「見せかけだけが美しい衣装や風景や音楽や人々の笑顔」ミッドサマー Teiranさんの映画レビュー(感想・評価)
見せかけだけが美しい衣装や風景や音楽や人々の笑顔
これは異文化に接した人々が受けた
衝撃の話などではなく、
カルト宗教団体の話だと思います
「自分の頭で考える」事を放棄した人々の
行きつく先は、事の是非を問わず行われる
「排除する者、される者」の儀式
(排除する側は、自分が「残る」事によって、
集団に受け入れられていると安堵する)、
見せかけだけが美しい衣装や風景や音楽や人々の笑顔、
破壊、繁殖、
同じことの繰り返しによる自我の抹消や
同調による安心感
独自の「ルール」によって、閉ざされた世界
人間は、考える事をやめたら人間ではなくなる
いつだったか、TVでカルト宗教団体の
「合同結婚式」を見た時、
百組位はいただろうか、真っ白なウエディングドレスと
同じような笑みをたたえた花嫁たちを見て、
一見綺麗な世界の向こうに、
まるでつがいにされた獣たちを見ているような
違和感と不気味さと不快感を感じたことを思い出す
カルトって・・・気持ち悪い
この映画は、ホラーとしてはよく出来ていると思います
怖いというより気持ち悪くておぞましい世界観ですけど
本当に、こんな世界が世の中にはあったりするんでしょうね
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