劇場公開日 2019年11月1日

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「【妥協を許さない完璧主義者スタンリー・キューブリック監督に魅入られ、スタンリーの死後も彼の作品を見守り続ける稀有な男の物語。】」キューブリックに魅せられた男 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【妥協を許さない完璧主義者スタンリー・キューブリック監督に魅入られ、スタンリーの死後も彼の作品を見守り続ける稀有な男の物語。】

2020年9月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

難しい

幸せ

ー「バリー・リンドン」への出演をきっかけにスタンリー・キューブリック監督の専属アシスタントになった若手英国俳優レオン・ビターリのスタンリー愛に溢れた壮絶な生き方を描いたドキュメンタリー作品。ー

 ・作中語られる、本人や彼の子供たちの証言が凄い。14-16時間労働の日々。ほぼ休みなし。
 1時期は体重が30キロにまで落ちたという。
 子供たちと接する時間も限られ、時には玄関マットの上で2時間だけ眠ることも・・。

 ・だが、それ以上にレオンのスタンリーを敬愛する姿に魅入られる。映画会社との交渉。子役の人選(「シャイニング」のあの双子や、ダニー・ロイドも・・)にも関わる。

 ・「アイズ・ワイド・シャット」では、役者として劇中で演技しながら、スタンリーの右腕として、裏方で働くレオン。

 ・スタンリーの死後もその死を悼みつつ過酷な日々を懐かしそうに語るレオンの姿。そして、今や彼は、スタンリーの作品維持、発展には(4K作品製作)欠かせない人物になっている・・。

<それにしても、スタンリー・キューブリック監督は神経質で完璧主義でその気難しさばかりが巷間では話されてきたが、今作と「スタンリーが愛した男」を観ると、実は彼が、強力な磁石のように人を引き付ける魅力的な人物であったことが良く分かる。
 そして、又、彼が映画製作に如何に命を懸けて取り組んでいたという事も。
 その姿を間近で観た、レオンが当然のごとく、スタンリーに引きつけられていったことが良く分かるドキュメンタリー作品である。>

NOBU