「とてもとても良い作品です♪」今さら言えない小さな秘密 マツマルさんの映画レビュー(感想・評価)
とてもとても良い作品です♪
予告編を観た時から、結構楽しみにしていた作品で、都内では好きな映画館の1つでもある「シネスイッチ銀座」のみの上映とあって、時間を作って観賞しに行きました。
で、感想はと言うと…うん、良いですね。
質の高い良質の作品です♪
フランス映画って、シャレオツな作品のイメージがありますが、その反面ド変態の鬼畜外道な作品も多々あって、それはそれで面白かったりするんですが、これは正調なフランス映画ですw。
自転車修理工として村ではちょっとした有名人のラウルは小さい頃から自転車の乗れない事をひた隠しにしている。
結婚もして、子供にも恵まれているが、やはり自転車に乗れない秘密を持つ事を苦悩している。
村人の写真を撮影しているカメラマンのエルヴェと友情を育んでいくが、自転車に乗れない秘密は次第に隠しきれなくなっていく…
と言うのが簡単なあらすじですが、とにかく良くまとまっていて、時折クスッと笑わせて、ライトに楽しめて、共感も出来るとても整った作品。
90分と言う上映時間もナイス♪
周りは自転車に乗れる事が普通に当たり前で、父親も自転車での郵便配達をしている。
自転車に乗れるのが当たり前の材料が整い過ぎているのに子供の頃から自転車に何度挑戦してもダメ。
もう、それはそれはそういう運命と言うか、自転車に乗れない才能があるとしか思えないぐらいw
大人になっても自転車に乗れない人って多分いると思うんですが、自転車に限らず、“えっ? こんな事が出来ないの?”ってことはあると思うんですよね。
・ニンジンが食べられない。
・泳げない。
・虫が触れない。
・玉子が上手く割れない。
etc etc…
子供の時には出来なくてもちょっと恥ずかしい事が大人になったら出来ない事がおおいに恥ずかしい事って結構あると思うんですよね。
ただ、ラウルは誤解から皆に自転車の達人的に見られて、それをひた隠しにして、大人になって自転車修理工になって、大好きな奥さんに見損なわれない為に内緒にしている。
他人から見たら“バカだなぁ~”と思うことでも当の本人にしたら、凄く深刻。
そのギャップ差が面白いんですよね。
他にもいろんな事がなんとなくほんわかした感じで、ラウルは小さい時からず~っとオーバーオールを着ている。それが物凄く愛嬌があって好感度が高い。
奥さんマドレーヌも綺麗。子供達も可愛らしい。
カメラマンのエルヴェもダンディーで良い奴。
何よりも舞台となるプロバンスの村が凄く綺麗。
絵に描いた様なフランスの田舎町で風光明媚で良い感じでさぞかし良い人生を送れる感じw
そんな良い村で生活している人達なので皆良い奴ばかり。
もう幸せになれる要素を揃えまくった作品なので、観ていてハッピーになれるんですよね♪
難点があるとすると…タイトル通り「今さら言えない小さな秘密」はラウル本人にとっては今さら言えないと言うだけで、他人から見たら大したことのなかったりする事なので、同じ所を右往左往している様にも思えたりするぐらい割りと淡々とした感じに、ちょっと中弛みがしなくもないかなと。
でも、それ以上にクスッと笑わせる所が結構あって、ラウルが子供の時に自転車とコテンとこける所なんか、凄く可愛らしい。
また、自分が自転車に乗れない秘密を他人に打ち明けようとすると何処からか雷が“ゴロゴロ…”と鳴り出すw
いろんな細かい部分も丁寧に作られてます。
…あっ!終盤でラウルが崖から自転車で飛んでるイメージのシーンの映像はちょっとチープw
あえて狙ってだったのかな?
大作ではないけど、良い映画観たなぁと思える、とにかくミニシアター系の王道的な作品です。
観終わった後に、小さな幸せの余韻に浸れるので、是非お薦めですよ♪
ケイさん
遅くなりましたがコメント有難うございます。
決して大作系ではないんですが、ミニシアター系の良さに溢れた良い作品で観た後に余韻に浸れるんですよね♪
こういう作品を観れるのが嬉しかったりしますね♪
また、お暇がありましたら覗きに来て下さいね♪