「ハンディキャップを吹き飛ばす笑って感動の良作です♪」だれもが愛しいチャンピオン マツマルさんの映画レビュー(感想・評価)
ハンディキャップを吹き飛ばす笑って感動の良作です♪
昨年末から公開されてますが、鑑賞された方の評価が軒並み高いので気になってた作品をやっと鑑賞しました。
で、感想はと言うと…良い♪当たり!!
面白い! テンポも良く、随所に笑いがあって、テーマの割に重くない。劇中のBGMも良いんですよね~♪
スペイン映画ってあんまり鑑賞した事が無いんですが、これは良い♪
爽やかな感動と爽快感があり非常にバランスが取れてる。
「ROCKY」と「クール・ランニング」。あと「頑張れ!ベアーズ」や古いテレビドラマですが「頑張れ!レッドビッキーズ」を思い出しましたw
良作の快作です♪
所謂、パラスポーツを取り扱った作品ですが、最初は“これ、笑っても良いの?”と観ているこちらが気遣ってしまう感じではありましたが、そんな気遣いもいらなくなるくらいグイグイと引き込まれていきます。
中盤ぐらいまでは少し中弛みする感じな部分もありましたが、コジャンテスが出てきた辺りから、一気にターボが掛かった感じ。
コジャンテス登場シーンのメンバーの煽りは最高!良いよね、コジャンテス♪
クライマックスでの決勝戦のベニートのロングシュートが入らなかった為、優勝を逃してしまうが、彼らはそれを悲観してない。むしろ自分達が2位になれた事が嬉しい。
周りも敵味方関係なく、アミーゴスを応援している。
順位に一喜一憂するのではなくて、自分達がやり遂げた事が尊いのだと言う、マルコの表情も良い。
マルコ役のハビエル・グティエレスはジャン・クロード・バンダムとダニエル・クレイグを足して割った様に見えるなぁw
こういった作品はバランスが非常に難しい。
他の人も書かれてますが、偏見が入ると非難されるし、気を使い過ぎるとまた差別みたいになってしまう。
多分、映画としてはかなり扱い難いジャンルになるのではないかと思います。
知的障害を持つ人達で形成されたバスケットチームなので、普通に出来る事が出来ない事も多数。
だからと言ってそれを異質な目で見ると彼らはそれを敏感に感じとる。
知的障害を持つ人達は時間の流れが少しゆっくりであったり、感情の起伏が少し大きいだけで、別に何にも出来ない訳ではない。
だから、差別される事を極端に嫌う。
もしかしたら、そう言った目で彼らを見ている者達の方が可哀想なのかも知れない。
だけど、そうは言っても手が掛かる事は手が掛かる訳でマルコが中盤まで何度投げ出そうとしたかは十分に理解出来る。
バスの中のはしゃぎっぷりも普通の人から見たら迷惑この上無い。
どういう風に対応したら良いかは多分現実的な答えが見つからない。
でも映画の中ではそれを真正面から捉えて笑える所は笑えば良いと気付かせてくれた。
この作品の登場人物達は笑われているのではない。笑わせているのだと。
そう思えると個性の強い面々が大活躍する青春スポーツ作品で面白くない訳がない!
でも泣かせる所は泣かせます。
“出来れば、我々みたいなのよりも健常者の方が良い。でもマルコが父親なら嬉しい”とマリンがマルコに言った台詞はグッと来るし、ラストで代表チームのサブコーチに復帰するマルコに爽やかにお別れを言うチームのメンバーにも感動♪
変にご都合主義で感動に持ってこようとしないのが逆に感動出来ます。
遠征資金が無くて、ベニートの勤務先オーナーから資金を脅し取った事や資金が無くて、旅行を中止したチームオーナーのフリオが資金が出来たらシレッと旅行に参加してたのはご愛嬌♪
オンリーワンと言う言葉を都合良く使うとそうなのかも知れないけど、出来る事を確りとやる。
そして彼らと横に並んで歩く事が大事なのかなぁと考えさせてくれる。
もしかしたら、そう言った答えが正解じゃないかも知れないけど、そんな事を考えながらも大いに笑わせてくれる素敵な作品で感動もあり、興奮もあり、クスッと笑えて、時折爆笑!
前評判通りの素晴らしい作品です。
上映館は無茶苦茶少なく、都内でもヒューマントラストシネマ有楽町と新宿武蔵野館でしかやってませんが、時間を作ってでも観に行く価値はあります。
こういう作品に予期せぬ出会いが出来る事が嬉しいから映画館に足を運ぶのが楽しい!
無茶苦茶お薦めです♪
CBさん
コメントありがとうございます♪
お褒め頂きまして恐縮です。
良い映画ですよね。感動は出来るけど、ベースとなるテーマは重い筈なのに笑えて肩の力を抜いて鑑賞出来るのが好きです。
個人的にもかなり当たりな作品かと思います
また、お時間がありましたら、覗きに来て下さいね♪