だれもが愛しいチャンピオンのレビュー・感想・評価
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チームも社会全体もみんな同じなのかもしれない
ハンディキャップを題材に扱う映画はその描き方が難しい。少しでも偏見が挟み込まれると非難の対象になりうるし、だからと言って変に気を使い過ぎると逆に現実から乖離し本質が見失われてしまう。だがこの映画はどうだ。ハンディキャップをその人の個性として捉え、誰もが各々の音色を精一杯に響かせながら、いつしかチーム全体で一丸となってゴールへなだれ込んでいく。
バスケリーグで勝利の手応えを味わうにつれ、チームメイトの表情は生き生きと変わる。だが最も変わるのは、それまで人生どん底の日々を過ごしていたコーチのマルコだ。自己中心的で煮ても食えないプライドを持つ彼の方が、彼らとの日々の中で恐らく人生で初めて人間らしく羽ばたく。そして何かを伝えるためには、しっかりと目と心で通じ合い、相手と真正面から向き合うことが大事なのだと知る。何も特別なことなんてない。このチームも、我々が暮らす社会も、すべてはみんな同じなのだ。
スポーツの良さ…
ラストは後ろ向きからの劇的ゴール…が決まらず準優勝。コーチの気持ちとは裏腹に選手達は喜び、相手と称え合う。ここがスポーツの良さ。一生懸命ベストを尽くし、終わった後は互いを称える。プロのサブコーチだったマルコはバスケを教えるつもりが、逆に知的障害者の選手達からチームワークの大切さ、互いへのリスペクトの気持ちを教わる。コメディタッチでありながらも、妻との関係も交え、爽やかな終わり方。僕の子供は僕のようになってほしくないけど、あなたのような父親がほしいは感動。
笑って泣けて、最高!
一言「これは、掘り出し物!」
短気なプロバスケコーチが、試合中に監督と喧嘩→解雇→やけ酒運転→逮捕。
服役の代わりに提案された社会奉仕が、「知的障がい者施設のバスケコーチ」。
この設定は、時々あるなあと見始めました。
まあどの選手もコーチの言うことには、耳を貸さず。
コーチする以前の状況から、まず相手にパスをすること。
そこから少しずつ、お互いを理解しあっていくところが。
「一つのチームになっていく」感じがありました。
コーチも私生活では「高齢出産」云々で、夫婦仲が悪かったり。
でもその妻もチームの運転手を買ってでたり。
コーチ自身も少しずつ、変わっていくのもいいね。
試合のシーンは、「勝つことでだんだん強くなっていく」。
思いっきり応援しちゃいました。
随所にお腹抱えて笑う場面もあって、楽しい。
終盤
①決勝戦で勝つか、負けるか。
②社会奉仕期間終了した暁に、コーチはどうするのか。
どうなるのかも、見どころ満載でした。
公式HPによると。
「オーディションで選ばれた選手たちに、脚本を“当て書き“するために書き直した」。
どおりですっごく、生き生きしたキャラクターたちでした。
元気な涙を流せて、気分スッキリ!の快作。気軽におすすめです。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「あなたはいつも逃げている。子供のままのピーターパン」
障がい者
冒頭、知恵遅れと言う言葉が飛び交うので、今はこういう映画は推薦映画にはならないのだろうな。でもとても爽やかで良い映画でした!障がい者にバスケットボール指導するマルコ。最初は自己紹介すらままならず、悪戦苦闘でしたが、彼らの気持ちに寄り添う姿勢を示すとすぐに心の距離が近くなり友情が芽生える。ここは彼等の純粋さゆえ。結局のところ交流を通してマルコの方こそ精神的にグッと成長出来たのだろうな。
タイトルなし
プロバスケチームのコーチ "マルコ"
ハンディキャップチーム “アミーゴス”
彼らとの出会いをきっかけに
人生で"最も大切なこと"に気づく
純真純粋でユーモアたっぷり
人が愛しくなる
愛すべき作品
スペインのアカデミー賞とも言われる
ゴヤ賞で作品賞を含む3部門受賞
実際に障害を持つ600人の中から
オーディションで選ばれた
チームメンバー10名
新人男優賞に輝いた #ヘススビダル
彼の授賞式のスピーチは感動的
知的障害者のバスケットボール
鼻持ちならないわがまま男がバスケのコーチをクビになり、奉仕活動として知的障害者のバスケコーチになる。
コーチのほうが知的障害者のように思えてくる。
嘘のない優しさは人間を育てる。
毎日を過ごしていく中で
他人の良いところがなかなか見つけられないなと思います。障害に対する見方は人それぞれで、自分も決して素晴らしいものではないと思います。
ただ、この映画を観ている間と見終わった後考える時間だけでも誰もが美しく愛おしいものを持っているんだと思えるような映画でした。また、どんな物、人からでも学ぶことが出来るんだなと思わされました。
ありきたりのストーリーと言えばそこまで、障害をもった演者がやらされてると思えばそこまで
ただ穏やかに見てみるとこの世はなんて素晴らしいんだろうかと思える映画だと思います。
泣ける
障がい者のバスケチームに難ありな監督が就任してチームを成長させる作品
めちゃくちゃいい映画だった
様々な障がい者がいてその中でちゃんと喋れない人が喋ったときに、テレビでよくみる「◎△$♪×¥●&%#?!」と表現したのが上手いと思った
言葉を選んで書きますが、これによってこの映画では障がい者をコメディとして笑ってもいいという空気に一気になる
ストーリーはコメディ要素も強いけど感動するシーンが散りばめられていてずるい
体に障害を抱えていても腐らずに俳優として活動している彼らをとても尊敬する
本当に素晴らしい映画だった
障害者 ではなく 障碍者
スポーツを通して障碍者と向き合う感動作品。
障碍を持つ600人もの中からオーディションで選ばれた10名の“俳優”が出演。
題名通り、だれもが愛しいチャンピオン!。
レビューに一言、 障害者 ではなく 障碍者 と綴るべき。
「人扱いしてくれた」と皆で抱き合うラスト。自然と涙がポロリ。
バスケットボールプロリーグでコーチを務めるマルコは不運も重なり反省を含め社会奉仕活動をする事に。知的障害者達が集まる「チーム・アミーゴス」に3か月バスケを教えるコーチになったのは良いが最初は上手く纏まらず。
しかし、絆を深めて行くにつれ、とんとん拍子にチームが波に乗り、マルコの人生や価値観が変わってゆく物語。
最初に言っておきますが、ダウン症など知的障害者を日常から差別的、生理的に受け付けないという方(その方を非難している訳では無いです。)にはオススメしません。
また「知的障害者を面白おかしく描いてるんだろ?逆に失礼じゃない?」と思っている人へ。そりゃ面白おかしく描いてますが、それ以上のエエ話が待っている。それを期待してくれるならばオススメします。
私も当初は高評価を疑っていた。メンバーが集まるまで正直面白くなかった。
しかし、知的障害者達に悪気は無いのだが、漫才やコントの様な自由すぎる行動には笑わせて頂き、徐々にこの映画に興味を持ち始めていた。
走る事もままならない。コミニケーションすらままならないメンバー達。
しかし、行動を理解してあげる事、発想を変える事で徐々に良くなるチーム。
バスケが上手くなって行くんです‼️
纏まって行くんです☺️
tubeでも取り上げられていく様な常勝軍団になってゆくチーム・アミーゴス。彼らの行く着く先は何処⁉️
障害者もの映画は色々観て来ましたが、彼らの生い立ちを同情したりお涙ちょーだい優先の様な映画では無い。
彼らの頑張りが光り、「良い映画だなぁ」と自然に涙がポロリ流れる様な映画なのだ。
ラストの試合が淡白だったのが勿体ない。
もう少し工夫があれば更に良い映画になったと思う。
全体的展開としてはベタ。しかし、ハンディキャップを逆に利用しここまで映画として築いた製作参加メンバーに拍手したい👏
鉄板だよ。分ったよ。好きにしなよ。
って言いたくなるじゃないですか。万国共通がんばれベアーズのハンディキャップ編。罰ゲームが発端で、心理的な僻地に飛ばされた主人公が何かを見つけて生き方を変える話。その僻地にいるのは、概ね社会的弱者と呼ばれる人達なんだけど、実は俺達よりも、主人公よりも、ある意味においては幸せであり、リッチであり、偉かったりする。
どっからどう見ても漫才でしょ、それは。ボケvsボケ。いやいや、真っすぐ行くと思ったよ。真っすぐ走ると思ったよ。クソ、笑かされるし。わぁった、わぁった。何着ても良いから、もう。好きにしなよ。全国大会?ナヌ?それ?勝った?うっわ、そんなに直ぐに勝てるようになるんだ、スゲ。蹴るなぁ!蹴り上げるな!つか、ガッツポーズすんなぁ!いや、ネズミちゃん助けるって、それ、捕まえるってこと?ムリでしょうに。つか、キャンピングカー、新しくなっとるやん!どっから調達して来た?あら。お父さんするならあなたが良いとか。お父さんにしたい人選手権?俺、降ります。ででで。外れるんかよ、ここで。ここまで来て。まぁ。良いか。って、ノーサイドかよ。これですか、見せたかったのは。あはは。参った。
って事で。鉄板ですからね。いつも程度には、泣けた。
エンドロールの皆の胸にぶら下がってるのは「金」でしょ?ハエ無しの、金属の「金」。コーチの胸には黒いホイッスル。代表チームって、まさか「パラ」の方なの?いや、パラならユニがちゃう。って事は、何年後かには、また、彼らのチームに戻ってコーチするんでっかね?いやいや違う。内心に尊さを秘める彼らこそ、チャンピオンだよ、って事でさ。
ま。好きにしなよ。って思いました。
ほっこり。ホンマ、ほっこり。
これだから、鉄板は止められないw
パラリンピックで彼らの試合を見たくなる!
一生懸命やる姿は人によって違う。でも、一生懸命やっていることを認めることから、人は通じ合える。
逆転を狙った最後の、オーバーヘッドバックシュート?の結果は如何に?
あー面白かった、楽しかった、清々しかった。
映画っていいなぁ…と思わせてくれる作品でした
有名な受賞作ももちろん良いですが、このような作品ももっと沢山の劇場で上映され、沢山の人に観て貰えるといいなと強く思いました。
ストーリーは分かりやすく、所々にスパイスが効いたシーンや台詞が散りばめられており、笑いあり涙ありで飽きることなく全編釘付けでした。
こんな映画を観るととても幸せな気持ちになれます。
【アンモラル満艦飾男が、多士済々のアミーゴスのメンバーにより”更正”していく姿をコミカル要素を塗して描き出す。”サブ”だって良いじゃないか!】
冒頭の数シーンでマルコ(ハビエル・グディエレス:”オリーブの樹は呼んでいる”以来である。)が大馬鹿者だと分かる。
で、彼はどん底に落ちる。
けれど、救う神あり。
彼が、奉仕活動を行う先は・・・。
この作品が素晴らしい点は幾つもあるが、
・アミーゴスの愛すべきメンバーのキャラクターがしっかり立っている点と、彼らをきちんと一人の人間として細かい特徴まで含めて描き出している所。
・マルコが彼らの姿を見ている中で、自分自身の生き方を修正しようと努力する姿。
・随所に”仕込んだ笑い”を盛り込んでいる所。
1.出生時の出来事により、シャワーを浴びる事の出来ない男フアンマがマルコに仕掛けた事。”蛇ガイルヨ!”
2.皿洗いを一生懸命に朝5時起きで行うアミーゴスのメンバー”ベニート”(試合後半のとても大事なシーンで漸く登場)に対しての接し方が”労働基準法違反”のもう一人の”馬鹿者”から、マルコの連れ合いの"女優"が見事な演技で”旅費”を巻き上げる件。
3.瞬間、どこかに行ってしまう”セルビオ”の絶妙なトリップタイミング。
4.時折意味不明な言語を発する検事”様”のお知り合い。豊かなバストがお好き・・。
5.マルコのコーチ振りに対して、過去の哀しき経験から”上から目線で”的確な意見を述べる、バスケットの力量は”金メダル”クラスの”ロマン”。
・ラストは予想の斜め上を行く見事なモノで、やられた・・。
そして、試合終了後の、両チーム入り乱れての、多幸感溢れる紙吹雪が舞うシーン。
・マルコが自ら"壁"を乗り越え、妻と”新しいメンバー”を作ろうと決断し、妻に伝えるシーンにはぐっと来た。
<人間は一人ひとり個性が違うから、面白いし素晴らしいという当たり前の事を思い出させてくれた作品でもある。>
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