劇場公開日 2022年5月28日

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「室町時代、琵琶法師が琵琶を掻き鳴らしながらロックを歌い、能楽師のパフォーマーがダンスを踊る」犬王 ゆみありさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0室町時代、琵琶法師が琵琶を掻き鳴らしながらロックを歌い、能楽師のパフォーマーがダンスを踊る

2023年1月11日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

ゴールデングローブ賞にノミネートされたということで急遽観に行きました。もともと気になってはいたのですが見逃してました。
不思議な話が大好きなので(どういうことなんだろうって考えるのが楽しい)、この不思議な物語を楽しむことができました。
盲目の琵琶法師がいつの間にかロックを歌いながら京都の橋の上でパフォーマンス(クイーンの We Will Rock You や Bohemian Rhapsody を彷彿させる楽曲もありました)。そして平家の亡霊に取り憑かれた犬王(実在した能楽師がモデルとか)という素晴らしい相棒(こっちが主役です)であるパフォーマーの力もあり、民衆も初めて観る不思議なパフォーマンスに夢中。犬王に煽られてノリノリでヘドバン?は大袈裟ですが、歌に合わせて拳を突き上げ、ダンスをするものまで。僕もこの楽しいパフォーマンス(映像)に引き込まれました。極めつけは足利義満の前でのパフォーマンス。前半はバラードで優雅に、後半はロック(Bohemian Rhapsody 風)で激しく。何とも美しいパフォーマンスでした。
壇之浦の戦い、南北朝、足利義満、世阿弥といった日本史でお馴染みの事件や人物との絡みもあり興味深く観ることができました。

ゆみあり