「思いやりが理解を生む」だれもが愛しいチャンピオン KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
思いやりが理解を生む
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もっとタフな作品かなと思ったら、コメディ色が強く意外とラフに見られる作品だった。
まぁそこは監督の意図があったのかな。ハンディーキャップを抱えてるってのを重たく描写するのではなく、健常者となるべく同じように描いてるように感じた。だから、彼らを決してバカにするような笑いではなく、おっちょこちょいな感じで笑えるシーンが多かったように見えた。
ただ少し色々と駆け足で詰め込み過ぎたようにも思えた。この作品で大切なのは勝つことよりも互いを思いやり理解し合うことなんだというのは序盤から伝えたいんだなと言うのはわかった。その割には序盤はハンディーキャップを抱える彼らを理解を示そうとしない監督と選手たちの理解までの道のりが淡白に感じてしまったかな。
ただハンディーキャップを抱えてる彼らとの絆だけではなく、いざこざがあって離れて暮らす奥さんともチームを通して相手を思いやる事の大切さを学んだ監督が実践して理解に繋がるシーンは、ハンディーキャップを抱えてようがなかろうが、まずは相手を思いやることが大切な一歩なんだというメッセージ性が強く伝わって心に響いた。
若干期待していたのとは違ったが、心温まる作品には間違いないだろう。
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