ウエスト・サイド・ストーリーのレビュー・感想・評価
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人は憎むことも愛することもやめられない
リメイク版の本作品の方が泥臭くリアルで、むしろオリジナルの方がスタイリッシュで、エンターティメント的でした。ジョージチャキリスは無茶苦茶カッコよかったし、スマート。マリアとトニーは他の登場人物とは一線を画した世界にいるいかにもヒロインとヒーローという感じ。衣装もオリジナルは着古した感じもない普通のTシャツで、ダンスシーンのスーツもおしゃれ。リメイク版は、貧しさを感じさせるくたびれたTシャツや何日も洗ってなさそうなジーンズ、ダンスパーティもありあわせのジャケットを着ただけが精一杯のいかにも貧しさや生活の荒廃ぶりを感じさせ、リアル感ありありでした。
印象的だったのは、リフとニー。オリジナルでは、やんちゃの不良に過ぎないリフでしたが、リメイク版では、その空虚な乾いた暗い瞳は人生の絶望を感じさせ、胸が痛くなるほど。トニーも、オリジナルでは、かつてのワル仲間の世界からもはや足を洗い大人の青年へと移行しかけている好青年であったのに対し、リメイク版は、刑務所の出所を終えて、トラウマ、心の痛みを抱えたまま、自分の居場所をまだ探している繊細な危うさを持っており、かつてジェット団を作った片鱗をうかがわせました。なので、トニーにとって、マリアは「愛」という名の「希望」だったのでしょう。自分を暗い闇から救い、新しい光の世界へ導いてくれる唯一の希望。だから、決闘も必死で止めたかった。自分が新しい世界で生きられるために。希望を失わないために。その意味で、トニーが愛を誓う場面は涙が出ました。新しい世界を希求する彼の心の痛みが痛いほど感じられたから。
オリジナル版も好きでしたが、リメイク版では、広い世界があることを知らず、「分断」された世界しか見ることができず、希望も見出せない若者たちが深く抱えている絶望、その絶望にすら気づいていない彼らの愚かで哀しい生き方がいっそう浮彫にされていました。
オリジナル版の方が良かったと思うのは、最後の場面。トニーが撃たれる場面で登場するマリアの赤いドレスは争いの血の色でもあり、また、愛を知ったことで白いドレスの少女から大人の女性になったことを暗示しているようでもあり、まさに憎しみと愛を象徴しており、鮮烈でした。周囲の人間に銃を向ける彼女の叫びも、憎しみの愚かさと愛の強さを強く訴えかけ、印象的でしたが、リメイク版はややあっさりしていた感じ。それとマリアは青い服でしたが、パーティでジェット団も青系統の服で統一されていたように思うのですが。ここは赤の衣装の方が良かったと思います。なので、マイナス0.5。
最後に、この映画は、監督の前作のオマージュなんだなあと思いました。
前作で恋人をトニーに殺されるアニタを演じたのはリタ・モレノ。そのリタ・モレノがドクの店の女主人として、トニーを見守る。まるで、前作のアニタが、平和で静かな世界を願い続けているように感じました。なのに、いまだ、暴力と死はなくならないのです。そんなことを感じさせられました。
人は、いつまでも、憎むことも愛することもやめられない。それゆえ、この物語は人々の心に訴えかけるのかもしれません。そして、やはり、何と言っても、音楽の素晴らしさを改めて実感しました。
古典の翻案
ウエスト・サイド・ストーリーは元の舞台等々は未見。
しかし、タイトルだけは知っていた。
事前に調べて元のウエスト・サイド物語自体がロミオとジュリエットにインスパイアされた作品だということを知った状態で見た。
まず舌を巻いたのは原作者(あるいはスピルバーグ監督)の翻案の上手さである。
特にロミオとジュリエットでは仮死の薬を使った計略ですれ違うのを、ジェッツの面々がマリアの伝言を預かっているアニータを襲おうとしたことによって怒ったアニータが嘘の情報を言うにしたのは凄まじい。
計略がうまく伝わらない悲劇性よりも人の復讐心の愚かさ(特にジェッツの面々)が強調されていてより人々のすれ違いが身近に感じられる良い翻案。
舞台は現代に近いアメリカながらどことなくロミオとジュリエットの前近代的な香りも感じれてウエスト・サイド物語が再演を重ねる理由もわかったし100年後も上演され続けてるんだろうなと思った。
さて、映画本編の話だがまず目を引くのがとてもよく練習されたんだろうなと思わせる緻密に練られたダンス。
これに尽きる。
ダンスに関してはどの場面でも圧巻でどれだけ練習されたんだろうと思わせるほどでワンシーン撮るのに1ヶ月かかってそうと思うくらいのカット割と揃いっぷり。
さらに舞台を見てみたいと思うナンバーが多かった。
マリアとトニーが出会うダンスパーティーのシーンなんか舞台の客席から引きで見たほうが面白さが出るんだろうなとも思った。
勿論スピルバーグ監督もカメラワークで最大限工夫されていてその場にいるかのような臨場感たっぷりの映像だった。
演者も皆最高。
特に印象に残ったのはマリアの最後の台詞、アニータが怒りをぶつける場面。
恋愛ミュージカル映画だと思って観たらつまらない
旧作もミュージカルも観たことなく、数曲サビを聴いたことある程度でなんとなくストーリーはロミジュリっぽい感じだったよなーくらいな知識で観ました。
とにかく曲とダンスが素晴らしいっ!!
またそのダンスをみせるカメラワークも迫力があって素晴らしかったです。
また衣装もレトロで可愛かったし、映像もレトロ感ある感じでした。
ストーリーは知識があやふやだったので、ロミジュリ恋愛で誰か死ぬよな確かって思って、まあ、そのままだったんですが、一目惚れは理解できます。うんうん、ありがちストーリー展開。若い世代設定なので、そーだね。そんな情熱的な恋愛に溺れちゃうことあるよね。と思うけど、昨日出逢って一目惚れしてキスして今日初デートで結婚の誓いもどきしたけど、その日の夜、兄を殺した事実を知って、それでもその短時間で愛してるっていう感情に共感できず、そして共に逃亡しようとしている事に、若干引き気味で観ている自分。主人公2人に全く感情移入できないストーリーだったので☆を減らしました。
きっと、伝えたかったのはそんな陳腐な恋愛ストーリーじゃなくて、マイノリティの社会問題。人種差別や確執、LGBT、男尊女卑、争いの後に残るのは絶望なんだという事。
個人的にはトニーが『愛が大切だ』と言っているところにバレンティーナが『命が大切だ』と言っている言葉が私にはすごく刺さりました。
ただ、何よりも映像の美しさが素晴らし過ぎました。
ことごとく印象的なシーンは光の使い方がとてもキレイでさらに印象的に幻想的だったです。
これだけ光でキラキラさせてるのに内容は闇、終わりも闇の対比が素晴らしかったです。
圧巻の歌とダンス、掛け合いが素晴らしかった!!
序盤からのれる曲とダンスに魅了される。どのシーンの歌もダンスも素晴らしい。息のあったダンスには魅了される。男女・グループ間のダンス勝負?みたいなのには胸熱だった!!!
今回は人種?間の争い?がテーマではあるのかな?いがみ合ってる二つのグループ、そこで生まれる愛。テーマとしては好きだし面白い。ただ、ストーリーは物足りない。というか、終わったあとにスッキリしない。普通にみんなでなかよくとか、ハッピーエンドにすればいいやん、と思う。
イザコザが無くなったわけでもなければ、2人の恋の行方がいい訳でもない。アフターストーリーでみんなの関係性が良くなるんだろうけど、描写はないし、、、、
ハッピーエンドが好きだと改めて自覚した。
強制的に考えさせられる
今作は複数の社会問題を考えるきっかけをくれる作品でしたね。そのため、内容だけを抜き取ると暗くなりすぎるところを、ミュージカルを通すことぇ側が重い気持ちになりすぎない構図がとられており、これこそミュージカルでやる内容であると感じさせられるものでした。
本編には「人種問題」「土地開発問題」「トランスジェンダー問題」「子供と大人」の4つが映画を通して取り上げられているように感じた。
トニーとマリアのような人種が違う2人が恋をすることは今でこそ受け入れられる方向に向いてはいるが、根強くのこる人種差別問題ですよね。
また、土地開発によって都市が生まれ変わることは、一見素晴らしいことのように思うかもしないが、実際にその場に住んでいる人にとっては、立退を強制されるため、どうなのか。お金と権力がなければ抗議すらも聞き入れられない、そんな社会的弱者の立場が考えさせられるものでした。
トランスジェンダー問題では、劇中ひとりだけ、アイリスという、自身を男性だという女性がいました。心は男性であっても、体は女性という理由だけで、初めからジェッツのメンバーからハブられていました。現代でこそ、受け入れる方向に世界が向かっているが、当時の世界は理解できないものとして、除け者の扱いを受けていたことがわかる。しかし、最後のシーンでは、努力を認めてもらうことができ、チームの一員として迎えてもらえ、人は変われると見せてもらったと感じました。
もう一つは、大人と子供の目線です。本編で登場した大人は主に3人です。「バレンティーナ」、「クラプキ警官」「バーのおじさん(名前忘れましたすみません)」の3人です。大人たちは3人とも、「お前たち早く大人になれ」と言わんばかりの言動を常に取り続けてきました。俯瞰で見ている私たちは、子供たちに対して、同じ感情を持つかもしれない。実際に本人たちの年齢、立場になった際、自分達の育った街を守りたい、ただそれだけなのになぜこんなに責められなくちゃならないんだと反発する気持ちもわかります。それは、常に子供目線で話が進んでいるため、子供の話す言葉に説得力が加算されているためである。大人の言うことは、正しいかもしれないが、成長することを戦うこと諦める事のように見せていると感じた。
劇中ラスト、チノには思いとどまって欲しかった。だか、あの行動によって、暴力では何も解決しないと、常に言い続けた女性陣の言葉が刺さりましたね。力がある男はなんでも、拳で力でねじ伏せようとするが、なんの解決にもならないことを、アニタやリフの彼女は常に発し続けた。女性が常に先をいっているようにもみえた。
考えることが多すぎて、全然まとまっていないですが、今回の感想はこんな感じです。強制的に社会問題を考えさせられるような映画であり、今の人が見るべきものであると感じました。
視野が狭い
若者たちの視野が狭くて、いいかげんにしろよと思うのだけど、ネットやスマホもない当時では仕方がないのかとも思うし、現代でもネットやスマホがあっても視野が狭い人はたくさんいる。視野の狭さこそが若者とも言えるのかもしれない。地域の幼馴染みの友情が生涯不変であると確信しているようだし、住んでいる地域が世界の全てであるかのように思っていて、それは法律や人の命より重いと錯覚している感じがすごくする。喧嘩なんか行かずに部屋で寝てれば何もなく過ごせていただろう。拳銃を持っているなら、天井に向かって威嚇射撃して解散させればいいのにとも思う。友達が刺されたからと言って恋人のお兄ちゃんを刺し殺すことないだろう。すべてが悪い方に転がる。
恋愛も出会ってほんの1日か2日で、激烈に恋が燃え上がっているし、相手のことを何も知らないし、もし何も仕事もできない相手だったらどうするのだと思う。
現代とは全く違う空気感がすごい。カメラとか照明とか美術とかがきっとすごいのだろう。本当にその当時のその場所でカメラを回しているようだ。
ただ、ちょっと長くて眠くなる。
指パッチンしてるあたりがピークで、主役登場か?と思った彼はただのサブキャラだった感。
旧作は観たことない。ウッチャンナンチャンとかとんねるずがコントでパロディやってたんで、なんとなく知ってます程度です。
ジェッツが出てきて指ならしながら行進するところがピークだった。
ストーリーがちょっと。死が軽いというか。主要キャラがわりとあっさり死ぬし、なんなら刺されたときコミカルな効果音が流れるし。トニーは明らかに殺意もって殺してるわけで、主役としてもヘタレな活躍だよなと。
それに恋人役のマリアも、兄さん死んでるのに殺した相手とベッドインして、そのあと兄さんの恋人と恋だの命だの歌い出すって、全然ついてけなかった。
なんならチノが1番好感持てたくらいある。おばあちゃんも、なんであそこであんな嘘を言うのか。チノが不憫だ。不憫すぎる。
警察署でおちゃらけてた内容をもっと全面に出したほうが見応えあるのでは。メインは恋愛で、しかもそれが、好きになったエピソードなどもなくただの一目惚れって。うすい。
では、ミュージカルとしてはどうかというと、こちらもあまりよくない。50~60年の月日でミュージカルも格段にレベルアップしていることを感じさせ、早い話、面白くない。印象に残らない。
旧作に思い入れあるかたなら違いなど見比べて観賞を楽しめるのであろうけども、新作映画として観ても面白さはない。
映画ならでは、をして欲しい(一部ネタバレあり)
ウェストサイドストーリー自体は劇でも映画でも見たことがない。完全初見です。
朧気にラインダンスが強く出るという勝手なイメージで見に来ました。
結果から言うと、消化不良に終わった映画でした。
ミュージカルとしてのストーリーは今としては王道、昔としてはかなりのクオリティだったことは想像にかたくありません。
ただ、今は2022年、映画の作法等は目まぐるしい進化を魅せるアメリカ映画としては些か地味すぎるように思えます。
まず、冒頭から終盤近くまでずっと気になってたのがカメラワークです。
これはあくまで映画のリメイクだからなのか、それとも舞台を参考に作っているからなのか、基本横の構図が強すぎるんです。
ここ最近の映画って、SFXが進化して合成もキレイにできるので、人も3Dなんてのも珍しくありません。ワイスピの亡くなられた俳優さんの1シーンだけ完全3Dなんてのもあるくらいですし。
じゃあそれの恩恵として、もっとダイナミックに、もっと斬新なカメラワークがあったっていいと思うんですが。
今作は何と言うか、ある程度舞台にセットがあれば全く同じことができる所作や演技が非常に多いです。
舞台って、全く同じものでもなくても「見立ててそれっぽく扱う」事で成立するコンテンツです。
それはつまり、裁判官の黒い服に見立てるためにスーツのジャケットを前後逆に着たり、適当にあったはしごの左右を二人が持ち上げて真ん中の人がはしごの段を両手で掴めばオリの囚人のような演技も出来てしまうわけです。
上記の表現は実際にミュージカル中に見られる映画の中で演技で、かつその演技はかなりの割合で俯瞰で映すことが多いです。
俯瞰で映している間に行われている演技は何と言うか、妙にきれいなんですよね。
警察の警部(かな?)が冒頭でギャング二組を嗜めるシーンでも、妙に2グループキレイに分かれていますし、残ったポーランド系のグループも、何故か警部に道を譲るかのように2つに分かれて、その真ん中を警部が行き来する。
いやまあ、芝居ならこういう見立はいくらでもあるけれど、君達日常警察にも色々反抗してるギャングなのにそんなことある?と思うわけです。
私は以前に齧りですがお芝居に関わっていたことがあり、そのせいか劇中のカメラワークや演技の内容がそれぞれ「いやこれ舞台でもできるやつやん!!」って毎会ツッコミが出来てしまったのです。
その分もちろんジェットやシャーク達がそれぞれ集合して踊る様であったり、グループが路上でダンスするさまはとてもボリューミーに感じられるものの、どうしても「別に映画でやらなくてもいいしなぁ」と言う違和感ばかりが残りました。
また、男性俳優さんと女性俳優さんの声の発声量にかなり違いがある気がしました。
物凄い女性は音圧も高くビブラートも効いているものの、男性は何と言うかヌケや音圧が1段物足らない声で、ミュージカルらしさと言われるとそこでも気持ちがあまり乗らず、女性陣は中盤、後半辺りから歌い始めるので正直眠さが勝っていたのが前半で、今まで映画館で映画を見て初回眠かったのはこれが初めてです。
その代わり男性俳優さんのダンスはキレがありスピードも早いのですが、服装がこじんまりしていて(基本半袖やタンクトップっぽい服にズボンだけ)やはりあまり映えずに退屈で。
演技もカメラを見て眼圧を与えるわけでもないので、本当にグループ分けのための服装でアクションもそこまで目立たず、何ともなぁという気持ちに。
ただ、舞台ではできない表現として、街のライティングや彩色が基本赤と青なんですね。
夕方や昼時であっても、種族や民族としての対立を青と赤で色設定をきっちり合わせているため、ジェッツとシャークが決戦場に向かうシーンなんかも基本そういうわかりやすい構図で面白かったです。
あと、これはあくまでも本当に個人的ですが、ラブロマンスの側面が強いためか、観客にも女性の割合が基本高く、私自身もラブロマンス、メロドラマといった内容って一番苦手で、その辺りも興味を削いだ要因だったかもしれません。
何かロミジュリっぽいよなぁ、と思って調べていたら本当にロミジュリがベースだったようで、驚きました。
以前にもアリー/スター誕生という映画を見ましたが、歌唱シーンは非常にキレイでシアターのリファレンス音源として使われているのも納得のクオリティなものの本編自体は正直好みではなく「自分は一体何を見せられてるんだろう」といった所感のママ終わった覚えがあり、その傾向に近いものだと思います。
個人的にはそういう感覚でしたが、ただ可能なら見に行ったほうがいいです。
ダンスシーンミュージカルシーン自体のクオリティは高いとも思っていますし、シナリオは好みじゃなくても他の人は好きな可能性はむしろ全然あります。
ラブストーリーが好きな方は是非、映画館で。
素晴らしい出来だが、
名曲の数々で彩られた楽曲やダンス素晴らしさはもちろん、それを現代らしいアングルや美しい映像で観せている、よく出来た作品だと思う。しかし絶賛のレビューが多い中、敢えて書いておきたいと思う。
終盤まで楽しんで観ていたが、アニータのレイプ未遂シーンでガタガタに。
原作にも舞台版にも元の映画にもあることは知っているが、敢えて2020年代にリメイクするに当たって、このシーン要ります?
この物語でいちばん悲運のヒロインなのはアニータだ。恋人を殺され、それでも意を決してトニーとマリアのために危険と承知でヴァレンティーナの店に行った。彼女は何一つ悪くないのに、「女である」というだけでこんな目に遭う。
ひとつ、過去と違っているのはヴァレンティーナが心底蔑んだ目でそれを非難するシーンが加えられたこと。ヴァレンティーナを演じているのは前作でアニータを演じていた方なので『アニータが時代を超えてアニータ=自分自身を救った』と思えば少しは胸がすくかも知れないが、そのためだけにレイプが必要とも思えない。
このシーンまではこの若者たちを「やんちゃもするが劣悪貧困な環境の中助け合ってきた幼馴染たち」と見ていたが、一瞬でそのあとはもう気持ち悪いケダモノにしか見えなくなってしまった。レイプシーンもしつこくリアルで、息苦しくなったので、「ラストナイトインソーホー」同様、警告があるべき。男性には「暴力のひとつ」に思えているかも知れないが、深刻な地雷である女性は多い。「すてきな悲恋の名作ミュージカル映画」という触れ込みだけではこんなシーンがあるとはわからないし、「すてきな悲恋の名作ミュージカル映画」にレイプ未遂のシーンが必要か。毎回こういうシーンが含まれる作品に思うのは「ほんっとにそのシーン要ります?」だ。ほとんどは無くて問題ない。今回も、男たちがアニータを取り囲んで脅したりからかったりする…で十分だったはず。残念だ。
そしてアンセルのあの「事件」についてはどうなった?ベイビードライバー大好きだっただけに、はっきりさせて欲しかった。スピルバーグも、かばうならかばうでもいいから、触れるべきだったと思う。映画ファンは忘れてないんよ。
昔の映画は見てませんし劇団四季などのミュージカルも見ていません。 ...
昔の映画は見てませんし劇団四季などのミュージカルも見ていません。
話の内容はロミジュリの現代版だと聞いているのでなんとなくわかった上で鑑賞。
Tonightは有名なので知っていましたが他にも耳にしたことのある曲が何曲かあり、これらもウエスト・サイド・ストーリーの曲なのかと驚きました。
現代版ロミジュリという知識しかなかったため、何か対立しているんだなというイメージしかありませんでしたが、そんな私でもなんとなく元々住んでいた白人vs移り住んできたプエルトリコ人という構図をすぐ理解できました。そのへんはわかりやすくて良いです。
あとから移住してきた方(プエルトリコ人)の方が貧しいんじゃないかというような気がするけど、もともと住んでる方(白人)が貧しい、というのがちょっとむずかしいなと思いましたがこのギャングたちが貧しいだけなんですねきっと。みんな親が酒飲みとかあまりいい職についてないみたいな話でしたので。
ミュージカルに私はそこまでストーリー性を求めてないので、他の方がレビューしてるように一目惚れがありえないとか兄を殺されたのにすぐ許すマリアに感情移入できないとかそういったところはまぁ確かにそのとおりだけど気になるほどではありませんでした。
それでも兄を殺されたのにすぐエッチしちゃうところと、恋人を殺されて傷心中のアニータに、トニーが大好きって歌いかけるマリアは狂気じみてると思ってしまいました。
トニーは信念がありそうで実はあんまりないヤツでしたね(笑)
出所して真面目に生きようと決意したのに結局ダメなやつに舞い戻ってしまってましたね。
歌やダンスはとてもワクワクさせられるものでした。揃っているけど個性もある感じで、もっと見ていたいなと思いました。
アニータの演技やダンスが今回の1番ですね!
後半はけっこう暗くなっていって最後も悲しい展開となってしまいましたがこういう話なのでしょうがないですね。
マリアが自分を撃つのかなと思ったけど撃たず。
味方も敵も一緒にトニーを持ち上げて行くところが唯一の希望というところでしょうか。
マリアの歌声はとてもきれいでした!
それに対してトニーはそこまで上手いとは思えず。全然下手ではないですけど。あと顔が少しMattくんに似てて面白かったです。
普通。
まぁミュージカルだからそこまでの湧き上がる感情を画面で表現するのは難しいのかもだけど、とにかく普通の映画だなっていう感想。歌もそんなに...。
あとお兄さん死んだ直後ベッドインはかなりやばいでしょ。サイコだよ。
主演もなんだか華がないし、なぜそこまで惹かれあったの?アニータ役の役者さんは良かった。
あと長尺すぎて前半がかなり長く感じる。
何も無い
感情移入出来ない。
理由はいくつかあるが、第一に俳優陣に美しさを感じない。
特にヒロインは何度見直しても美しくない。
相手役の男優も美しいとまでは行かない。
他にも光る俳優は見えなかった。
ここが1番の致命傷であった。
第二にお話がお粗末過ぎる。
いくら何でも自分の兄が殺された日に、殺した本人と寝るなんて有り得ない。
愛が超越させたと言う理屈も、出逢って数日のインスタントな愛では説得力が無い。
他にも色々とあるのだが、兎に角ヒロインの心理にもう少し説明がなければ、観客は???の連続で興醒めしてしまうだろう。
元々ミュージカルには縁がないが、スピルバーグと言うこともあり、期待していたのだが、終始退屈でしか無かった。
衝撃的に良い。
Musical大好きなbloodです。劇場公開されるMusicalやMusical的なヤツは、ほぼ見逃さず、かつ無条件リピート。これは、賛否両論湧き上がるやつだよなぁ、ってのは容易に予測できるんですが、私は「全面肯定派」です!
もうね。衝撃的に良かったです。最高です。大して泣けてませんし、感動もありませんが。兎に角、鑑賞中はドキドキワクワクしっぱなし。嬉しさと興奮で、代謝、上がりまくりでした。
ロミオとジュリエットが、未だ自分たちがロミオとジュリエットである事を知らずに、お互いを「見つける」場面の美しさ。VFXですか?CG組み合わさってますか?2人の間にいるはずの人々の向こう側に。光の合間に。トニーが居てマリアが居る。Looking Through の教科書の様なベタな場面で、こんなに素敵な画を初めて見ました。スピルバーグは伊達じゃないよ、やっぱり。多様な技術を駆使して、その技術を使い切りました!的な表現が、スピルバーグですよ。もうね、ここでノックアウト。
このダンスパーティーの場面で明確に分かりました。群衆ダンスはMusicalの命。昨今、特にインド映画の群衆ダンスのクオリティには目を見張るものがあります。一糸乱れぬ統率性です。
ところがところが。
スピルバーグは、これを明確に否定してるます!ダンスパーティの場面のカメラの動き。下に潜ります。踊る人々を見上げるんです。それから上って、また潜って、回って。ダンサーは統率されたシンクロナイズドな動きではなく、あくまでも、生々しさと躍動追求にございます。一人一人の踊りの逞しさと言うか、力強さと言うか、何て言えば良いの?この躍動感!
Tonightの場面は、映画の歴史に残る名場面だったそうですが、リアルタイムでWestsideを知らない世代にはピンと来なかったんですが、これは良いですわ。子猫の様に丸めた身体。格子の下にいるトニーに伸ばすマリアの指。触れるだけで全身が幸せに包まれる2人。こりゃ素敵。今、アタマの中は「トゥーナーイ、トゥーナイ」の無限リピート状態ですw
ラストシーンはベッタベタです。捻りはありません。冒頭、空から降りて来たカメラは、ゆっくりとボロボロのアパートの階段を、静かに上って行き、葬送の隊列が消えると止まります。この辺りの計算された動きは、いかにもスピルバーグ。過剰演出無しで、若者の物語りに終止符を打ちます。
ベイビー・ドライバーで共感獲得能力の半端なさを見せつけたアンセル・エルゴート。憎めないんですよ、彼。ついつい肩入れしたくなるよな外見。レイチェル・ゼグラーの透き通った歌声は「マリア」に相応しいのが彼女だって事を証明してます。バーンスタインのスコアのまんまで脱エレキの音楽も最高だった。
良かった。とーーーっても。
※オマケ
バーでリフに拳銃を売る男の口から "Mutual Destruction" と言う言葉が飛び出しました、多分。一瞬だったので聞き間違いかもしれませんが。この「相互(確証)破壊」と言う言葉は、米露の間で成立している「軍事力の均衡状態」を指し示す言葉であり、今は中国の核武装と軍拡の根拠となっている考え方です。この物語自体を、ミリタリー視点で見ると「抑止力の暴走」とも見れたりする訳で。現代社会への批判も入ってるよ、って事ですね。
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2/21 2回目鑑賞
109シネマズ20:30の回。ま、ま、まさかの貸し切り。入りは良く無いのは薄々感じてたものの、ここまでとは思わなんだ。贅沢したよな気分でしたが、ちょっと寂しかったw
トニーは不思議な人だと思う。 最初から最後まで彼の人となりがいまい...
トニーは不思議な人だと思う。
最初から最後まで彼の人となりがいまいちわかりませんでした。
つかめない人、本心がわからない人、旧作を見たことがないのでわからないのですが本作のトニーは心の読めない人だったと思います。何故マリアを好きになったのかも正直わからなくて本当に初めから終いまで個人的には謎の人物に見えました。
演じたアンセルエルゴートもひょうひょうとしていてそれが原因かもしれませんがスピルバーグはもしかするとわかっていて配役したのかもしれません。不思議な魅力の人です。
ですが作品の中の彼の行動を見ていると少しずつわかってきました。
トニーは一番無鉄砲でかっとなりやすく心を抑えきれない性格なのかと思いました。
正義感が強く根っからの正直者、ウソがつけない不器用な性分なのかもしれません。
結局舞踏会に行っているし、喧嘩も仲裁に行ったし、ほおっておけないのかもしれません。
トニーはそんな自分の厄介な性格を一番熟知しており、変えたいと思ってた。
心を入れ替えて真面目に働く。
リフとベルナルドの方がもしかすると冷静な人物なのかもしれません。
彼と彼はもしかすると良き友人になりえたかもしれません。
同じリーダー同志、トニーも元リーダーですので三人共本来ならば良き友人になりえたかもしれません。立場は違えどわかり合える部分も必然的にあった物と思われます。
ダンスパーティーで楽しそうに踊っていたシーンが懐かしいです。
見方を変えればダンスパーティで楽しく踊れることも出来るのです。
喧嘩に発展してしまいますが最初は嫌々ながらも楽しくやっていたではありませんか。
共にごちゃまぜになりながらどんちゃん騒ぎだって楽しくやればいいわけです。
そこで思ったのは音楽ってダンスって凄いということです。
本作がミュージカルなのでとりわけそのように思います。
追記)吹き替え版を観に行きました。
一回目の時に見落としていた点など二回目で理解出来ました
一回目の感想であやふやだった自分の感想を一度削除させていただきます。
吹き替え版がオリジナルキャストに近い声質でしただから英語の歌に入っても違和感なく聞けました。どうせならば吹き替え版も日本人キャストでチャレンジしてもらいたかったのですが(キャッツなどでは吹き替え版も歌っていましたので)残念に思います。
マンボとアメリカのシーンがほんとうに大好きなんです・・・みんな楽しそうで・・・楽しそうに踊っていて歌っていてほんとうに素晴らしい。大好きです。もう、ほんとうに大好きです。スピルバーグ監督ほんとうにどうもありがとうございました。永遠に見ていたいんです・・・そう言えば思い出しました
ディズニーシーでアンコールというミュージカルがあったのを御存知の方はいらっしゃいますか。
アンコールでは一幕目ラストにまさにマンボとアメリカの融合させた場面がありました。
ディズニーシーのアンコールは今はもう上演を終えましたがとても素晴らしいマンボとアメリカだったのを覚えています。もう一度見たくなりました(話が逸れました)それに劇団四季版ウエストサイド物語を幼い頃に親に連れていってもらい観たのですが思い出しましたオリジナル映画版のリフはリフを演じた飯野おさみさんに似ていて今回の新作リフを見ていると荒川務さんに似ていました。
雰囲気がなんとなく似ています。今回のリフを見てても「荒川務さんみたいだなあ・・・なんとなく似ているんだよなあ・・・」と思いながら懐かしく見ておりました。線の細さが似てます。本当に懐かしく思います。トニーは芥川英司さんマリアは堀内敬子さんの時代です(すみませんもう一度話が逸れました)ベルナルドは菊池正さんです。ベルナルドと言えば菊池正さんなのです・・・私の中では・・・それぐらい素晴らしいベルナルドでした若かりし頃の飯野おさみさんも若かりし頃の荒川務さんもリフをやっていました。小学校低学年でしたが覚えています。とても懐かしく思います。
最初のジェッツのバレエシーンもほんとうにかっこよくてみんなかっこよくて大好きなんです・・・迫力のあるカメラワーク、さすがと思います。もうほんとうに大好きで大好きでバレエ最高やん・・・・・・・・・・・・・て永遠になってます・・・・ああバレエーーーてシーラたちが歌うコーラスラインにもありますが(アットザバレエ)バレエは本当に素晴らしいです。バレエ大好きなんです。
古典的なバレエですが若者たちの争いてことでブレイクダンス踊りそうなイメージなのに優雅なバレエのステップ一人ずつ最初は静かにしなやかにひっそりとそして最後はみんなでどどーーーーーーーーーんと踏み出すからもう、堪りません・・・最高にクールでイカしてます!!!!
(古い言葉ですみません)なんかもうそこの意外性と言いますかギャップが最高に堪りませんヤンキーみたいな兄ちゃんたちなのにそんなに優雅にバレエ踊るの、すごくない?????て思いますほんとうに素敵だいやいやほんとうに素敵なんだ君たちは・・・・・バレエ素晴らしい
リフも本当にかっこよかったです・・・飽きません。マイクファイストくん本当にかっこいいんですよ見れば見るほどに興味が沸いてきました。天使みたいでした素晴らしいベルナルドもトニーもベストキャスティングだったと思います。永遠に見ていたいです・・・マリアの歌声もアニタのダンスも最高なんです・・・オーマイガーブラボーです・・・スタンディングオベーションしたいんですリフとトニーがクールの歌でリフだけが一人バレエの動きするのも最高にイカしてました・・・かっこよすぎですよもうほんとうにもう・・・喧嘩なんてやめましょう、みんなでたのしく踊ればいいんじゃんねえもうみんなさあ、ジェッツもシャークスももうマンボ永遠に踊り続けようよと思いました。マンボのシーン楽しすぎてもうずうっと見ていたいと思いました。大好き。追記終わり)
暴力のない世界は人間にはやってこないのでしょうか。
暴力ありきの世界が人間本来の世界なのでしょうか。
ことにおいては人は冷静にならなければなりません。
リフ役のマイクファイストが本当に良くやってました。
彼は本当に良かったです。良きリフでした。
彼が特に一番細く痩せており、本当に貧しい雰囲気が出ておりました。
繊細で冷静な演技がとても良かったと思います。
ベルナルドのデヴィッドアルヴァレスも本当にかっこよかったです。
スピルバーグ作品が好きなのでスピルバーグっぽいなあと思いながら見てました。私は大好きです。この映画のポスターが大好きなんです。トニーとマリアが踊る前の方にぼやけて星条旗が映っています。このうつり方が堪りません。堪らなく大好きです。私はアメリカが好きです。
アメリカという国が大好きです。けれどもアメリカは根深いです。どこの国もそうですが大きな悩みを持っています。心を分かち合い、慰め合えれば(SOMEWHEREサムホエアどこかに)行けるのかもしれません。吹き替え版も見てみます。
作り直す意味ある?ルッキズムはダメなの
期待し過ぎました。3時間はあっという間でしたが、時代的なものや国民性の違い?なのか没頭できなかった。とにかくキャストにイケメンがいなくて残念。それぞれグループの頭があんまりかっこよくない。トニーがまあまあですが、リーアムニーソン似でスピルバーグ好みなのか女子もマリアがまあまあで、他は十把一絡げ。現実味があり過ぎ。昔の方が何もかも作り物っぽいけど衣装のシンプルでカラフルな色やデザインの方が映える。ダンスも目立つ。
掃除しなきゃいけないのに商品手に取ってみんなでダンスして喜び表すのも、人の生き死にの中エッチしたりとか相入れないところ多数。ラストもこういう撮り方でで終わるんだーーという感じでした。
クレジットで雑貨店のおばあさんがリタモレノって出てたのでこれは昔のプエルトリコ側のお兄さんの彼女役やった人ではないのか!ということは、もしかしたらカウンターバーのおじいさんたちも昔の出演者かなと友人と盛り上がりました。
昔の作品と比べるならなぜ今これを作ったのか疑問。新しい映画としてみると面白いけどちょっと設定が古い、とても微妙な映画でした。
IMAXで観てよかった。最高の音楽!!
旧作は子どもの頃にテレビ放映で1回観たきりで、ストーリーと曲は知ってるけど細かいところは全然覚えてなくて、冒頭からトニーを探してしまいましたが、トニーはちょっと後から登場でした(冒頭から出てきたのはジェッツのリーダーのリフだった)
あと、そうだったのか!とちょっと驚いたのが、ストーリーが3日~1週間くらい?のめちゃめちゃ短い間の出来事だったこと。
ダンスの日の前日→ダンスの日(一目惚れ)→翌日決闘→翌日~1週間以内くらい(終)
なんですね。
マリア役の子は前評判どおりめちゃめちゃ歌が上手くて声も魅力的で、彼女か歌うと耳が喜んでるのが自分でもわかるかんじ。とても良かったです。
トニー役の子は、イメージしてたトニーよりもボンボン感があるような。背が高いけど、かっこいいよりもかわいい系。もし彼がアメリカでかっこいいなら、大谷翔平くんもかわいいでなくてかっこいいのか、というような(私の中で同じ系統です)。歌は下手ではないですが上手くもなく、走り方や動きがボンボン風味なのでトニーにはハマりませんでしたね、私は。
リフ、彼はよかったです。お顔も動きのキレもリフってかんじでした。最後の、トニーが決闘を止めに入って逆にやられてるのを見たときの表情にはぐっときましたね…そして最後もね。
シャークスのリーダー、マリアの兄ベルナルド、んん?記憶の中ではもっとかっこいいお兄さんだったんだけど、ってちょっと思ってしまったんですが(失礼)、ボクサー感あり、これくらい貫禄ないとあのアニータに負けちゃいそうなんでよかったかな。
そう、恋人のアニータがめっちゃよかったんですよ。お芝居もダンスも!大好きです!アニータ!彼女の歌から始まる「America」は最高でした!
リフ&リフの彼女、ベルナルド&アニータと仲間たちのダンス対決は圧巻でした。
他のシーンでもみんなダンスが上手すぎ魅力的すぎるので、「ギャングやってないで、ダンサーになったほうがいいって…!!」と何度も思ってしまいました…(他の映画、舞台観ててそんな風に思ったことないんですけど)
あとは、いい作品にはいいおばあちゃん。
後半泣いてしまったのですが、トニーのおばあちゃんの歌に心揺さぶられたからです。。
(あとで、この方が旧作アニータのリタ・モレノさんだと知りました)
あとは、チノ、あんた、、まあ、出てきたときからそういうフラグ立ててたよね、、っていう説得力はめちゃめちゃありましたね。
たまたまIMAXで観ましたが、IMAXで撮ってる映画なのでIMAXで観れるならIMAX鑑賞をおすすめします。
画面もそうですが、音もすごく良いので!!
エンドクレジットが主な登場人物の紹介のあと“シャークス”と“ジェッツ”とかでグループごとに流れる趣向があったり、何よりバーンスタインの名曲が最後まで流れるので、しっぽの先まであんこを堪能したような満足感に満たされます。これで2400円は安い、、というか一律料金素晴らしい、と思いました。
トニーに感情移入できなかったので☆4 ですが、間違いなくこれは劇場へ行くべき映画です。
良いのは歌とダンスだけ?
初ウェストサイドストーリーでしたが、正直ストーリが全然いいと思わない。
人種のごたごたはあるとして、ただヤンキーが喧嘩して人殺しちゃって復習されただけの話にしか見えない。その中で一目惚れ的な恋愛はあるけども、正直感情移入はできない。
歌とダンスはよかった。さすが名作なだけあって有名な歌でおーっとはなったけど、それくらいかな。
キャストもちゃんとしてて良かっただけに、これがあの名作かぁというイメージしか残らなかった。
もっと深掘りすると楽しめるのだろうか?
愚かな若者は人類そのもの
スピルバーグの近年の作品を見ていれば、「ウエストサイド物語」をリメイクするのも意外というより「なるほど」という印象でしょう。
もともと分断をテーマにした作品ですが、今回のリメイクでは、移民の排除の問題は原作のまま、高級住宅地化のための再開発が進んで貧困層の行き場がなくなるニューヨークという点では現代と同じ問題に触れています。
その再開発のために建物が壊されていく光景は、明らかに戦争で爆撃を受けた街の二重写しになってます。分断の果てに引き起こされる戦争というところまで射程とした作品であることがわかります。
そしてこれは愚かな若者を通して人類そのものの愚かさを、なおかつホモソーシャルな人間関係や発想がもたらす罪の害悪の部分にも目を向けていますね。(冒頭で倒されるものに書いてある言葉に注目)
それと、主役の俳優の外見にあれこれケチをつけている人がこのサイトに限らずいますが、そうした精神がこの映画のメッセージや願いとは逆行するものであることは、最低限理解すべきでしょう。
長かった
飽きちゃった。
塩工場でドンパチやるぞーってなったとき、マリアのドレスが青に変わったので、よしこれでやっと終わる!って思ったらそこからまた長かった…どうやってこのストーリー畳むの?ってずっと思っていた。
色の使い方とほこりっぽい演出、揃ってるダンスは本当にきれいだったけど、警察署のシーンとかは、話の流れ上これ必要?と思ってしまったな…一つ一つが長いし曲と曲の間のシーンも長い。
リメイク前のものを好きな人はきっとすごく楽しいんだと思うんだけど、私はちょっと無理でした。
あとマリアの心情に何一つ感情移入できなかった。
いくらなんでもダンスパーティでノリでキスして1回デートした程度の男を愛してるとかありえないし、そいつが兄を殺したと知った直後に、でも好きなの!ってヤるのも意味わからない。しかもその件がバレたからといって、アニータに向かって私は真剣に彼が好きなの分かって!と言い出すとか、もういっそ怖かった。だってお前がさっきまでヤッてた男がアニータの恋人を殺してるんだぞ?
トニーがお兄ちゃんを殺した!って聞いたときの動揺ぶりからは、トニーへの愛と兄との愛の間で葛藤する歌とかあるのかと思ったけど、そんなもんなくて本当にびっくりしたし、お兄ちゃんかわいそうだった…
人の死に対してやけに軽いよね。これは当時の世相とかパンフレットでも読んで理解してたら違うのかな。もう一回見るには気合がいるな…長いからな…
アニータが一番良かったです。彼女のダンスと
キャラが最高でした
短くまとめると
外見だけで一目惚れした、ちょっと能天気なカップルが巻き起こすドタバタ劇。
ミュージカルの素養がなく、不良とかヤンキーに不寛容で、なんなら一目惚れもあんまり信じない私がまとめると、そうなっちゃう。
そもそも、主人公たちの愛だけが全てに優先するという世界観についていけなかった。
トニーはムショで自分を見つめ直したと言ってたのに、数発殴られたら、マウント取って殴り殺しかねなくなるし、結局、カッとして殺しちゃう。そのすぐ後、殺した男の妹とやっちゃうんだから、反省はしてないね。
ドラッグストアの婆さんに金借りて逃げようとしてるし。結構なクズ。
マリアの方も相当イカれてます。恋人が殺された兄貴の恋人を歌で誤魔化して、自分の愛の前にはあなたの愛や兄貴の命なんて〜的に丸め込んじゃう。そして、自分の恋人が殺されると怒りまくって復讐を仄めかす。
純愛とは程遠いように思うけど、あっちの国ではこれが純愛なのかな。
まあ、そんなストーリーには眼をつぶって、歌と踊りだけ観てろってことでしょうか。前作も舞台も見たことなかった私でも知ってる歌がありました。それなりに迫力はあったと思いますよ。
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