ホール・イン・ザ・グラウンドのレビュー・感想・評価
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面白いのか、面白くないのか
人里離れた森の中に足を踏み入れたら最後、そこに巣食う何かに侵食されていくという設定のホラーはいくつか観てきたが、これまた独特な世界観の作品だ。我が子が日に日におかしくなっていく様を丁寧に描いており、恐怖と焦り、我が子を守る責任感に挟まれて揺れ動く母親の心情含め、短い本編で丁寧に描いている。また、山深い僻地が舞台という事もあり、静かで薄暗いシーンの数々に登場する不気味な怪現象は、地味だが森の木々と上手く混ざり合い、かなり良い味を出しており、強く印象に残る。大衆向けの作品と違い、エンターテインメントを意識した作りでは無いが、不思議な世界観に放り込まれた様に感じるシーンの数々は、意外と素直に受け入れることが出来た。
「ヘレディタリー 継承」等を手掛けたA-24製作という事もあり、期待値高めで観てしまうが、好きか嫌いかで真っ二つに評価は分かれるだろう。「イット・カムズ・アット・ナイト」もそうだったが、確実に「何か」がいると分かっている中で、それは明確に描かれず、理由も分からず怯える登場人物らと心情的に同化する様に進んでいくのである。それを怖いと取るか、つまらないと取るか、それは観客それぞれが考察をして良いものだ。奇妙な体験をしたい方にぜひ。
森林火災
森の中の一軒家に母子二人に起こる不穏な出来事の話。
恐らくDVがあったのか、旦那とわかれ何故か不便そうな森の中に引っ越して来たら、森には巨大なクレーターがあるし、近所のおばちゃんはイッちゃってるし、息子は何か変わっちゃってというストーリー。
序盤から小さいし取り留めない不穏な出来事の連続で雰囲気をつくって行き、何となく既に答えが見えてくる展開。
近所のおばちゃんの死から若干勢いを増すけれど、やっぱりそうか。そしてそれだけ…?
全ての答え合わせをしてくれとは言わないけれど、何がしたかったの?という残念な仕上がり。
お約束だけど、ラストはどちらかが…とかにおわせるぐらいのものとかあっても良いのじゃないかねぇ。
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