「展開はベタ」ミッドサマー コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
展開はベタ
日本でも小さな村で、余所者をどんどん手にかけるミステリーやホラーは量産されてきたので、新鮮味を覚えませんでした。
Twitterでは、「金田一耕助のこない八つ墓村では?」「上田次郎と山田奈緒子と矢部謙三が出て来ないTRICKでは?」なんて言っている人も見かけましたがw
海外だけに、『死霊のはらわた』『食人族』的な人体損壊描写あり。
内容的にはドラッグと殺人儀式を伝承する、カルト宗教の村へ足を踏み入れた、大学で民俗学を研究するアメリカの若者たちが、ベタな展開で殺されていき、しかし悲惨な過去をもつ女の子は逆に村にシンクロして堕ちていく……
という、ホラーテイストのスリラー。
アリ・アスター監督は、前作『ヘレディタリー 継承』同様に不気味さ、気持ち悪さの画作りとカメラワークは素晴らしく、この映像美で人を惹きつけ、本作はカルト的人気が出る可能性が高い。
だが、私にはもはや二作目にして、パターン化した陳腐さに感じられてしまいました。
途中から飽きたし、苦笑の連続になってしまったのです。
ゲラゲラ笑うほどじゃないけど、「あー、またかよ」と。
いたずらに長く感じたくらい、自分の口には合わなかった印象でした。
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