狼煙が呼ぶのレビュー・感想・評価
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豪華役者共演の短編
16分の短編映画でストーリーらしいストーリーはない。一丁の拳銃が現代日本の家屋から見つかり、舞台は侍の時代へ飛ぶ、神社の境内に侍たちが集まり、渋川清彦演じる侍がピストルを構える。台詞もない。侍たちを絵になる役者が演じ、絵になるように撮っている。宮本まさ江の衣装はすこぶるカッコよく、ロケーションも素晴らしい。物語の導入としては最高だ。問題は導入で終わってしまうことだが。本作は拳銃所持で逮捕された豊田利晃監督の思いを映像にしたものらしいが、祖父の形見である拳銃に歴史の重みを幻視するという意味合いなのかもしれない。そして、自粛もせず社会にこうして喧嘩を売る豊田監督の姿勢も素晴らしいと思う。
とにかく映像と劇伴が素晴らしいので長編を観たくなる。ぜひ長編化してほしい。
自粛している場合じゃない
2019年公開作品
U-NEXTで鑑賞
監督と脚本は『青い春』『空中庭園』『泣き虫しょったんの奇跡』『全員切腹』『次元を超える』の豊田利晃
ロケ地
栃木県鹿沼市加蘇山神社
粗筋
蔵の箪笥の引き出しの中に木箱を見つけた家主の娘であろう少女
開けてみると布で包まれた錆びた拳銃だった
時代は代わり山の神社に続々と集まり敵を迎え討つ浪人と百姓たち
祖父の形見を保管していたら逮捕された豊田利晃監督
無能な警察
無能なマスコミ
鵜呑みにする民衆
それらに対する罵倒は割愛する
彼らに対する答えがこの映画だろう
豪華な俳優陣
雰囲気を持ってるミュージシャンも参加
BGMも良い
手込めにされ殺された村娘の仇討か?
なにかが起きるぞハラハラドキドキワクワクしていたら現代に戻る
エンドロールのあとにざんぎり頭の侍が屋上で現代の大都会の街を見渡す
明治神宮の森に国立競技場
終了
配役
懐に拳銃を忍ばせている侍に渋川清彦
紫の鉢巻を巻いている侍に高良健吾
蓑笠を被り足袋を持つ侍に中村達也
合掌し祈る侍に伊藤雄和
金髪モヒカンの侍に仲野茂
頬被りの侍に村上正人
鉄砲を持つ百姓集団の親玉に飯田団紅
蔵の箪笥で拳銃を見つけるMIU
現代の侍風の男に松田龍平
紙風船を持ってきた侍に浅野忠信
緊迫感と緊張感
資金集めのためのパイロット版?
16分で¥1,800-ってことは、そう言う事なんだろうと理解して観ました。いずれにしても、映画にはなってません。
キャストは超豪華。武装して境内に集まる様子だけなんですが、雰囲気は良いかなぁ。つか渋川さん、決まってますヤン。拳銃は回転式(リボルバー)のS&Wですね。登場は19世紀中盤以降。日本の歴史からすると、この映画の物語は幕末、もしかすると明治維新以降かも知れない、なんて色々と想像してしまう。和楽器を使った音楽が迫力あって、MVを見せられてる感じ。
単発の映画としては、この内容と時間で¥1,800-はあり得ません。このキャストで、ちゃんと映画にして下さいね。そん時は観に行きます。いや、観たいです!
劇伴の力
自分的には正に今作品の圧巻は『切腹ピストルズ』の激しい和楽器演奏の力強さであろう。勿論、この集団のPVということではなく、ホンの二、三語の台詞しかない劇中では、そのメッセージは音でのみ表現するという離れ業を考えた筈だ。たかだか16分の上映時間、ストーリー的なものは殆ど無い。全てが匂わせるのみで、それはもしかしたら村を全滅させた敵への復讐なのだろうか、否、監督自身が語っているように、これはメタファーであることからも、監督自身の数奇な運命込みのメッセージであることは明白である。キーになる“リボルバー式拳銃は”実際監督が所持していた拳銃の模造、銃刀法違反のそもそものきっかけは以前刑を受けた覚醒剤所持における、その後の執拗なマーク。そして今回の逮捕ににより、またしてもマスコミや世間による執拗なバッシング。一度ミソが付いた人間は、とことん叩く風潮に対する宣戦布告が今作品であり、そしてラストの松田龍平分する武士がビルの屋上から見つめるその先は来年の東京オリンピックメイン会場、国立競技場・・・。その意味するモノは、テロへの呼びかけか、それとも警告か、物騒な解釈ばかり頭に過ぎるが、本音は決して聞かせてはくれまい。それが映画という総合芸術の真髄だからだ。それ故、この上映時間と鑑賞料金の歪なバランスも又、現在の資本主義に於ける“皮肉”を込めた設定なのであろう。正に狼のように吠える監督を体現する力強い作品であり、その劇伴である。
・・・でも・・・・ちょっと高いかな?料金設定w 映画監督だから映画にする意義は充分受け止められるのだが・・・。
監督はロケーションのプロに違いない!
冒頭シーンとラストは不要
短編映画なのに時間の無駄だ。
映画のキーとなる筈の拳銃を魅せたいのだろうが
1本刺しの渋川さん(おそらく先祖といいたいのだろう)と拳銃についての関係をきちんと表現してくれないと。。。
この映画が何なのかが、判らない。
即ちこの拳銃を出す必然性もない。
どうみても監督自身の弁明でしかないだろう。
明細がよく確認できなく、型式は不詳だが、
劇中のリボルバー拳銃が世界で普及したのは日本では明治維新以降の筈。
宗教観がない農民一揆に助っ人がでてくる
時代考証もハチャメチャだ。
短編なのに主要人物が多く
各キャラの個性がまったく出ていなく、宝の持ち腐れ。
仏教徒たちにとっての神社は信仰や宗教の対象ではなく
近所の公園みたいなもので、単なる待ち合わせ場所としてしか思っていないのは問題ないが
お札がサブキーになっていたり。。。
上映前に監督から、早撮りの説明はあったが
もう少し内容や考証を詰めてから映画を作った方がよかっただろう。
鳥居と石燈は大道具さんが作ったのか?
こじんまりとまとまったロケ場所は短編映画に好都合だ!
たったの16分
かの7時間18分で今、話題の作品の18分にも満たない本作を一瞬で鑑賞。
舞台挨拶アリのユーロスペース、アップリンクをシカトで圧倒的にスクリーンがデカいシネマートで観て正解!オマケに音も最高!!
今年、一番の贅沢な映画、星を付けられない!?
豊田組オールスターなキャスト陣が豪華で、豊田組常連の渋川清彦が初主演、浅野忠信が豊田組初出演って個人的にテンションが上がる。
ミュージャン勢の役者然とした佇まいは、KEEや忠信、龍平にも引けを取らない存在感であり、そんな中でも渋川清彦、KEEの存在感は誰にも負けていないとにかくスクリーンに映える渋さが全開。
豊田監督の気持ちはいざ知らず、これだけのメンツで日本だからこそ撮れた世界観と雰囲気に脱帽。
とにかく渋川清彦、浅野忠信、中村達也の存在感に鳥肌が立ちっぱなしの数分間!?
OLEDICKFOGGY、ASSFORT、exROSSO、SODA!、DTKINZ ドトキンズ。
あっ!中野茂、アナーキー!?
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