「宝物がいっぱい」お料理帖 息子に遺す記憶のレシピ Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
宝物がいっぱい
認知症になった地域密着オーガニック総菜屋を営む母親と万年非常勤講師の息子と家族の話。
仕事を探しているとはいうけれど、イマイチ意欲を感じない上に、子供の面倒すらまともにみない主人公。
一方、町の皆に慕われてここの惣菜のおかげでと言わしめる母親も、物忘れが酷いと料理のレシピを認めているというところから展開して行く。
異変に気付きどうしたものかと苦慮する家族たちは万国共通。受け入れなきゃならないし逃げることも出来ないからね。
従業員のおばちゃんが何気に良いアクセントでグッとくるものがあるし、春川の件にしても落としどころにしても、そのシーンの前に容易に想像出来るしその通りなんだけどやっぱり胸アツ。
受け入れ難かったり理解し難かったりする人間性というかリアクションみたいなものとか、余りにもな息子のトボケっぷりと母親の症状の都合良さや振り幅とかは目を瞑らなければならないけれど、優しく温かくとても良かった。
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