「自転車の乗り方って…」今さら言えない小さな秘密 ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
自転車の乗り方って…
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どうだったろう。。子供の頃、確かに補助無しを練習したけど、割とすぐに乗れていた。教えるのも、倒れないうちに漕ぐとしか言いよう無い。恐らく皆そうなんだろうけど、この映画はそこを上手くついている。乗れないのだから仕方ない。他人からすれば小さいことだけど、ラウルにとっては人生をかけた秘密。父の死、自転車修理屋という仕事、運命の人との別れ、妻との約束、小さな村での自転車の英雄という地位、全てが秘密で守られている。それを大切な人には打ち明けようとする様、隠そうと必死になる様、妄想する様、全てが滑稽ながら、ほのぼのしてる。いいおっさんなんだけど、子供そのもの。遺書まで書いて、親友となったカメラマン・エルヴェのため、自転車に乗ると言い出すところが人の良さ。ラスト本当のことを妻にも親友にも伝えることができて良かった。エルヴェも、まさか動いてるものが撮れないカメラマンとはw しかし、他人には簡単だけど、自分は意外とできないことって、誰しもあるかも。村の風景、周囲の人々、音楽もそうだし、とてもほっこりした気持ちになった。
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