ミッドサマーのレビュー・感想・評価
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観る人を選ぶ
タイトルのまんま、一言で言うと観る人を選ぶ作品です。
誰かと観に行こうとしている方、覚悟してください。
ヘレディタリー継承もそうでしたけど、観終わった後、微妙な空気が流れます。エロもグロも耐性がある方が良いかと。
画面の不安定感もあるので、できれば体調が万全な時に(笑)
晴れた日の昼間に観ると、映画館の外に出てからも余韻を感じられます。
不快指数最高レベル、画面は明るいですがとにかくお尻がモゾモゾしてしまうようなシーンが続きます。
不協和音と無音のバランスが絶妙で、またところどころスウェーデン語で何を話しているか分からないところが登場人物と同じ立場で不安になります。
言葉が分からなくても、笑顔で飲み物を差し出されたらつい手に取ってしまいますよね、何が入っているか分からなくても。
郷に入っては郷に従えとは良く言ったもので、明るく楽しそうな祭りに招かれたら、自分で考えることを放棄して身を委ねてしまうんだろうなと思ってしまいました。
でも、監督が言うとおり、私はホラーではなくてハッピーエンドのストーリーだと感じました。ハッピーエンドの裏には何があるのか、まざまざと見せつけられた思い。
元々はかなりの長尺だったそうなので、回収されない伏線もチラホラ。
いつか完全版を観る機会があったら、観てみたいなと思います。
もちろん、心身ともに元気な時に。
フラワー・インフェルノ
女子好みの要素をみっちり詰め込んで語られるファンシーグロムービー。
馬鹿で下品で勝手過ぎる男どもの末路
デブで取り柄がなくてメンヘラだけど「あなた」が
お姫様!
画面を埋め尽くす花、プーさん、股間を隠して右往左往する元カレ!
これが最初の<偏執狂>アリアスター作品なら充分満足できる。
次作、さらに完成度の高さを見せて欲しい。
蓼食う虫も好き好き。
お花はキレイだった🌺
RPGツクールで作った様な薄い村!!
設定が作り込んでありそうで期待しましたが、勿体ぶった作風で微妙でした。ロケーション、村人共にRPGツクールで作ったような感じで、大勢に共感?して泣いてもらえても、まるで虫か何かの集合体を相手にしているみたいで、薄っぺらく感じました。ショッキングなシーンも期待したようなものはなく、ほのめかしばかりで、どう殺されたかは想像して下さいばかりで肩透かしでした。エッチな儀式シーンは、天皇が若い巫女二人と一晩中3Pして稲に精子をかけるというカルト儀式、27億円かけた先日の「大嘗祭」が頭をよぎりました。マークがヤリ目キャラだったので、そこはマークじゃないと話が締まらないと思いました。(松坂桃李だと「うおおおお!!」と使命感に燃えて、滞りなく儀式は済んだのだろうなとも思いました。)長い割に村とアメリカどちらの暮らしが真の人間らしいのかというテーマでもなく、村と村人が薄く祭りや儀式の高揚感に入り込む事もできないので残念でした。ホルガ村より、出だしの電話のベルと主人公の泣き声が怖かったです。気に入った人はディレクターズカット(170分)も観て考察してね、という感じですが、半年遅れの劇場公開で制限版を観せられたのかよと、そこまで付き合う気にはなりませんでした。古いですが、「楢山節考」(1983)の方が生命の循環を上手く表していました。
ジャンル分けが難しい
不穏さと間抜けさが同居する、白昼のカルト追体験ムービー
これはギャグなのか??
ヘレディタリーで鑑賞した人間をどん底の気持ちに突き落としたアリアスター監督。明るいイメージから予想されるいやーな感じ。でも、なんだかコメディ。
笑っていいとこなのかな?ってちょいちょいあるシーン。
BGMからして不快な感じでちょっと面白かったのはBGMかと思ったらお前らが演奏してたんかい!
あと、モザイク、今更??笑
全裸で逃走するクリスチャン、いまさら股間を隠されても、、笑
と、色々なんだかクスリとするシーンもあるが、グロシーンもわりとある。
なんだか気に食わないのは押し付けられた価値観や村のルール。
ようはホステルみたいに騙してハメているようで嘘や薬物で自分達の思想をおしつけるのはなんだか嫌な気持ちだった。
あんな現場みて主人公の女はそりゃラストはニヤリとするだろうが、結局精神の弱い女の子はあっさり洗脳されて取り込まれますわ。
最後にガツンと反撃があればスカッとしたんだけどそれもなくどんよりとしたラスト、胸糞悪いなー
これが監督の狙いなんだろうけどきっちりハマりましたわ。
余談ですがjk2人見に来てたけど、ドン引きしてましたね。そりゃそうか笑
ちょっと怖そうだな〜なんて軽い気持ちでカップルが見に来たら気まずいこと間違いなし。
余韻の長い作品。観るものが試されている。
まず最初に。この映画はホラーではない。主人公ダニーの物語だ。そのスエーデンのある村の白夜の90年に一度の祭りに出会うダニーの失恋や人生のいろいろなことの、悲しみが描がかれていて深い。恐怖心とは
怖さとはいろいろで人によりけり。
ブラックコメディともとれて笑える部分もたくさんある。観る人は選ぶかも知れないけれど、間違いなく言えるのは、この先の時代に残り、語り続けられる作品ではないかと思います。
そして何より映画とは余韻。終わったあと話しをしたくなったり何かいろいろ考える映画はやはり良作なのではないかと思いました。観る側の理想や想像に収まらないからこその良作です。新しい事へのリスクは常につきもの。映画を観る側が試されているのかもしれないです。
なにが気色悪いのかよくわからない
北欧に人知れず存在する真っ白な地獄、足を踏み入れてしまった主人公ダニーの喜びから絶望まで全てを味わうことが出来る、最高のトリップ映画
中毒性のあるものを薬だと表現することはよくあるが、この映画はそれらとはまた違う文字通りの「薬物」という感じ。
まず本作のイントロだが、一面に雪が広がる森のカットを背景に歌の聞こえてくるシーンから始まる。見ているこちらまで肌寒く、孤独を感じるこのイントロが本当に美しい…
視覚的にアートを楽しみたいならこの映画を選ぶのは正解だと思う。スタッフが一から作り上げた村のオブジェや建築造形、村の人々の白い衣装と幻想的な風景、そして中盤から白い景色の中で鮮やかに映える血の赤も含めて、終始どこを切り取っても美しかったのが本当に良かった。
(本作はR15指定ということもありスプラッタ描写に関しては相当なものがあった……が、生きている人を痛めつける描写ではなく死体が生々しく映っている描写の方が多かったので、個人的にはそこも不快感が少なかった。)
それからこの映画で面白いのが、主人公の感情を視覚と聴覚でそのまま味わえることだ。深い孤独を感じた時には周りの音は遠くなり視界もフォーカスされる、酷く泣き叫んだ後は場面が飛んで、気づいたら時間が経っている。怪しげなハーブの飲み物を飲んだ後には、あえて画面を歪ませている場面も多くある。全体を通してまるで主人公と一緒にトリップしたような感覚になることがまさに「薬物」な映画だった。
私個人としては、観るのに体力こそ使えど快感はそこまで感じなかったのでリピートはしないかなという感じ。ただ美術面や演出面などが刺さったし、いい映画だったと思う……劇中カットとか集めた画集みたいなのが欲しいやつだな〜〜〜
(あとパンフ、あれ本当に凄いのでもし映画が気に入れば、そしてパンフの在庫があれば、普段パンフ買わないよって方も買うのオススメします!!!手に取った瞬間でもうびっくりすること間違いなしです!!!)
とにかくダラダラ長い!ただ無駄に不穏なだけ!
ヘレディタリーに全く怖さも面白みも感じなかったので、さして期待もせず観ましたが…
どうもこの監督とは根本的に肌が合わないようです。
「明るい背景(空や花や衣装)」と「不協和音の音楽や声」という組み合わせで不穏な空気を出していますが、本作、終始そればっかで、しかもそのあと何が起こるわけでもない肩透かしパターンが多すぎて、わたくしは早々に白けてしまいました。また不穏になってきたけどどうせ何もないんだろ?ほら何もなかった、って。
たまに思い出したように事件が起きはしますが、そこに至るまでが長過ぎ。不穏さにビクつける人はいいと思いますが、わたくしのような捻くれ者にはただただ退屈なだけでした。早よ話進めろや!と。
そもそも、村に行く前から音楽で不安にさせる手法使っちゃってるのはどうなんですかね…
あと本作、主人公たちが終始ラリってるので、客観的に事態を見ている人物が一人もいないんですね。なので村人がどんなに変な行動をとっても、作中人物にとってそれがどれくらい変なのかの一貫したバロメーターがない。13金で登場人物全員ヤリチンヤリマン、みたいなもんです。感情移入の矛先がいない。だもんでなーんか作品に入り込みにくかったです。
こちらのレビューを見ても賛否割れてますね。
私は否に一票かな…
評価に難しい狂気
この手のジャンルはあまり見ないのですが、評価に悩む作品なのではないでしょうか。
ストーリーで評価すれば、設定も含めてありきたりなスリラーやサイコ映画であると言えないでもありません。キャラの作り込みや心理の変化もあまり見受けられず、祭事における人々の心情や生活などの設定は薄いと言えるでしょう。リアルな設定が好みな方には気になる点でしょう。
しかし、こと表現力、描写力となると私は好みでした。狂気という点においてはうまく表現されており、不安の煽り方は群を抜いているのではないでしょうか。叫び声や音楽、画面などの使い方は、惹きつける大きな要因になったといえます。ですので、ただ単にその他数多くの映画と同一の観点で評価することはおすすめしません。
とはいえ、ストーリーや所々のCGや人形を使用することによる違和感などを加味して3.5というのが私の評価です。そうした違和感をブラックコメディとしてみれば笑えるシーンもいくつかありますが、ブラックコメディとしてなら中途半端な気もします。
個人的にラストシーンは特に印象的でした。画面的な美しさもそうですが、様々な矛盾からなる狂気、まさにハッピーエンドでしたね。
眠かった
・座席の少ないスクリーンとはいえ物凄く混んで驚いた。
・冒頭で何で両親と妹が自殺したんだろうという疑問はさておいてスウェーデンのどこかの村?へ旅行や論文の取材やらへ行くという話になり、トータルで90年に一度の夏至祭の模様を観た。っていう感じがした。結果、両親と妹の自殺であれだけ悲嘆にくれていたのに、核心には迫らず何だったんだろうと思った。
・主人公のダニーが面倒くさいのに面倒くさいって思われたくない様子の女でクリスチャンがどんどん可哀そうに思えてきた。彼なりに迷って付き合ってきてたように見えたのに最後、ほぼ錯乱状態で村ぐるみで村の女とヤッたところを観たら処刑?って酷いなぁと思った。
・前半物凄く眠くてたまらなかったが、ルールで決まった寿命に達した老人が飛び降りて死ぬシーンを淡々と描いたあたりでようやく目がぱっちり覚めた。
・殺すことに個人の善悪の概念がなく、組織の善悪で決まっている様子で、次々と主人公らの仲間が殺されていくのだけど、あんだけ人数いるのだから一人ずつとかじゃなくて一気にいけばいいのにと思った。逃げようにも逃げられそうもなさそうだし。
・時々主人公の妄想のようなシーンがわけわからなかった。
・同意の表現として両手を顔くらいの位置に挙げて手を左右に動かす動作が面白かった。
・好きな男に陰毛と経血?を食べさせるという気持ち悪い儀式をしていて怖かった。
・主人公のダニーがプリンセス?になって色々と決められる立場に急になったけど一体なんだったんだろうと思った。
・黒人の青年が殺された後、ふくろはぎが土から突き出てる状態でうけた。謎が多すぎる。
・前半で説明されてたかもしれないけど、何で顔面の皮膚を剥いでマスクを作ってラストに人形を作って燃やしたのかなと思った。
・あの村にいた人たちは普段どういう生活を送っているんだろうと思った。あの村でずっと生活していたのかな。にしても90年周期の祭りで死ぬのも構わないっていうのが全然わからない。
・近親相姦の予言者?だったか聖書?に記録できる人の顔はマスクだったのか、実際の顔面だったのか結果、どういう意味があったのか。
・クリスチャン可哀そう、変な女には気をつけろって思った映画だった。
・若い女性の観客も多く、どういう感想を持ったんだろうと聞けるなら聞きたかった。冒頭の学生の一人がウェイターの女を観てはらませちまえよ!っていうセリフとかどう思ってんのかなと。
・屋根裏の殺人鬼と連続で観たせいか死体を沢山観た一日になってしまった。
白夜の狂喜がヤバすぎる作品です。
話題のサスペンススリラー作品で結構前から気になっていて、鑑賞しました。
鑑賞したヒューマントラストシネマ渋谷は休日と言う事もあり、鑑賞した回は早々と満席。
で、感想はと言うと…ヤバい。これヤバい作品ですよ。
静かに美しく、軽やかにゆっくりと、じわりじわりと狂気を狂喜に忍ばせていく。
綺麗な包装で包まれていても、芯はエグい、グロい、キモいの三拍子w
パスカル・ロジェの「マーターズ」を思い出させる様なヤバい作品です。
最初は日の沈まぬ白夜の日々に精神が異常をきたす作品かなと思っていたら、全然違った。
一言で言うとカルト変態村ですわw
古き風習があって、カルト宗教コミュニティの様なヤバさ。何もかもかま怪しくて、何もかもが胡散臭いw
何を信じて良いのやらと言う感じで全てが酔っ払った様なあやふやで不確かさに満ち溢れている。
村で出される食べ物も飲み物も全て怪しく見えて、全て疑ってしまう。
村人が祝祭とあってか、いつも何処かで踊ってる。
もう、狂喜の世界で、どピカンに晴れた青空や明るさが怖い。白い服が怖い。村人の笑顔が怖い。
怪しさ満載過ぎ。
家族を不慮の事故で亡くしたダニーとその仲間達でスウェーデンの奥地の村で行われる「90年に一度行われる祝祭」に参加する為に村に訪れるが、最初はファンタジーかつ乙女チックな風景とほんわかした雰囲気だったが、徐々に怪しげな雰囲気に醸し出されていき、奇妙な風習が行われていく。
仲間が徐々にいなくなり、またダニーの精神も徐々に蝕まれていく。そして、祝祭のクライマックスが近づいていく…
と言うのが大まかな荒筋ですが、全てが怪しい。
もう、カルト宗教か?と言わんばかりの怪しさで、と言うかカルト宗教ですよね?w
様々な国や土地で様々な風習はいろいろあると思うし、今でも普通に信仰されている物も多数あると思います。
例えば、昭和初期まで東北の奥地で行われていた「楢山節考」の題材にもなった姥捨山の習わしも古き風習だし、沖縄の「風葬」も古き風習。
他所の地の者から見たら、奇妙な習わしに感じても、それを一概に駄目と言うつもりは全くなく、様々な文化の違いとしか言い様が無い。
ただ、それを踏まえてもやっぱりおかしい。この作品の村のコミュニティは全てがおかしく怪しさ満点
難点はダニー達が村に訪れるまではなんか長いし、村人が崖から飛び降りるまでもなんか長い。
村の雰囲気が緩やかな感じを醸し出しているせいか、全体的に間延びする感じもするんですよね。
で、約2時間30分の上映時間も長い。
ツッコミどころはやっぱり沢山あってw
・ラストの交わりのシーンもなんかモザイクと言うかボカシをかける所が掛かっていたり、掛かっていなかったりで、“ボカすつもりあるんかい!”と思ったり
・クリスチャンと赤毛の女の子のセックスシーンなんて、皆に見守られて、“ん?乱交パーティーか?”と思いきや、他の人達は素っ裸でただ見てるだけw
しまいにはご婦人に腰使いの補助までされて、“よもや馬の交配?”と思うくらいの屈辱っぷりだったりw
・クリスチャンのセックスシーンを目撃して、ショックで泣いているダニーに周りの女の子達が一緒に泣いている。文字で書くと悲しみを共有する美しいシーンに感じるが、泣きのテンポと声まで合わせている。もう“お前ら高校球児か?”と言わんばかりにツッコんでしまったりw
・自然豊かで警察も巡回しない様な土地で電波は飛んでるみたいだし
・女王を決める躍りの場面では観客の村人達は手を上に上げて、手の平をくるくる回しているのとかギャグにしか見えなかったり
・栄光の犠牲者選びがビンゴだったり
・ラストは熊さんの生着ぐるみを着させられたりとか
笑いを取りに来ているとは思えないけど、口あんぐりになって、苦笑と言うか、笑うしかないぐらいのエッジの効きすぎたシニカルさ。
そう言えば、ダニーの誕生日をクリスチャンがケーキの蝋燭に火をつけながら、「ハッピーバースデー トゥユー」を歌いながら、蝋燭に火をつけようとしてもなかなかつかなくて、歌いきっても火がつかなったのに、“ハッピーバースデートゥユー フ○ック!”と抜群の間で“フ○ック!”を入れて来たのには笑いました。
いろいろと考えるとアリ・アスター監督は結構な確信犯か?w
ラストはいろいろと解釈があると思うけど、概ね「ウェルカム ク○イジーワールド!」に行っちゃった微笑なのかと。
いろんな作品を観ていると琴線に引っ掛からなくても、興味のそそられる作品もあるし、琴線に引っ掛かっても、合わなかった作品もあります。
この作品ぐらい後味を引くと言うか、余韻の残る程の後味の悪さと気持ち悪さは久し振りw
それでも単にヤバいだけでなく、何か引っ掛かる後味と言うか、興味が引くんですよね。
覗いてはいけないモノ。普段接する事のない異次元の価値観と言うか、正気の隣に普通に居座る狂気と言うか。
それでも、いろいろと倫理観に引っ掛かる物も散りばめられていて、ヤバい雰囲気が一杯。
でも、こごまでブッ飛んだ作品はなんか凄いね。
いや~凄いの観たわw
とりあえず、お薦めはしませんが、変わった変な後味の悪い作品を所望されるのなら、是非w
奇妙キテレツな初体験🎬
グロい
最悪の気分になりたい方にはオススメ
広告やパンフレットの良さに惹かれて観に行きました。パンフレットやポスターなどの宣伝におけるヴィジュアルや装丁などを作った方々はとても素晴らしいと感じました。
ですが、映画本編に関しては、最初冒頭5分くらいはいいなと思っていましたが、時間が進んでいくにつれて、これを映画館という場で見せて、何になるのだろうという思いでいっぱいになりました。
終始穏やかな映像とグロテスクな映像が交互に来るので、鑑賞しているあいだ脳は完全に暴力と甘やかしを交互に受け続け終わる頃には疲労でクタクタでした。
もっと美しい謎につつまれた物語を観れることを期待して見に行ったのですが、本当に物語も特におもしろくもなく映像も気持ちが悪いし音楽も疲れさせにきているといったアンハッピーフルコンボセットでした。
パンフレットの中には沢山の解説文があったのですがあくまでそれは後からの付属説明であり、映画を見て最悪の気分になったことに変わりはないと思いました。
なので、最悪の気分になりたい方にはいい映画だと思います。
ホラーじゃない、ゲテモノだ!
前半は、冗長に感じたが、ダニーとクリスチャンの関係は面白いし、まあまあだった。
少なくとも、“カルト宗教”を題材にしたホラー系作品の香りがしていた。
“最初の事件”が起きた後も、ペレがダニーに「共同体が私を育んだ」と語り、クリスチャンが「偏見は捨てたい」と言うあたりまでは、リアリティさえあった。
ところが、後半はもうムチャクチャ。
状況は明らかで、展開は読めてしまうし、怖くさえないのだから、「ホラー」でも何でもない。
どこかで観たようなグロテスク、馬鹿馬鹿しい“性”の儀式。
どこが「メタファーを通して物語を綴っている」(監督談)というのか、誰か教えて欲しいものだ。
こんなふざけた映画と知らず、“カルト宗教もの”を期待して観に行った自分が馬鹿だった。
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