「どうせやるなら、思いっ切り行く。」今さら言えない小さな秘密 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
どうせやるなら、思いっ切り行く。
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隠してたけど嘘は付いてないから。確か。二人とも。
今年、フランスを代表する劇作家であり映画監督であるサシャ・ギトリの作品を、劇場で数本見る機会がありました。全てトーキーです。それで気付いたんです、今更ですけど。語りで話を進めて行く演出は、とどのつまりはトーキーなんだと言う事に。
この映画の原作者、ザン・ジャック・サンペは1932年生まれ。ギトリは1957年没。こりゃ影響受けてるよなぁ、って思いました。シニカルが漂う、切なくて、遣る瀬無い物語りを、お馬鹿なコメディタッチにする運びとか同じ作風。それが「おフランス」じゃん、と言ってしまえばそれまでなんですが。
やっぱり好きです、このタッチ。来い来いされたら、ホイホイ行きます。楽しくクスクスしたいですから。
まぁ崖から飛んでどうやって助かったのかは謎だけど、あの写真は笑える。告白しようとすれば必ず雷を呼んでしまう巡り合わせなんて、俺なら悪用しちゃいます。嫌なヤツに告白すれば良いんでしょ?
致命的な欠陥は、視点を変えれば別の機会を産む。自動車評論家が皆んなレーサーかと言うと、そんな事は無い訳で。レーサーには分からないものを見ている人は沢山いる。要は欠点より長所。
ギトリには無い温かいラストに、ホンワリ幸せな気分になってしまう佳作だった。が。主役の親友コンビが、昔のサッカーブラジル代表、ジーコとファルコンに見えちまうんですけど。なんか似てるw
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