「最後の最後で全身の毛がゾワゾワ」ミッドサマー bionさんの映画レビュー(感想・評価)
最後の最後で全身の毛がゾワゾワ
最後にアリアスター監督にやられたね。このまま荘厳な感じで終わるのかと思って油断してたら、鳥肌どころか全身の毛という毛がゾワゾワするはめに。あー夢に出てきそうだよ。😨
いいね、このバッドテイストを思い出しながら1週間過ごすことができる。人にこの嫌な気持ちを語るのが楽しいんだよね。
前作のへレディタリーと同じで、音の使い方が絶妙。画面は白夜だからとても明るくて牧歌的でさえあるのに、ときどき心臓の鼓動のような不快な音が斜め後ろから聞こてきて、何かが起こりそうで気持ち悪い。それに加えて画面がざわざわと歪んだり、草木が不自然な動きをして、視覚でも不安がどんどん増していく。
村に入ってから起こる最初の衝撃的な出来事は、ほぼ予想がついたんだけど、その次が想像を裏切ってきて、不快が淵に突き落としてくれます。怖くないけど、心理的にどんどんやられてしまった。
このミッドサマーは、明るい場面が続くし、フォークテイルな趣きがあるので一歩間違うと子守唄になってしまうが、古代神話を語っている絵、何かを象徴するポールや建造物、これから起きることを暗示するようなテーブルの配置、古代ルーン文字など、それら一つ一つに興味が湧いてくるので、退屈するどころか、それらを理解するのに忙しい。また、同じく北欧をテーマにした「ボーダー 二つの世界」と同じくビックリするくらいのエロいシーンが出てきて驚いた。
傑作へレディタリーを超えてはいないが、十分見応えがあった。初日とはいえレイトショーがソールドアウトになっていたのにはビックリ。アリアスター監督への期待が大きいんだろうね。シャマラン監督みたいに失速しないでね。
ファイティング・ファミリーでファンになったフローレンス・ピューはすごく良い。今回もいい演技してる。「ブラック・ウィドウ」が楽しみ。
追記
小林真里さんの解説ページがあって、読んだらまた見たくなった。
https://www.phantom-film.com/midsommar/mystery/index.html
farさんコメントありがとうございます。
痛みや熱さを感じることなく、新しい生命に生まれ変わることを信じ切っていたあの人たちと同じく僕も穏やかな気持ちでエンディングを迎えようとしていたのに。。。
突き落とされました。
アリ・アスター監督は、次はコメディと撮りたいと言っていたので、すごく楽しみです
。
私も、最後はゾワゾワが止まりませんでした!
悲嘆と歓喜が激しく入り混じる異様な光景を前に、私の身体が勝手に反応してしまっている感じでした。
アリ・アスター監督の次回作にも期待したいとこですね。
bionさん、コメントありがとうございます!
いやはや凄い人気ですよね~特に女性に。
たしかにシャマラン監督の『ヴィレッジ』みたいな雰囲気かな~などと鑑賞前は想像していましたが、シャマランなんて軽~く超えちゃってますよね。
飛び降りのシーンですっかり感覚が麻痺してしまいましたので、最後までじっくり楽しめました。
今日行ったシネコンでは、これとパラサイトが人気でしたけど、チャリエンの客は俺を含めて5人・・・ちょっと悲しかった。
今晩は。
ー琥珀さんへのコメントとほぼ同じです。すいません。ー
こんなことを書くと怒られそうですが、私の良く通う幾つかの劇場では、4割入っていると、”オオ凄い人だ!”となります。
私の自宅から車で20分圏内の劇場は、基本、両隣、前後は空席で観るのが(公開直後でも)通常スタイルです。
ですので、この地域の”都会”の映画館で、映画を観る際はぎゅう詰めの事がたまにあり、”やれやれ”と思いながら鑑賞しています。
でも、客電が落ちたら関係ないですがね。
あと、これ家人から時折注意されるのですが、鑑賞中に寝る人には(鼾が煩い場合ですが)、注意できる範囲にそういう方が居た際には小声で注意します。(だって、迷惑でしょ?)
大都会ではどうなんでしょうか?