「カルト映画」ミッドサマー キウイジャムさんの映画レビュー(感想・評価)
カルト映画
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古代の風習をまとめた書籍「金枝篇」をホドロフスキー監督の作品で色付けしたようなサイコホラー映画
この映画は老夫婦が飛び降りたりするようなゴア描写が多いけれど、見てて一番きつかったのがダニーの恋人クリスチャンがほかの女性と関係を持ってしまう場面(意識がもうろうとなり無理やりだろうけれど)にそれをダニーが目撃しショックを受けてしまう場面。
ダニーが二度も大切な人を失い、そしてこの村(異常だけれど)こそが私の居場所だと思ってしまう。救いようのない後味の悪い締めだと感じた。
ただ思ったのが随所にあったホドロフスキー監督のオマージュ
ラストの燃える生贄たちはエルトポのラスト、焼身自殺のシーン
聖書?を書き綴る顔がゆがんだ障碍者はエルトポの中盤、銃で撃たれた主人公を助ける障碍者たち
内臓をとられたクマに詰め込まれるシーンはホーリーマウンテンの冒頭、広い宇宙をグロテスクに表現する場面にネズミ剥製のおなかに埋め込まれた宝石
パッと思い浮かんだのはコレぐらいだけれどほかにもいろいろとありそう。
あんまり人にお勧めできる作品ではないけれど、ホドロフスキー監督の作品が好きな人は意外と楽しめるかも
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