「ベタですが」だれもが愛しいチャンピオン ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
ベタですが
挫折した男と知的障害者達の友情物語なので、何となく話が見えてしまったのですが、思った以上に楽しめました。
「できれば、私達より健常者の方が良い。」と言ったホセの言葉は、残酷な真実だと思います。誰もが顔や身体や生まれを選んで生まれてくる事ができない。ハンディキャップがあることは大変ですが、大変だからというよりも、社会から隔離され自尊心を持てない事が何より辛いのだと彼らを観ていて思いました。
日本でも障害者は障害者だけで過ごす事が多く、マルコやソニアの様な健常者と一緒に何かを成し遂げる事が少ない様に思います。障害者と健常者が一緒に過ごすことが、社会が変わる一番の近道なのではないでしょうか。
ラストは、じんわりと暖かい気持ちになって、帰りのいつもの風景が爽やかに見えました。
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