「RPGツクールで作った様な薄い村!!」ミッドサマー アンジェロさんの映画レビュー(感想・評価)
RPGツクールで作った様な薄い村!!
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設定が作り込んでありそうで期待しましたが、勿体ぶった作風で微妙でした。ロケーション、村人共にRPGツクールで作ったような感じで、大勢に共感?して泣いてもらえても、まるで虫か何かの集合体を相手にしているみたいで、薄っぺらく感じました。ショッキングなシーンも期待したようなものはなく、ほのめかしばかりで、どう殺されたかは想像して下さいばかりで肩透かしでした。エッチな儀式シーンは、天皇が若い巫女二人と一晩中3Pして稲に精子をかけるというカルト儀式、27億円かけた先日の「大嘗祭」が頭をよぎりました。マークがヤリ目キャラだったので、そこはマークじゃないと話が締まらないと思いました。(松坂桃李だと「うおおおお!!」と使命感に燃えて、滞りなく儀式は済んだのだろうなとも思いました。)長い割に村とアメリカどちらの暮らしが真の人間らしいのかというテーマでもなく、村と村人が薄く祭りや儀式の高揚感に入り込む事もできないので残念でした。ホルガ村より、出だしの電話のベルと主人公の泣き声が怖かったです。気に入った人はディレクターズカット(170分)も観て考察してね、という感じですが、半年遅れの劇場公開で制限版を観せられたのかよと、そこまで付き合う気にはなりませんでした。古いですが、「楢山節考」(1983)の方が生命の循環を上手く表していました。
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