「気軽に楽しめ、深みがない」スペンサー・コンフィデンシャル AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
気軽に楽しめ、深みがない
マーク・ウォールバーグとピーター・バーグ監督のタッグは2013年の「ローン・サバイバー」以来7年間になんと5作!よほど気が合うのだろうか、長い蜜月に驚く。過去4作のジャンルはシリアスなアクションやスリラーに収まっていたが、人気ハードボイルド探偵小説「スペンサー・シリーズ」を原作にした本作は、新境地を目指し大胆に翻案してアクションコメディ仕立てとなった。
ウォールバーグのコミカルな映画を振り返ると「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」や「テッド」など好作も多く、バディとの凸凹コンビや元カノに追い回され困惑する姿など、随所に盛り込まれた笑いはさすがの安定感だし、いざという時のタフガイぶりとゴツめの格闘アクションも期待を裏切らない。
ただ、このジャンルとしては深みがなく新味にも欠け、2時間弱を楽しんだ後に残るものがあまりない。シリーズ化を見込んだ作りだが、果たしてどうなるか。
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