「ホラー慣れしてる人は怖くないんじゃないかな」ミッドサマー larkさんの映画レビュー(感想・評価)
ホラー慣れしてる人は怖くないんじゃないかな
ホラー映画が好きで怖い思いがしたくて観ました。結論、全く怖くなかった。
いや、分かりますよ。何を以て怖がらせようとしているのか、この映画の怖いポイントは。
閉じたコミュニティの中に堆積した狂信。白日の下行われる狂気。カルト。いや彼らにとっては狂気狂信の類ですらなく、ただ当たり前の生き方でしかない。
一見明るく美しい情景の中に当たり前に内在する余りにも相容れない異文化。不気味でしょう?怖いでしょう?って...
でもやってることは独特の宗教観に基づく儀式、生殺与奪、衆人監視の下行わされる儀式的子作り、死体でオブジェ作成(じっくりは見せない)くらいで、それ自体は恐怖を感じられるほどの新鮮味も衝撃もない。
それを不似合いな白日の下で行うということにケレン味を感じるという理屈は分かる。が、戦闘や殺人などの惨劇シーンに、敢えて不似合いなクラシックや童謡などをBGMとして使うというのは既に多用されていて陳腐化されている手法ではないですか?
その手垢に塗れた表現がこの映画のキモで、それだけで凡そ2時間半。
ヘレディタリーもそうだったけど、過大評価だと思うなー。
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