劇場公開日 2019年9月13日

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「美味しいだけじゃない!アトピーだって胃がんだって治る惣菜の威力」お料理帖 息子に遺す記憶のレシピ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5美味しいだけじゃない!アトピーだって胃がんだって治る惣菜の威力

2019年12月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 認知症作品はいつも注目してしまうのが“臭覚”についての描写。味覚よりも先に嗅覚が衰えるという認知症をどう描いているかも評価の一つになってしまうのですが、この映画はちょっとわからない。何しろおばあちゃんは長年の経験で作っているのだから、そんな感覚など必要ないくらいの腕前なのだ。孫が美味しそうに食べるおにぎりなんてのがいい例。ちなみに、韓国のおにぎりってあんなに小さいの?子供むけだからなのか?お団子サイズでした。

 字幕がとにかくカタカナだらけで新鮮でした。チュンチョンなんて有名だから春川でもいいのに…などと思っていたら、結構重要な場所だったりします。まぁ、勘の鋭い人なら最初の場面でわかると思います。ただ、終わってみればそれほど重要じゃなかった気もする(どっちだよ!)

 どことなくキムチ中心の惣菜かと思っていたのですが、しょうゆの文化も結構感じられ、韓国風ではあるけど日本食べ物にも通じます。認知症が進むと、徐々にがんもどきや芋の煮っころがしばかりになる・・・というのは寅さんで出てきたんだっけ?とにかくレシピ本があれば、いろんな料理が出来ちゃいます。しかし、認知症が進んでしまい、ノートが見つからなくなった。自宅を荒らしてしまうし、知らぬ間に運動靴を万引きしてしまうし、川で見知らぬ少年を抱きしめたりとか、色んな症状がぐさりと胸を打つのです。

 一つのメッセージとして、施設に入れるかどうかの基準を見誤らないでほしいと訴えてくるようでした。店を売れば2億ウォン(多分4千万円くらい)だけど、そのまま施設に預け、息子の大学教授の供託金(?)も払えてしまう。それで完璧なはずなんだけど、その大学の金も怪しい気がしました。

☆妻役のキム・ソンウンより妹役の女優が好き。ミアネ・・・

kossy