「御伽噺とはそもそも狂っているもの」ミッドサマー Aoさんの映画レビュー(感想・評価)
御伽噺とはそもそも狂っているもの
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元々普通の人がバタバタ死ぬ映画は苦手なんだなと再認識。
正義も悪もなく、ただ純粋な人間の残酷性だけがある。
それを綺麗なお花や緑のある風景で装飾してパッケージにしてるけど、やってること狂ってるもんなぁ。
北欧古来本当にあった儀式っていうのもわかるしその分リアリティはあったからこそ、なんか笑えない部分があった。この作品をブラックコメディと称す人もいるけど。
登場人物を元々共感できないようなキャラクターにしてるらしいけど、まぁみんなどこにでもいる普通の大学生って感じで、私は全員特に不快感はなかったし、単純に巻き込まれたことが哀れだなと思った。
クリスチャンの態度はどうかと思うところもあるけど、あんまりダニーが可哀想だとも思わなかった。ダニーの境遇は悲劇的だけど、それとこれとは別で。
サイモンとコニーは可哀想すぎる…。
ダニーが最後、笑う部分。
ああ、まぁそうなるだろうなとは思う。壊れてしまったんだろう。これがハッピーエンドとは思わない。
しかしこれは美しい瞬間であるという感性もいまいちよくわからない。たたただ狂気だと思う。
グリム童話なんかも狂ってるから、やっぱりそういうことかな。
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