「指輪ホラー物語」死体語り kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
指輪ホラー物語
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前半部分が狂気じみていて面白い。とにかく死体の造形や解剖シーンがグロくてやばいくらいなのですが、そんなのへっちゃらな死体安置所職員のステニオが死体たちと会話する。ある時、死体の一人スージョがステニオの妻オデッテが浮気していることを告げるが、怒ったステニオはスージョの兄貴を使って浮気相手を殺すという計画を思いつく・・・
まぁ、浮気相手ジャイミを殺すだけだったのに、現場を目撃したオデッテも殺されてしまう。多分、オデッサまで殺すことは考えていなかったのだろう。ステニオの悲痛な叫びと慟哭が証明していると思う。
そんなこんなで後半は悪霊となったオデッテが次々と罠を仕掛けてステニオを追いつめていくストーリー。ジャイミの娘ララも父が殺され母は病気で倒れたことによって、ステニオの息子エドソンと娘シサに親近感を覚えて優しく接するようになる。しかし、オデッテの呪いは止まるところを知らない。ステニオへの復讐のみならず、自分の子供たちをも恐怖のどん底にたたき落とすのだ。
死体と話すことができるんだから、殺人事件なら警察に通報すれば一躍ヒーローになれると思うのにそうしないステニオ。そして中盤には「死体の秘密をバラすと、死ぬ」などと忠告を受けたりする。呪いの恐怖感よりも、息子の愛を勝ち取れるかどうかが気になって、後半は怖さを感じない。それより若い娘ララとどうにかなっちゃうんじゃないかと、エロい面でハラハラさせられたりするのです。かわいそうな子供たち・・・特に誕生日プレゼントが〇〇だったなんて、トラウマ級だろうに。
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