「ポルシェ911を乗り回す女子高生」ガール・イン・ザ・ミラー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ポルシェ911を乗り回す女子高生
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AIRAMなんてREDRUMみたいなものか・・・などと、小ネタにとらわれてしまい、双子だったことを忘れてしまいそうになりました。カナダの雪深い地方。主人公マリアも友人リリーもかなり裕福な家庭なのだろう。道路はずっとアイスバーン化してるし、アイスホッケーやフィギュアスケートなどもメインだし、高校のプロムだって氷上プロムという氷漬けのイメージ。
内気で孤独なマリアだったけど、リリーは肝心なところで守ってくれず、リリーの恋人ショーンがもっともマリアを心配してくれていた。そんなある日、鏡の中のエイラムと名乗る自分が勝手に動き出し、望みを叶えてくれると告げる。言われるがまま鏡にキスをすると、マリアとエイラムが入れ替わり、復讐のために連続殺人を行うというストーリー。
双子の胎児の写真や、出産時に片方はダメだという医師の声。マリアの姉は死産だったのかと思わせておく手法で展開する。マリアの代わりにイジメっ子やリリーを殺すというのは読めるのだが、最後は見事にオチをつけてくれました。ホラーではあるけど、グロい映像もなく、『キャリー』か!?と思わせておいて、実はピノコだったりする。
父親への愛は感じられないけど、母親だけは二人とも愛していた。二人とも生まれていたら、どんなに幸せな人生を歩んでいたのだろうか・・・ただ、シャム双生児の悲劇をも思い起こさせるし、やっぱり悲しい結末だったのかもしれません。
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