台北発 メトロシリーズ 新北投駅 まごころを両手にのレビュー・感想・評価
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台湾の人情喜劇
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台北発 メトロシリーズとは台湾のヒットメーカー、イエ・ティエンルー監督がプロデュース、台北地下鉄の7つの駅を舞台に人々の縁がとりもつ物語をテーマに気鋭の監督らが描く作品群(劇場3作品、テレビ映画4作品)で本作はその2作品目。
舞台は台湾の熱海と称される台北市北投の和風温泉旅館、日本統治時代の名残を感じさせますね。主人公のフォーリン(芳如)は旅館の女将の孫娘、干物女と称されるぐうたら女子、夢はアメリカ留学。(台湾の若者はアニメやゲームファンは日本派、他はアメリカびいきに二分されるらしい)
そんなある日、お婆ちゃんが足を骨折して入院、頑張ったら留学費用を出す約束でフォーリンは半年間の俄か若女将を務めることになります。訳ありで旅館を訪ねてきたバックパッカーのアメリカ青年アレンとフォーリンは意気投合、非力ながらも力を合わせ御客集めに奔走します。
バックストーリーとして祖母と日本人の音楽家のいにしえの恋愛を絡めています。
大体はお約束通りの展開、演技と言うより思ったことを全てセリフにする演出なので人物像が浅く感じます、それに加えて喜劇なので終始にぎやか、ハッピーエンドを焦らされたフォーリンが「脚本家出てこい!」とカメラ目線で喚きます、風変りと言うか突飛な演出ですね。
親日派の多い隣国台湾の映画ということで興味深く観賞、中国語、英語、日本語が飛び交う映画も珍しい、感動作と言う程ではありませんが気楽に楽しめる小品でした。
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