だれもが愛しいチャンピオンのレビュー・感想・評価
全52件中、21~40件目を表示
映画のリアリティーが感じられなかった
ベタですが
挫折した男と知的障害者達の友情物語なので、何となく話が見えてしまったのですが、思った以上に楽しめました。
「できれば、私達より健常者の方が良い。」と言ったホセの言葉は、残酷な真実だと思います。誰もが顔や身体や生まれを選んで生まれてくる事ができない。ハンディキャップがあることは大変ですが、大変だからというよりも、社会から隔離され自尊心を持てない事が何より辛いのだと彼らを観ていて思いました。
日本でも障害者は障害者だけで過ごす事が多く、マルコやソニアの様な健常者と一緒に何かを成し遂げる事が少ない様に思います。障害者と健常者が一緒に過ごすことが、社会が変わる一番の近道なのではないでしょうか。
ラストは、じんわりと暖かい気持ちになって、帰りのいつもの風景が爽やかに見えました。
めちゃ、名作でした。
この作品を観た人は、誰でも、きっと、他人さんに優しくなることができるんだろうな、と感じました。
実際に、最後まで観ていて、これだけのものを作り上げるのは、かなり大変だっただろうなあと感じたのですが、とても後味の良い、笑いがこみ上げて、観ることができてよかったなあ、と感じました。
泣けて笑えて考えさせられる
基本的にな類型としてはよくあるパターンの物語だと思うのだが、とても良作。やはり感動した。
気性が荒くて、押せ押せで、せっかちで、気遣いがちょっと足りないバスケットボールのコーチ、マルコ。性格が災いし、「ヘッドコーチと乱闘、その苛々で飲酒運転、その挙句にパトカーに追突して有罪、90日の社会奉仕活動命ず、おまけにチームを解雇」というのが一遍にやってくる。ああ自業自得。
マルコは「根はいいやつなんだけど基本的に人を思いやらない」タイプの男。彼が知的障がい者のバスケットボールチームにやってきたら...まあ起こるのは圧倒的ディスコミュニケーションである。
コメディタッチで描いてはいるが、最初はコーチとチーム、全くコミュニケーションが取れない。というかマルコは自分のスタイルを崩さないし、チームメンバーはもちろん徹底してマイペース(に見える)。
そしてマルコは妻ソニアとの間にも問題を抱えていて、それがチームメンバーとの「交流」と密接に関わるというつくり。
チームメンバーには本当に驚かされる。どんな人にも「なにか」があり、バスケットボールを練習し、プレイする過程で彼らはそれを遺憾なく発揮する。そしてコーチであるマルコは彼等に「育てられる」のだ。教える側と教えられる側の逆転。
マルコも、口は悪いが根の人の良さがものすごいので、どんどん吸収して愛される。「コーチみたいな父親がよかった」は泣いた。忖度などない人間にそれを言われることの感動は計り知れない。
一緒に闘って、恐怖を克服して、家族と分かり合って。マルコと母親の親子関係が微笑ましい。あのふたりそっくりすぎて...。
ラストの決勝戦は手に汗握って見ていたけれど、あのひとひねり効いた結果が素敵だった。喜びに満ちているし、皆言うことがウィットに富んでいる。
どんなときも、誰にでも、教えて、教えられる。子どもだった大人「マルコ」は他人のことを慮り、勇気を持てる大人への階段を上り、「アミーゴス」の面々は「父親」と「仲間」を得る。
「だれもが愛しいチャンピオン」という邦題は素敵ですね。全てが詰まっている。
エンドロールのアミーゴスの面々の格好良さ!彼等の個性と柔軟性、そしてウィットにものすごく影響を受けた。前向きになれた。
難しい問題もたくさんあるけど、楽しいエンタテインメント映画に仕上げてあって、泣けて笑えて考える。素晴らしいエンタテインメントの要素を全て満たした良作だと思いました。
人生のチャンピオン
共に生きるだけで楽しい
プロットだけなぞると、「トスカーナの幸せレシピ」にそっくりですが、テイストはだいぶ違い、かなり笑いテイスト強く、ちょいちょい吹き出しそうになりました。
笑いの中にも、強いメッセージも感じつつ、コーチの人生も絡みつつ。
「知恵遅れ」と、障害者達を明らかに見下していた筈のコーチ役が、やけにデレるのが早いのがなんだか都合いいなと気にはなりましたけど、それ以外は、カラリと明るく楽しく見られました。
「コーチみたいなお父さんが欲しい」泣きます。
そして最後のオチに、笑って再び泣きました。
映画でも触れられていた、パラリンピックでの替え玉事件、帰りの電卓でググってみました。オリンピックの闇、感じます。
日本でも、障害者を巡る辛い事件が、現実にありました。身内に知的障害者がいる者として、悔しい思いで一杯です。
共に生きるだけで楽しいんだ。この映画は答えの一つかもしれませんし、つまらない御託はおいておいて、面白かった!
素敵な映画
スペインのハッピーな映画。
多分、日本では創れない・・・。
映画のクオリティーはまあ、正直イマイチだし、ストーリーも鉄板ですが・・。
観て良かった映画です。
ヨーロッパの社会は、こう言う映画を作る懐の深さがある。その懐の深さが、映画だけでなく様々な分野に染み渡っていて、創造性豊かな社会のベースを作っているように思う。
もうずいぶん昔の話になるけど 初めてヨーロッパへ行った時に、どこへ行っても障害者が健常者と同じ日常の中に存在している事に驚いた。当時の日本ではありえないし、現在の日本でも、当時とあまり変わってないように思う。ハードのインフラは徐々に改善されてきましたが・・ソフト、心のあり方が変わらないとなぁ・・。
車椅子対策はコストがかかるからやりません、と言い切る人間が進めるレジャー施設・・、ハートがないことはいずれバレるだろう。
アナハイムのディズニーランドでは、電動車椅子に乗ったエンターテイナーがショーの一員として活躍していた。
技術の日本と言いながらも、技術でも何も新しいものを生み出せず、ソフト・・ハートも持ち合わせない・・。もう、ソフトバンクの孫氏みたいに、元々、創造性が無く何も生み出せないから、他人のアイデアを買うか、盗む事しかできない・・。
脱線(笑)
良作でした。
スペインもダイバーシティは課題なんだなぁ
コジャンデス最高🤣
ウィンウィン(win-win)
想像もしなかった感動がまっていた
目線の違い
よい作日だったけど。
年明けでいきなり最高の作品かも
あなたのような父親が良い
2020年1本目
短気で問題を起こしがちなコーチが、社会福祉活動として、ハンディキャップを持った選手たちのバスケットボールチームの担当を命ぜられ、多くの壁がありながらも生まれた絆と成長の物語。
ハンディキャップという難しい題材ながら、嫌みのないコミカルなシーンの連続。その中でも、グッと突き刺さるようなセリフが織り込まれており、ただ笑えて面白いだけの映画でないところが素晴らしい!しかし、飛行機&ホテル代の工面の仕方は…(笑)
選手たちは当然、主人公も自身の家族との問題や過去のトラウマと向き合い成長していく様と、暖かなラストシーンに涙が溢れました。
2020年1本目の映画でしたが、早くも今年のベストムービー候補です(笑)!
全52件中、21~40件目を表示