「ただただ不思議」マレフィセント2 なっぱさんの映画レビュー(感想・評価)
ただただ不思議
マレフィセント1の流れをあまり覚えていないまま
2を見に行きました。
そのせいなのか、人々がマレフィセントの善行を忘れているという
最初のご都合主義に思いっきり躓いて
そんなさらっと大展開ありなの!?とびっくりしました。
(もし私の理解が足りず、何かバックグラウンドがあったのならすみません)
ざっくり序盤の話の流れを言えば
私結婚する!って娘に言われるマレフィセント
相手は人間だし最初は反対するも娘の決断を尊重、
両家顔合わせ的な食事会に意を決して参加するも
相手の母にねちねち嫌味と皮肉を言われて
自分の使えない鉄の食器出されて
「あら鉄使えないの?遠慮せずに手で食べて♡」と獣扱いされ
連れのカラスがいるし、自分も割と鳥なのに鶏肉料理出されて
陰湿な嫌がらせに耐えるもとどめの一撃で
「私も娘が欲しかった。今日からこの子は私の娘」
と言われて いや、オーロラ私の娘(怒)ってなり暴れたら鉄の玉で撃たれて重傷
っていう、もうマレフィセントかわいそう・・・っていう展開でした。
それに、こんなに侮辱してくる女に対して
オーロラもフィリップも王も苦言を呈さな過ぎてイライラしました。
フィリップおまえ、「母さん見苦しいよ」くらい言えよ・・・
オーロラ!!「こんなに侮辱されたのは初めて、私は母に感謝してるし愛してるの!謝って!」くらい言えよ・・・
王・・・妻すごい嫌な奴じゃん!!控えろくらい言ってよ!王でしょ!
と、なぜか見ている私が反発したいくらいそれはもう見事な周りの役立たず具合でした。
その後も、なんやかんやで妖精VS人間の戦争になりますが
マレフィセント周辺の同じ種族たちの考えが浅はかすぎて
戦争だー!攻めろー!敵めっちゃ鉄とかやばい粉撒いてくる 死~!
ってなってるのが、そりゃそうでしょ!!って感じでした
武器もなく鎧もなく、とりあえず人数で特攻って感じで
作戦練ってから行けばよかったのに・・・なにしてんの・・・・
結局マレフィセントが後から合流して、いつもの緑パワーで助けてくれなければ
完全に種族滅びてました。絶滅です。
オーロラもフィリップも、「両種族なかよくしよ!」って語るばかりで
平和なふたりすぎてイライラでした・・あの人たち何の役にも立たない・・・
その平和さは、マレフィセントの攻撃の上に成り立ってるんだよ!と思いました。
マレフィセントが死んだと思いきや不死鳥のごとくよみがえって、
王妃が呆然としていた時も
隣にいるオーロラが王妃を突き落とせば完全に勝てたのに
「マレフィセント・・・生きてたのね!」ってオーロラも呆然としているので
結局王妃にオーロラ突き落とされマレフィセントが助けなきゃいけないという
オーロラの動けなさ・足手まといっぷりがもうすごいです。
お姫様だから仕方ないんだけど、何もできないのに
一人前に主張だけしてくるあたりややこしいです。
おとなしくしてて!足引っ張らないで・・・・
結婚式やるからきてね!(罠)って、王妃から招待された妖精たちが
教会に閉じ込められて、パイプオルガンの演奏に合わせて出てくる
「妖精殺すヤバい粉」で大虐殺されているのに
戦争終わった当日に結婚式やるオーロラたちサイコパスすぎて全く理解不能です。
すごい死んじゃったのに!青い妖精も木の妖精も綿毛たちもすごく死んじゃったのに!
今日挙式すんの!?追悼してあげて~!!!という気持ちでいっぱいです。
自分たちだけ幸せならそれでいいのかよー!!!不思議です。
キャラの掘り下げもすごく甘くて
新たに出てきた王妃の右腕的女の子なんかに至っては、
武器の製造もできて、ボーガンの名手で、そのうえパイプオルガンまで弾ける
ものすごい万能ガールにもかかわらず
背景とか一切語られないし最後もちっこい妖精に高台から突き落とされて終わりという
雑な扱いでした・・・
あんなに有能な彼女は、どういう思想をもってして王妃に仕えてたの?
何を目指してあんなに献身的だったの?知りたかったです
マレフィセントと同じ種族の妖精たちについても、
ビジュアルのパンチすごく強いし、
種族内での「和平派」「戦争派」で分かれているにもかかわらず
それぞれの派閥のトップの背景も語られません。
しかも和平派のトップはマレフィセントをかばいふんわり死にました。
今まで迫害されてきた中を生き抜いてきた風なのにあっけない最期です・・・
なに!!!この種族の歴史もっと語らないとわかんない!薄!
と、ここまですごく突っ込みどころが多かったよってことを伝えたかったのですが
映像美はすばらしいものでした。
衣装やCG、風景は勿論すごくきれいで魅了されました。
それに何といってもアンジェリーナジョリーめちゃくちゃきれいです!!!
いつ見てもどこからでも全方位綺麗。さすがです。
突っ込みどころ多すぎて、コメディなの?もはや?と思うくらいでしたが
映像とアンジーの美しさを楽しみたい方には激推しな作品だと思います。