の儀式があるんだけど」って誘いだったら即通報してると思う。(そもそも行かなかった可能性が高い。)それだけ'お祭り'というのは世界的にパワーワードであり、人間の警戒心が薄れる言葉なのだと感じた。
いくら他人のアイデンティティに関わる事でも、時には「それってどうなの?」と反発(≠否定)することも必要なのではないか。最近は反発=悪という風潮が強すぎる。この作品は、何でもかんでも受け入れるのが常に善となるわけではない、と言っているように思う。
作中では常時理解しがたい催しが起こり、細かい経緯が描かれていないものも多々あるが、この映画はそこを自分なりに想像したり、理解できないモヤモヤだったりを楽しむ映画だ。観たあとに自分の想像力が膨らむ体験を、ぜひ味わってほしい。
宗教映画
みんなで声に出して感情を表すこと、集団心理というのか、人を陥れることが簡単に思える場面がある。絵が綺麗、演技が上手い、見続けられるだけのインパクトがあり、嫌いな人も多いだろうが個人的には好きだった。
グロテスクな表現があるため、そうした方には受け入れられない映画でしょう。
見ながら現実的に起こり得そうに思えた。フィクションなのかノンフィクションなのか分からないが、この映画のアイデアのヒントはあるだろう。
割とありがちな話
ストーリーの流れは割とありがちで、、自身の不幸を忘れるために気晴らしに違うことやってみる、イベントに参加してみるとさらに不幸に見舞われるといったところです。都市伝説な部分もあるが、カルト的な話が好きな人にはウケがいいかもしれない。
個人的には、全体を通しては気持ちがナイーブになってしまった。。彼女の選んだ道は正しかったのか?というところと人間は儚いとった印象である。
この世で一番デートムービーにしてはいけない映画。
虫酸の骨頂。腐乱の美学。
命を奪いその死体を弄ぶ事に殺意が存在ないと
不快感の絶頂になる。
一緒に行った者は隣で死んでた。
しかし私にはこの時点で今年度第1位。
来週から170分DC版を上映する。
観に行こうっと。自ら奈落へ。
私を映画に連れて行かないで❗️
さて皆様、この映画とは全然関係ない話から始めます。
2011年の3月、私は新宿に映画を観に生きました。ホラー映画です。劇場はテアトル新宿。
園子温監督の「冷たい熱帯魚」と言う映画です。とんでもなく血塗れの映画です。何故年月を記憶しているかと言うと数日後に東日本大地震があったからです。
映画が終わり、エンドロールが流れ始まりました。私の並びに居た女性が、そそくさと立ち上がり退出しました。その表情が完全に無表情!
全ての感情が無い。能面。
二人の男性が残っています。やっちまったなあ!多分職場の同僚でしょう。
しかし私は女の人の瞳を見て感情が分かってしまった。こう言ってました。
私を映画に連れて行かないで❗️
そりゃあそうだよなあ。こんなド外道映画、無理矢理連れてこられてかわいそう。
男の方はいわゆる【吊り橋効果】を考えたんだろうな。わかるよ。わかる。でもね程度ってものがあるんだよ。この映画は劇薬だからね。しかも実話ベース。
私はアサヒ芸能の連載から読んでるし、もちろん書籍も読んでる。殆ど馬鹿だけどね。だから逆に緩く感じた。本物の関根元はもっと鬼畜だよ。なにしろボディを透明にしちゃうんだからね。
さて余り面白くもない枕が終わりました。この先はネタバレが含まれている可能性が有ります。読まない方が良いですよ。
まずはTOHOシネマズ市川コルトンプラザさん。パンフレットが完売ってなに?割高な値段なのは上映中は欠品できないからでしょ?本八幡から15分も歩いて行ってるんだよ。だめでしょうが!
物語はアメリカ人の学生たちが北欧のスウェーデンに行く所から始まります。主人公の女性ダニーは心を病んでます。家族全員が不慮の事故により亡くなっているからです。
ストックホルムからさらに車で進みます。カメラは後方から車を追いそのまま真上に、そして前方に回り天地が逆転します。足元には空が広がり、いわば深い穴のようです。底が見えない穴。
不安感を増幅させる演出です。
やがて車はスウェーデンの奥地の村に着きます。90年ごとに行われる祝祭。白夜ですので画面は明るく、村人は白い服を着ています。まるで上九一色村のあの宗教団体のようです。
ここの住民はフレンドリーなのですが何かがおかしい。
そしてあるショッキングな出来事が・・・
不快感を煽る演出が続きます。どこからかずっと聞こえる赤ちゃんの泣き声、野外の食事にハエ、不吉なタペストリー。唐突にインサートされる奇妙な人間。
どこか「悪魔のいけにえ」の狂人一家を思わせます。と言うより間違いなく影響を受けています。
彼等には独自の教義があるようです。掟と言い換えてもいいでしょう。それに背くと不幸な事が起こります。ある意味連合赤軍のおぞましさにも通じます。
食事は屋外で村人みんなで取ります。ある日の事、ダニーの彼氏クリスティンの食事に信じられないものが入ってました。それは書けません。
そうして衝撃のエンディングへ・・・
この映画は万人にはお勧め出来ません。「冷たい熱帯魚」「悪魔のいけにえ」そしてアリ・アスター監督の前作「ヘレディタリー 継承」など不快な映画を楽しめる方なら大丈夫でしょう。
くれぐれも職場の同僚の女性を連れて行ってはいけませんよ。バーンって実弾を発射されますよ。あなたがお魚ちゃんのご飯になるかも知れませんよ。チェーンソウで切られますよ。
新型コロナウイルス禍が早く収まる事を祈って。皆さま国難に耐えて下さい。
予想どうりの展開
スウェーデンでの共同体の異文化祭り?
あらすじを聞いただけで、あの映画の予感がしたが、やはり想像通り。
ほとんどの観客は、あの「ウィッカーマン」を頭の隅に予感しましたよね。
監督は、かなりあの映画の影響を受けたと思われますが、どう消化したのかあまり語ってないような。
もう少し違う展開にして欲しかったし、裏切って欲しかった。
追記、ラストの曲どっかで聞いたなと思ったら「太陽はもう輝かない」だった、なつかしい。
脳破壊ムービー
思っていたのとは違ったけど、これはこれで…といった感じの映画。
主人公ダニー演じるフローレンス・ピューの何とも言えない肉付きがいい感じ…というのはさておいて。
ホラー映画だと思って観ていたら、終始明るい画面でドラッグを決める、例えるなら明るいバージョン『CLIMAX』のような雰囲気。
何なら後味が少し爽やかだったりする。
ホラー映画のお決まり事を守りつつも、同行人が姿を消していくたびに表情が明るくなっていく主人公というのは珍しい。
しかし、何故ホルガはダニーを受け入れたのか。
そこがよく分からなかった。
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