「映像美と見てはいけないもののコントラスト」ミッドサマー 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
映像美と見てはいけないもののコントラスト
ヒットの要因はその辺りの匙加減が絶妙だったからだと思う。姦通儀式での若く美しい赤毛の娘の裸体と臨席している女たちのだらしない身体の対比などはその象徴。これで、ハッピーエンドだったら、さほど話題にもなっていなかっただろう。
救いがないので見終わった後の後味の悪さといったらない。また、R15+指定作品というと、過激な性描写かグロテスクなバイオレンスシーンが含まれている事が対象になるようだが、この作品はその二本立て。エゲツなさはハンパない。
どことなく、グリーンインフェルノ(R18+)に通じる雰囲気を感じさせる作品だが、グロさではこちらの方が上かも知れない。
そういう意味では稀代の問題作と言えるのではないだろうか?
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