「【アンモラル満艦飾男が、多士済々のアミーゴスのメンバーにより”更正”していく姿をコミカル要素を塗して描き出す。”サブ”だって良いじゃないか!】」だれもが愛しいチャンピオン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【アンモラル満艦飾男が、多士済々のアミーゴスのメンバーにより”更正”していく姿をコミカル要素を塗して描き出す。”サブ”だって良いじゃないか!】
冒頭の数シーンでマルコ(ハビエル・グディエレス:”オリーブの樹は呼んでいる”以来である。)が大馬鹿者だと分かる。
で、彼はどん底に落ちる。
けれど、救う神あり。
彼が、奉仕活動を行う先は・・・。
この作品が素晴らしい点は幾つもあるが、
・アミーゴスの愛すべきメンバーのキャラクターがしっかり立っている点と、彼らをきちんと一人の人間として細かい特徴まで含めて描き出している所。
・マルコが彼らの姿を見ている中で、自分自身の生き方を修正しようと努力する姿。
・随所に”仕込んだ笑い”を盛り込んでいる所。
1.出生時の出来事により、シャワーを浴びる事の出来ない男フアンマがマルコに仕掛けた事。”蛇ガイルヨ!”
2.皿洗いを一生懸命に朝5時起きで行うアミーゴスのメンバー”ベニート”(試合後半のとても大事なシーンで漸く登場)に対しての接し方が”労働基準法違反”のもう一人の”馬鹿者”から、マルコの連れ合いの"女優"が見事な演技で”旅費”を巻き上げる件。
3.瞬間、どこかに行ってしまう”セルビオ”の絶妙なトリップタイミング。
4.時折意味不明な言語を発する検事”様”のお知り合い。豊かなバストがお好き・・。
5.マルコのコーチ振りに対して、過去の哀しき経験から”上から目線で”的確な意見を述べる、バスケットの力量は”金メダル”クラスの”ロマン”。
・ラストは予想の斜め上を行く見事なモノで、やられた・・。
そして、試合終了後の、両チーム入り乱れての、多幸感溢れる紙吹雪が舞うシーン。
・マルコが自ら"壁"を乗り越え、妻と”新しいメンバー”を作ろうと決断し、妻に伝えるシーンにはぐっと来た。
<人間は一人ひとり個性が違うから、面白いし素晴らしいという当たり前の事を思い出させてくれた作品でもある。>