「日本の音楽が消え、アメリカのロック万歳に」犬王 indigoさんの映画レビュー(感想・評価)
日本の音楽が消え、アメリカのロック万歳に
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能楽師と琵琶法師の話ということで、三味線を弾く身としては日本の音に期待して観に行った。
でも、音楽がアメリカのロック寄りになっていくにつれ群衆は熱狂。クイーンの有名なリズムまで出てきた。
舞も最終的にブレイクダンスやバレエの動き。
日本の音階やリズム、五線譜には当てはまらない日本の音楽は消えていった。
結局はクイーン世代の人が作ったのだろう。音楽が大友良英さんなのにと思ったけど、大友さんは違う形を提案してたらしい。
日本の舞にもゾワっとして高揚するような踊りがあるのに。
ストーリーも、犬王は手塚治虫のどろろを連想させる。
しかし魂を売った父親は、結局あれだけの事をしたのに何の才も手に入れてないのが疑問。
映像の見応えはあった。
アメリカのロック自体は嫌いじゃない。
ただ平家物語をやるのなら、もっと日本の酔狂な音を拾ってほしかった。
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