「握手」T-34 レジェンド・オブ・ウォー よしさんの映画レビュー(感想・評価)
握手
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ドイツ軍の捕虜となったソ連兵士が、演習用のT-35に乗り込み脱走を図る物語。
戦争物ではなく、戦場を舞台にしたヒーローものですね。
戦車同士のバトルは、大掛かりではありませんが臨場感たっぷり。
クライマックスの市街戦も、迫力十分だったと思います。
また、女性通訳の登用も良かったと思います。ラブシーンは個人的には余計に感じましたが、銃で脅かされ恐怖に怯えるシーンや、地図を盗む設定などは、映画に厚みを持たせたように感じます。
ただ、それだけに「ヒーロー物」になってしまったのが残念です。そもそも、主人公が凄すぎます。士官学校出たての戦車長が、ドイツの戦車中隊相手に奮闘し、拷問に耐え抜いて・・・特別なバックボーンがなければ納得感が産まれません。
ラストも決闘仕立てにしてしまい、個人的には興ざめ。やり過ぎです。
ただ、それでも評価は3.5。そのラストにあった、ドイツ軍将校との握手シーンは秀逸で評価を1点爆上げしました。「助けを求める手?」「崖に引きずり込もうとする手?」と思わせての握手。主人公の戸惑いと恐怖とそして敬意の表情変化も見事で感心しました。
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