カセットテープ・ダイアリーズのレビュー・感想・評価
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夢をつかむ
どうして、父親にはわからないのだろう。
母親にはわかり過ぎるほどわかっていると
いうのに。
普段おとなしく父に従う母が、
ここぞとばかりに普段偉そうな父を叱る。
叱られた父は、幼い子のように半ペソ状態。
父がいて母がいて家族がいて良かった。
父を家族を心配してくれる彼女もいる。
同胞やイギリス人の友人がいる。
息子よりジャベドの趣味を褒めてくれる友人の父。
先見の明ある先生がいる。
味方になってくれ励ましてくれる隣人の
おじさんがいる。
バイトの新聞社でも認めてくれる人がいる。
ブルース•スプリングスティーンの聖地巡礼が
一番の目的だと知ると喜んだ税関職員たち。
周りにいるたくさんの人たちが
応援してくれる。
パキスタンからの移民という立場で、
解雇された気難しい父親のもと、
自己主張できないと悩むジャベド。
外でもパキ野郎と罵られること度々。
家の外壁に差別用語迄落書きされた。
自分なら心パキッパキッ。
辛い境遇ながら、
大好きで得意な文才生かし
着々と夢の一歩を歩き始める
そんな夢と希望が詰まったお話でした。
観た後の爽快感、ハンパない。
だけどいろいろ辛かっただろうな、と思う。
ブルース•スプリングスティーンさん、初めて
知りました。
いいお声で、ぶっ壊せ、と歌ってられた。
エンドロールに実際の画像が出て来ましたが、誰が誰だか分からなかったです。
移民2世の羽ばたきと家族の結びつき
私はこの映画から感じられるメッセージがとても好き。
主人公はパキスタンからイギリスに移り住んだ両親を持つ少年。
移民への差別的感情が蔓延る地域で暮らす主人公ジャベド、彼の置かれる環境は移民2世を象徴しているかのようだった。
父からはパキスタン的教育を受け反発を感じ、一部白人からは「パキ野郎」となじられ、パキスタンにもイギリスにもがっつりと属することができない宙ぶらりんな存在。
そんな彼がブルース・スプリングスティーンの曲と出会い、自由の国アメリカへの期待や自身の内なる夢が膨らむ。
当然、生粋のパキスタン人である父とはそりがさらに合わなくなる。
(この先は物語の結末にも触れているので、下げて書きます。)
夢を追うことはときにそれまでの関係性との決別が避けられないことがあるけど、
今回はそうではなく、家族の愛に気づき、決別ではない選択をしたのがとっても良かった。
父の教育や接し方はジャベドにとって必ずしも心地よいものではなかったけど、息子に対する愛が不器用に隠れていた。
ジャベドはそれに気づき、自分の夢と家族に橋を架けたいと願う。
何かをするとき家族と衝突することって誰にでも起こりうること。家族も相手の幸せを願っているがゆえに反対してしまうこともある。
反対されたら反発したくなる気持ちはすごく分かる。でもジャベドはそこに愛があることに気づき、それを受け止めることができた。
全ての家族がこう上手くいくことはもちろんない。だからこそ、幸せで暖かい気持ちで鑑賞を終えさせてくれたこの映画が心にしみる。
『サンダーロード』はボブ・ディランの歌だと思っていた。
『サンダーロード』はボブ・ディランの歌だと思っていた。
それは嘘。でも、ブルース・スプリングスティーンの曲だとは知らなかった。ブルース・スプリングスティーンと言えば、『ボーン.・イン・ザ・アメリカ』で、それだけのカントリー・アンド・ウェスタンの歌手だと思っていた。
さて、実話だと知り、今でもこう言った移民に対する差別が残っているが、それをこの映画の演出家はどう考えるか、がこの映画の評価を分けると思う。
彼女は『脱亜入欧』した保守的なリベラリストなのだろうと思う。つまり、現在のイギリスの首相がそれを語っていると思う。
『約束の地』はユダヤ教だし、パキスタン人が『オー・マイ・ゴッド』とは言わない。演出が矛盾している。
アメリカやロンドンが、差別のない場所な訳が無い。そんな場所がパラダイスな訳が無い。
この主人公にはパキスタン人としての民族的アイデンティティが欠落している。
僕はブルース・スプリングスティーンよりも、彼や彼の親が聞いていた『パキスタン音楽』の方が好きである。何一つ引け目を感じないで、パキスタン音楽もインド音楽も好きである。
ブルース・スプリングスティーンは結局差別は払拭出来なかった。
青春だなぁ~・・・
ブルース・スプリングスティーンの曲の歌詞に
特に思い入れがなくて
実話ベースらしいけど、作家を目指す
主人公ジャベドの文才が
どんなものかもよくわからなくて
イマイチ話にのめり込めなかったけれど
まぁ・・・差別はいけませんよね
パキスタン人(というかムスリム?)の価値観では
子供にとって親は絶対的な存在らしくて
そういう意味では、親(や彼女)の気持ちを
汲みつつ自立しようとする男の子の話でも
あるのかな
親とケンカして家を飛び出したはいいけれど
家族皆で後ろから押してもらわないと
走りだせない車の中でうなだれた後で、
自室でふて寝していたジャベドに笑った
ラストでは普通に出発できた=ジャベドが
気持ちの上で自立できたという事か
ミュージシャンを
「聖地巡礼」までしてハマる所なんかも
青春だなぁ~・・・と思いました
スプリングスティーンが
ユダヤ人でなくて良かったね・・・
爽やか、青春…
ブルース・スプリングスティーンの曲をあまり知らずとも、思わずジャベトと一緒に走り出したくなる映画。やっぱり昔の曲は歌詞がストレートで分かりやすい。出てくる人みんな良い人で、ルートンの街も悪くないじゃないと思ってしまうほど。特に恋人イライザはキュートだった。単なるハッピー映画でなく、失業、移民排斥問題、人種差別を背景に描いている。実在人物だったとは。もっとブルースの曲を知りたくなった。とにかく清々しい気持ちにさせてくれる映画。
心に染みる物語
この物語は誰にでもある若く多感な時期にいかに新しい発想に出会ったり
人に出会う事が重要かを描いていると思う
パキスタン系の主人公は詩や文章を書くのが好きな青年で
地元で差別に遭いながらもイギリス人の友達に守られたりしながら日々を生活してる
そんな時たまたま知り合った同じ有色人種の人間にブルース・スプリングスティーンの
音楽を紹介され人生が変化していく...
主人公がパキスタン系で差別の問題を提示してて
イギリスはあまり差別がなさそうな印象だったがそうでもないということと
やはりどんな土地でも差別は起こり得るんだと言う事を再認識した
そして何と言っても音楽の力
ここではブルース・スプリングスティーンがその核として描かれているが
人それぞれ大切な心動かされる音楽はある物だと思う
そしてそうゆう音楽が心の栄養となって人を輝かせる事もあると思う
音楽を通じていろんな事柄を知りそれらをどう解釈するかを知り
そしてどう行動したらいいかを提示してくれるのが良い音楽なんだと思う
主人公は歌詞を通じ影響を受け新しい生活への脱出を試みるが
父親もまた若い頃そうであった事を理解する
若い頃の職業の選択、やりたい事、恋愛、人種の壁、社会の中での自分の確認など
誰もが通り迷う時期を鮮明に描きながらも爽やかな味わいの良作だと思った
音楽好き、進路で迷ってる人などには是非観て欲しい作品
そして書き忘れていたが重要なのは
この主人公の才能を見出した先生だと思う
才能を愛でて育てたこの人の存在がなくては
この主人公みたいな人物は生まれえないと思う
いかにどんなジャンルでも師、先生と言われる人が重要かを痛感する
そして音楽を通して伝わった思想が
今度は映画を通して私に伝わる
そんな文化の素晴らしさを体感できる作品だと思った
Everybody's got a hungry heart… 頬を伝う涙の理由は一体何なんだろう…?
1987年、イギリスの小さな街ルートンに暮らすパキスタン移民の青年ジャベドは、鬱屈とした思いを抱えながら生活していたが、ブルース・スプリングスティーンのカセットテープを聞いたことにより、心情にある変化が訪れる、という青春映画。
ブルース・スプリングスティーンについて、名前や「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」くらいは知っていたものの、ほとんど興味もない状態で観賞したのですが、完全に心を撃ち抜かれました…
正直、今の若い人達はあまり聴いていないと思うのですが、ある年齢以上の人たちからは絶大な支持を受けるミュージシャン。通称「ザ・ボス」。
1973年にデビューしているため、1970年頃の生まれであるジャベド達が古いと感じるのも仕方ない。
日本でも支持されており、村上春樹もファンを公言。
村上春樹はブルース・スプリングスティーンの音楽を「ワーキング・クラスの抱えた問題を、ワーキング・クラス固有の階層的問題としてではなく、より広範な、普遍的な問題として描」いていると評している。
閉塞したブルーカラーの人々についての歌に、まだ学生のジャベドが感銘を受けていることからも、この評が的を射ていることがわかる。
意外なことに、ビートルズもデヴィッド・ボウイもほとんど知らないと発言している宮崎駿も、ブルース・スプリングスティーンは熱心に聴いていたらしい。宮崎駿がブルースを好む理由をいかに引用。
自分で見たものと感じたものでちゃんと地面に足をつけて歌を作ってるっていう感じが伝わってくるから。で、それをちゃんと受けとめてる人たちがいるっていうことが伝わってくるから。『ああ、歌っていうのはこうありたいなあ』と思います ー『風の帰る場所』
貧しい労働者階級の生まれであるブルースが、人生で実際に経験した体験や思いこそが彼の音楽の源であり、その生のエネルギーが聴く者の心を震わすんですねぇ。
10代の頃、ロックンロールにぶっ飛ばされた経験のある人なら、絶対にジャベドが初めてブルースのカセットを聞くシーンで涙を流すはず。
というか、映画の中盤あたりはずっと涙が止まらなかった…😭
ジャベドの友人達もみんないい人で堪らない!
ブルースを薦めてくれた、同じパキスタン人のループスとの友情には目頭が熱くなる。
そして、ジャベドの幼なじみマット。濱田岳に似てる。
始めは嫌なヤツかと思ってたけど、こいつがめちゃくちゃ良い!
喧嘩の原因もすげぇしょうもない事なんだけど、好きなものをバカにされて拗ねちゃうところとか、わかるわかると共感しまくり。
マットのオヤジさんのボンクラ加減もいい味出してます。
ブルース・スプリングスティーン最高っ!という映画なのだが、そこで終わるのではなく一歩先へ踏み出しているところも好印象。
ブルース至上主義者となり家族や友人と対立していくジャベドだが、自らの頭で思考することにより利己的だった自分を省みる。
これは白人至上主義を掲げ人種差別もいとわない極右政党、国民戦線と対称関係にあり、思考を放棄し多様性を失った人々への批判にもなっている。
かなり青臭い作品だが、音楽に対する喜びと楽しさに満ち溢れた感動作。
しかし、お話の展開はかなり弱い。
特に後半はほとんど物語が動かないので結構退屈…🥱
実話を基にしているのだから仕方ないことではあるが、もう少しドラマが欲しかった。
ブルース・スプリングスティーンのことをよく知らない人でも大丈夫!👌
「ウィー・アー・ザ・ワールド」で変な顔しながら歌ってた人、ぐらいの認識でも十分に楽しめます。
音楽を愛する人にはオススメ!
※観賞するにあたり、特別な知識は必要ないがそれでもちょっとは知っておいた方が良いこともある。
まず、イギリスは1950年ごろ労働力としてパキスタンからの移民を大量に受け入れた。
パキスタンはもともとイギリス領であり、お隣のインドと戦争しまくってたから移民の人がたくさんいたんですね。
自分たちで受け入れておいて差別するんだから、困ったもんじゃい。
1987年のイギリスは「鉄の女」サッチャー政権下にあった。
アメリカ同様スタグフレーションに苦しんでいたイギリスは、水道・ガス・電気などの民営化、法人税や所得税などの引き下げにより、事態を打破しようとする。
「新自由主義」という、政府は市場や個人にあんまり関与しませーん、的な政治の結果、失業率がとんでもないことになってしまった。
アメリカもイギリスも保守派が政権を握っており、その結果イギリス国民戦線のような人種差別も辞さない白人至上主義の極右政党が力を持つようになった。
時代背景はこんな感じ。このくらいは押さえておいた方が良いかも。
移民にとって、80年代は生きづらい時代だったんですねぇ。
今もあんまり変わってないだろうけど。
実話だってのがオチを更に照らす。
ゲームオブスローンズのトメンが、主人公の幼なじみとして出てきますよー。お腹ぽにょで、80年代のへんちくりんな髪型してて(ごめん)、いいやつだたよ。トメンはいろんなところで会えてうれしいお。
心の拠り所を見つけ、巣立つ青年のお話。
巣立つといっても、家族を見捨てない。
ちゃんと自分を通しつつ援助を得た。
マット、彼女、ターバンのお友達、ママ、妹。
周りが優しかったせいもあるけど、絵空事ではなく実話ベースってところが希望。あり得た話ってことだから。
ラストの壇上での演説、滂沱の涙。
親と子の人生と、社会的な問題と。
音楽がとても良い演出をしていると思う。
ストーリーも変に複雑でなくわかりやすいので気軽に楽しめる作品。
親と子供の人生は別物ではあるが、全く切り離して成り立つものでは無く
お互いを認め尊重することが大切なのかなと。
最後に、父親が息子に車の鍵を渡して運転を促すシーンが全てを物語っていたと思う。
社会的背景を含む友人や近所や街との関係も描かれていて、
今に至っても、まだまだ移民問題や、人種問題があるこの社会で考えさせられる作品でもあると思う。
ロックンロールの未来を見た、その名もブルース・スプリングスティーン!
ボスことブルース・スプリングスティーンの楽曲がモチーフとなった作品とのことで鑑賞。
ボスの歌詞やアティテュードから伝わるボスの魂が本作の主人公を変容させ成長させていくストーリーと、ボスの歌に鼓舞されて前に進んできた自分がめちゃくちゃ重なり、ヤバいくらい感動しました。あまり2度観しないのですが、本作は速攻で再鑑賞しましたね!
とはいえ、正直、感じのいい佳作レベルの作品なので、2度目の鑑賞はそこそこ。1回目はあれだけ感動したのに、自分の意外なほどのシビアな審美眼にちょっとビビりました。
舞台は80年代後半のイギリスの田舎町。パキスタン移民の2世である高校生ジャベドは貧乏な家庭で育ち、強権的な父親や近所のネオナチたちにビクビク怯えながら非モテ人生をしょんぼり生きています。友だちのバンドの歌詞を書いたり詩を書いたりと文藝には強いのですが、自信はありません。
ある日、高校で同じインド系の同級生・ループスに声を掛けられます。ジャベドは彼の聴いている音楽について尋ねたところ、ループスは「ボスだ」と答えます。
ジャベド「ボスって誰?」
ループス「この腐った世界で真実を導く男さ」
ジャベド「マジで?」
ループス「(無言でボスの『ボーン・イン・ザ・USA』と4thのテープを渡す)、まあ聴け。絶対に俺に感謝するから」
こうしてジャベドはボスのテープを借りました。家に帰ると親父は失業し、将来の見通しは立たなくなり、家族がさらにギスギスするという現実が待っていました。失望し、自らしたためた詩を廃棄するジャベド…
すべてが嫌になったその夜、ジャベドはループスに借りたボスと呼ばれるアメリカ人のテープを聴きます。流れてきたのは『ダンシング・イン・ザ・ダーク』という曲でした。
Can’t start a fire, Can’t start a fire without spark...
火花がなければ火が点かない。まさにこれはジャベドの現実を歌ってました。これまで何かしたくても動けなかったジャベド。しかし、この夜、ついにジャベドは火花を見つけたのです!その名は、ブルース・スプリングスティーン!
ジャベドは覚醒し、自らの中に何か強烈な力が湧いてくる実感を得ます。これが天啓だ。この人は俺のことを歌っている!俺のことを解ってくれている!俺はこの世でひとりぼっちではない、俺はこの人のように、この世界を生きることができるかもしれない!
ジャベドは捨てた詩を拾いに行きます。ブルース・スプリングスティーンという希望を得たジャベドは、この夜に生まれ変わり、新しい人生を踏み出して行く…というストーリーです!
もうね、ジャベドがボスの『ダンシング・イン・ザ・ダーク』と『プロミスド・ランド』を聴いて生まれ変わるシーンが、最高中の最高!ホントに最高だった!
スプリングスティーンの音楽というか歌詞は、自分を負け犬と思い込んでいる連中に希望の光と勇気を与えるんですよね。空虚なポジティブとはまるで違う、闘いを挑む勇気こそが自分の人生を切り開くことをボスは高らかに歌い上げているからです。そこには、ボス自身が体験したであろう迷いと葛藤のリアリズムがあり、ボスの曲らそれを越えた人間だけが持つ説得力を有しているのです。だからこそ、未来を失いながらも、何とか前を向きたい人間にボスの歌は刺さるのです。
俺も28くらいの時、ボスの宇宙的大名曲『涙のサンダーロード』でジャベドとまったく同じ体験をしてるんです。俺の方がはるかに年寄りでしたが、内容はホントに同じだった。あの至高体験・神秘体験が曲は違えど同じボスの楽曲で、しかも映画の中で追体験できるなんて!ハンカチがぐしゃぐしゃになるくらい涙が出ましたよ。このシーンを観れただけで、俺は本作を観た意味があると確信してます。
ボスの福音で生まれ変わったジャベドは自分の人生に闘いを挑みます。生きる勇気を得たジャベドは、ループスという親友を獲得し、ネオナチの威圧にも屈さなくなります。そして社会運動をしているイザベラという女の子とも仲良くなり、幼馴染みの父親(この人もボスファン!)が経営している古着屋でバイトを始めます。論文で頭角も現し、大学進学も現実的になっていきます。
とはいえ、父親との関係は難しく、ジャベドを悩ませます。本作の核は、自分を生きる勇気を得たジャベドが父親と対決し乗り越えていく物語だと感じました。高校ではいろんなことをスムーズにクリアしていくジャベドですが、父親はラスボス的な強さがあり、かなり手こずりました。
そして、本作の素晴らしい点は、単に自立して父親の制空権から逃れる以上のサイコマジック的な展開が待っていたことです。この父と子の描き方はホドロフスキー師匠の『エンドレス・ポエトリー』に匹敵する、感謝や赦しを感じさせるものでした。これはボスの『No one wins until everybody wins』の精神が反映されていると思います。ボスの魂が、イギリスのパキスタン移民の親子にサイコマジック・ボムをもたらしたのだと感じました。
さらに、プチ・ミュージカルシーンが2ヶ所あり、それがとても魅力的でした。もちろん楽曲はボスで、しかも俺が世界で最も愛する曲『涙のサンダーロード』と、おそらく世界のボスファンたちに最も愛されている曲『ボーン・トゥ・ラン』だからたまらない!
『涙のサンダーロード』は、本来アイデンティティを確立するための第一歩を踏み出す前夜を描いた曲ですが、本作では恋の悦びを表現していました。友人の父である古着屋の親父もジャベドと一緒に歌っていてアツかった。だけど途中でライブ音源のスローバージョンになるのはいただけない。ボスは『涙のサンダーロード』をよくスローテンポにして歌いますが、あれあんまり良くないんだよな〜高揚感が削がれるので。『ボーン・トゥ・ラン』はフルコーラス行きました!めちゃくちゃ多幸感に満ちたシーンでした。
できれば本作、ミュージカル化してもらいたい!さすれば、ボスの人気が浸透していない我が国でも、新しいファン層を獲得できそうです。城田優あたりに主演してもらってね!
一方、映画としてはやや平凡です。前述したようにジャベドは父と子の問題以外をあまりにもスムーズにクリアしていくので、正直その辺はイマイチでした。壁があってもボスの音楽に励まされてジャベドはパッと超えていきますからね。
あと、ジャベドはものすごく恵まれている。自身の中に文学の才能という大きな資源を持ってますし、理解者はループスやイザベラだけでなく、論文の先生や妹、近所の退役軍人のおじいちゃんまでジャベドを理解し、応援してくれています。これにボスという守神がつけば、大体のことは乗り越えられますね。彼女も聡明な上に可愛いし。
なので、ボスが絡まない作品ならば、本作の評価は⭐️-0.5くらいになったと思います。ボスを知らない人が観れば、音楽がいい感じの普通の青春映画と感じるでしょうね。
ブルース・スプリングスティーンを知らないと、、
とても良い話だと思うのに、印象に残り辛い…
主人公がブルース・スプリングスティーンの曲と出会った事で、
考え方を変え、行動を変え、とどんどん前向きになっていく。
しかし、唐突に始まる曲と歌詞の羅列で現実に引き戻されてしまい、
個人的にはあまり好みでは無い演出方法でした。
ブルース・スプリングスティーンの曲を知っていれば、
また違った感想になったのかも。。
途中の主人公が女の子に告白するシーンは、キュンとしてとても良かったです。
推しのいる人生。
イギリスに住むアジア系の家庭で育って、差別や家族との軋轢がある中でも音楽に救われて…というところまでは、ちょっと『ボヘミアン・ラプソディ』みたいだな、と思った。
でもそれで「僕もミュージシャンになろう!」ではなく、音楽をパワーにして自分の人生を前向きに生きていくというところが、この映画のポイント。劇的ではないかもしれないけど、共感できる、素敵なストーリーだった。大好きなアーティストに出会うだけで、人はこんなにも変わる。「推し」がいる人生っていいよね。
B・スプリングスティーンを絡めた、ちょっといい話。
最近こういう、音楽を絡めたちょっといい話、みたいなの多い気がする。
オシャレ音楽映画、みたいな。
言うほどそんなにカセットテープが全面に出てる話じゃない。
実際、結婚したお姉さんはパキスタンの古い習慣に則って、親が決めたお見合い結婚だったりするんだろうし、実際あのネオナチみたいな人達がどういう活動をしていて、とても苦しめられて、みたいなところがもうちょっと描かれてても良かったんじゃないかと思う。
多少いじめられてても、ちゃんと学校で先生にも評価されているし、純英国人のイケてる彼女と恋愛もしてるし、友達のお父さんに気にいられてバイトもできて、ブルース・スプリングスティーンのチケットを買えるし、絶望的な所から脱してるって感じがしなかった。
ジージャンを羽織り、コンバースを履いて音楽を聴きながら歩きたくなる、ドストレートな青春映画です♪
タイトルの「カセットテープ」にブルース・スプリングスティーンと単語を並べられたら、やっぱり興味が沸くでしょう!とばかりに観賞しました。
で、感想はと言うと、良いね♪
良い良い!
オッサン心をくすぐるグッズにキーワードが連発。
舞台が1980年後半でなんとなく懐かしい物が一杯。
また、実際のお話をベースにしていると言うのも良いッスね。
こりゃあ!個人的にはドンピシャリの青春映画ですよ♪
保守的な考え方の父親と人種差別がまだ根強く残るイギリスの片田舎でパキスタン系の高校生、ジャベドはある時偶然勧められたブルース・スプリングスティーンの音楽を聴いてからハマリだし、鬱屈した毎日を殻を破る様にポジティブに変わりだすと言うのが大まかな感じですが、そこにいろんなドラマが起こり出す。
ブルース・スプリングスティーンはムチャクチャ有名ではありますが、活躍した年代から考えるとジャベドが劇中で1970年生まれなので、ドンピシャでハマるにはちょっとズレる。
ジャベドよりももうちょい上の20代後半から30代前半ぐらいが本命ゾーン。
なので、10代には直撃世代ではないので、ちょっとその良さが分からないかも。
日本で言う所の当時では、10代の頃に矢沢永吉さんはちょっと背伸びした感じで、10代のティーンエイジャーはBOOWYとかTHE BLUE HEARTS、尾崎豊、プリンセス プリンセス、バービーボーイズにハマってたみたいなもんでしょうか?
まぁそれでも10代で永ちゃん好きは当時でもいたので、よく考えればシブいっすよね。
それでもジャベドには雷が落ちたかの様な衝撃を食らったブルース・スプリングスティーンの曲はもう、神の声の様な言霊の連発。分かる分かる。
ブルース・スプリングスティーン = BOSSにハマリだしてからのジャベドはちょっと調子に乗り過ぎる。
校内放送で勝手にジャックして、BOSSの曲を勝手に掛けるし、友人のマットに頼み込んでバイトをするがウォークマンで曲を聴きながらバイトをする。
とりあえず反省はするけど周りはちょっとムカムカ。
でもそれが若さだ!w
その若さがとっても大事。それが大事w
そんな若さの特権がいろんな事を教えてくれるし、いろんな事を導いてくれる。
大人はだいたいブルース・スプリングスティーン好きなので"…まぁしょうがないなぁ~"とだいたい許してくれるのが微笑ましいw
それでも前向きなって、自分の気持ちに向き合う様になったジャベドを見ると、何処か懐かしくもあり、共感する所もあり、"もっとこうしておけば良かったなぁ"と思う所もありで、いろんな事にキュンキュンする。
ちょっとシンディ・ローパーチックの可愛い彼女が出来たのもBOSSのおかげ♪
登場人物の格好もなんとなく80年代のアーティストに様な感じ。
ボブ・ディラン、シンディ・ローパー、マイケル・ジャクソン、マドンナ、デュラン・デュラン…
いろんなスーパースター達が連想されて楽しい♪
でも、BOSSの良さを教えてくれたループスの格好を見るとどうしても…タイガー・ジェット・シンを思い出すんですよねw
ラストもとても良い締め方でとっても良いんですが、個人的には父親が破り捨てたBOSSのライブが気になったんですよね。
実は父親が新たに買い直して、親子でBOSSのライブに行く!なんて終わり方の予想してたんですが、まぁこれはこれでアリです。
あと、惜しむらくは何故かBOSSの「Bone in the U.S.A.」が劇中で流れなかったのはイギリスが舞台だからか?w
ジャベドがループスと一緒に大学の下見でアメリカのニュージャージーに来た時に税関員が"BOSSの故郷を訪ねる以上の訪米の理由は無い"と言う台詞はチョー最高!
イカス税関職員だ!アメリカ最高!!
誰だって10代の頃に物凄く感銘を受けたと言うか、ドハマリしたアーティストや音楽ってあると思うんですよね♪
自分の場合はヒューイ・ルイス&ザ・ニュースなんですが、今でも大好き!
なので、ジャベドの気持ちが良く分かる。
音楽が今よりももっと憧れの対象であった時代で、その中でもカセットテープとヘッドフォンステレオを避けては通れない程の思い出の詰まったアイテム。
ハイ・ポジションやメタルテープ、ドルビーNRと言う単語も当時はキラキラしてドキドキしました。
今だってジーパンにジージャンを着る事なんて多々あるけど、そこにコンバースのハイカットのオールスターのバッシュを履いて、ソニーのウォークマンで曲を聴けるなら最高!
今やオールドタイプに見える金属製バンドのヘッドフォンなら言う事無し♪
そんなアナログからデジタルへの変換期は子供から大人に成り変わろうとする10代にドンピシャにハマる。
保守的な父親に人種差別も残る街に嫌気がさして、新しい自分に変わろうとするが、父親との葛藤もある。
でも、家族はやっぱり大事でそんな家族との絆も素敵だ。ジャベドが運転して父親が助手席。
息子の門出にカーステレオでかけたカセットテープはブルース・スプリングスティーン!
エンドロールのモデルとなったジャベドとBOSSの写真も良い。BOSSのライブに計150回も行ってるのもイカス!
切なくてもノリノリ。声を出して叫びたくなる程の衝動は怒りもあれば、悲しみあるし、楽しい事もある。
でも明日が前向きな全うなドストレートの青春映画。
久し振りにジージャンにコンバースのバッシュを履いて、音楽を聴きながら歩きたくなる、めっちゃお勧めの作品です♪
悪くないのは知ってるけど
うん、スゴくキラキラしてて爽やかな青春もので良かったんだよ。なんだけど…
人種差別な視線に苛まれる街で、保守的な家庭環境で燻っていたパキスタン青年がブルーススプリングスティーンの曲との出会いから、友情、恋、家族、才能、夢と向き合い成長を遂げていく青春ドラマ
実話ベースということで劇的な展開とかはないにしてもTHE 王道の青春成長譚を見せてくれるのが、見ているこっちが気恥ずかしくなるようで微笑ましい
でも、なんだろ、なんかモヤッとすると言うか…全体的に都合良く進みすぎ?
きっと彼には文才だけでは無く、出会いの才能もあったのだろう。
映画的な演出もあるだろうが、良き教師、良き友人、彼女、隣のおじさんまで好い人で、父親が解雇されても家はそのままで学校もそのまま通えて…
幼い頃から書きためたものが評価され、その才能を認める人に出会い、新たな友人や恋人にも恵まれ、昔からの親友ともすぐに仲直りし、対立した父親とも少し頭を冷やして会えば改善する…どうにもご都合主義の映画に見えてしまう私はひねくれているのだろうか?
王道の若者青春ストーリーでそこを彩るブルーススプリングスティーンを始めとする80年代ソングとリンクする主人公の物語はストレートで見易い。若者が夢に向かって邁進する姿は見ていて気恥ずかしくて、キラキラしているのが見ていられなかったのかもしれない…
演出としては、冒頭の幼い頃とラストがリンクするとかは好みだった。
歌詞が壁に投影されたり、彼等の行動がミュージカル調になったりと映画として魅せる画造りも見ていてポップで見易く楽しい感じはする。
時代背景としては知らない部分も多くて、あの年代での人種差別の苛烈さや政治的背景、大量の解雇者とか知らない部分も多くて勉強になる。
また、主人公一家の家族性?と言うのかな家長主義的な文化も知らなかった。
最後のスピーチはブルースに囚われすぎて周りが見えてなかったとこを反省して新たな自分の道を見つけるようなスピーチに落とし込んだのも好感は持てる。
…多分個人的に趣味が合わなかった作品だな。実話ベースゆえに主観的な目線が多くてご都合主義的な展開に見えてしまったことが合わなかったのかも?
人生を変えてくれる音楽という奇跡の出会いをきっかけに、自らの夢へと新たな道を踏み出す若者を描いた青春ストーリー
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確かに皆さんの言うことも分かるし、良い映画と思ったのは間違いない
ただ、主人公の変わり具合というかどういう形で変化したのかが伝わらないと言うか…
スプリングスティーンに出会う前と後で彼が変わった部分と言えば自分の表現を肯定して前向きになったこと。それが才能を見出だされてことになるわけだ。
彼のこの表現、つまり詩の部分に関して彼の成長ぶりとかこう変わった、スプリングスティーンに出会ってからこうしたんだみたいな頑張りというか変わりようが見えてこなかった…いやなんか違うかな…そんな感じがしたのかもなと思ったので記録しておく
スプリングスティンの曲がたくさん!
イギリスのくだらん街(作品の中で)でパキスタンからの移民の少年ジャベド。厳格な父親に反抗しつつも、詩と日記を書いている。高校に進み、スプリングスティンに出会い、人生を変えていく。
なかなかご機嫌でした。フットルースぽいとこもだいすきだ。
カセットテープ、そして80年代の音楽💛
邦題の「カセットテープ」という言葉にノスタルジーを感じて鑑賞。
私もカセットテープ世代だが、その後、CD、MDと進化したときに捨ててしまった。
昨今は、カセットテープの人気が再燃し、東京には専門店もあるというではないか。
レコードといいカセットといい、捨てなきゃよかったと思う。
時は80年代をティーンエイジャーとして過ごしたパキスタン移民のイギリスの男の子。
カセットウォークマンを聞き、Gジャンを着て、父親の管理と学校や地域という窮屈な場所から早く解放されたいと願っていたのは私も同じ。
突然ミュージカル調になったり、ハイになったりする前半にはついていけなかったが、後半はぐんぐん惹きつけられ、涙と鼻水でぐじゃぐじゃになった。
洋画を見るのが好きだと、どうしても欧米の価値観に影響されることになる。
支配的な父親、従順な母親と子どもたち。子どもは親の期待に沿って生きる、というのはアジア的な価値観で、これに反発して家を飛び出すのは欧米的、と言えようか。
私も、古い価値観を押し付ける親世代はけしからんと思っていた。
主人公も初めは父親に反抗するのだけれど、最後の最後で、「希望への橋を架け、家族との壁を作らない」という道を見出す。
イギリス映画なのに、アジア的な価値観のボールを不意に投げられたような気がした。
私も若いとき、こんな大人の考えができていたら、父親と対立することも少なかったか。
欧米の人が観てもはっとさせられるのではと思った。
とてもよかった
ちょうど先月スプリングスティーンが聞きたくなって、あれこれ聞いてみたのだけどあまりピンと来なかったが、映画で歌詞を見ながら聴くと最高に素晴らしい。主人公が初めて聞いた場面でいてもたってもいられず暴風の中外を歩き回る場面がいい。
国語の先生が常に言って欲しいことを全部言ってくれるし、パキスタン人の友達も最高だし、彼女も最高で、ちょっと周りに恵まれすぎではないだろうか。お父さんも結局のところ認めてくれる。しかし子どもの夢を大人は認めない方がいいと思う。オレは漫画家になったのだけど、デビューするまで親に話したこともなかった。親が簡単に認めてくれていたらちょっと描いただけでやめてしまっていたかもしれない。高圧的に抑圧する方が反発してやる気を育むし、反発できないくらいならデビューもできないと思う。なので、自分の子どもが夢みたいな事を言い出したら「いいぞいいぞ」と言って応援する予定だ。本当はまともな社会人になって欲しいので。
この当時スプリングスティーンがちょっと古くてお父さん世代に親しまれていたというのが面白い。現在の日本に置き換えると、スプリングスティーンは長渕剛かな。
うん、素敵
人種差別とかお国事情は正直日本人にはしっかりわからんのだろうけど、限界ってやっぱり自分が決めてるんだろうし、やりたいことやらなきゃなー一度きりの人生だものと思う作品。音楽がいいね。ミュージカル好きだからなぁ。
そんな中で描かれる恋愛も友情も、そして最後に溢れる家族愛もとても素敵でした。頑なな親父が最後に見せる笑顔と理解、それをずーっと支える素敵な母親にアクセサリーを渡す、あー家族っていいですな。
全部諦めずに欲張りに、でも自己中にはならずに、楽しく歌って生きよう♪
差別と音楽と青春
・ボヘミアンラプソディの時にフレディが観客からパキ野郎ひっこんでろ!みたいなシーンがあった。あれが70年代初めくらいの設定だったはずでこちらは87年でずっとその間も続いてるんだ…っていう事実とあからさまに唾はいてたり玄関ポストから小便してきたり、壁に落書きしたり内容が描かれていて酷くて切なかった。全体の作風と親友の英国人や恋人の存在があったからか強く深刻な印象は受けなかったけれど何だか寂しくなるシーンだった。
・小さな町から出るまでの2時間っていうのが凄いなと思った。
・ブルース・スプリングスティーンとの出会いで世界が一変したシーンがとても良かった。文化も国も違うけど、同じことを感じて考えている人がいるって感じることがいかに心強くなれるかと改めて感じた。それを終始全否定する父親がラストで理解を示したシーンは泣けた。
・合間合間にフラッシュモブかミュージカル的なノリで歌を歌うシーンが音楽で世界を一変できるような気持になった。
・80年代ファッションが面白かった。カセットデッキを腰につけて、聴いている様が良かった。良いヘッドホン、良い音質とかよりも、何か大切なものが事があるんだと反省した。
・ムスリムと度々いわれていたけれどどういう意味なんだろうと思った。パキスタン人の事を言っていたのだろうか。
・ブルース・スプリングスティーンがアメリカでとんでもない英雄的存在なんだなと知らなかったので驚いた。歌詞も観ているととても良かった。あんまり覚えてないけど。
・87年が舞台だからライブエイドの後だからシンセの音楽もそんなに悪くないよなとか思った。なので自分があそこにいたら馬鹿にされていたなぁと思った。
・進学したところから話が始まったのかなぁと思ったら違ってて進級したって事だったのか、少しわからなかった。論文の授業で担当教諭から才能を見出されたジャベドがとても羨ましかった。文章書くのが好きで才能があるなんていわれたら最高だなぁと。
・パキスタンの家族関係が父親の権力が強くてとても窮屈そうで女性の立場が弱いから従属するような生活を強いられいるんだろうなと思ったら辛かった。車が動かず家族総出で押して動かすシーンが惨めさをとてもよく演出しているように感じた。
・結婚式の時にパキスタン人へのデモとチケット発売日とかが重複して式を抜け出して買いに行った間に父親がケガをさせられたシーンが苦しかった。
・家族の閉塞感や暗さがあったからジャベドがスプリングスティーンのおかげでどんどん元気になって調子にのっていく感じがとても開放感があって良かった。
・実際に自分があの環境だったらどうだろうと想像すると毎日憂鬱でたまらないだろうなと思った。
・ブルース・スプリングスティーンが感じたことだけを書くと言っていたとジャベドが語っていたシーンが印象深かった。だからその時に、出来る曲は明るものから暗いものもあると。
・親友のお父さんがブルース・スプリングスティーンの大ファンなのが何か面白かった。
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