「報われないのが人生さ。フッ。」殺し屋 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
報われないのが人生さ。フッ。
かなりユルい映像の殺し屋アクション。パーラメントが14ドルとか、タバコの値段にも驚くが、標的の部屋の前でそのタバコに火をつけ、傘を差し、スプリンクラーを作動させ、出てきた標的をサイレンサー銃の一撃をくらわす殺し屋アッシャー(ロン・パールマン)。これが無口で老いた殺し屋の日常請負業務なのだ。
そんな殺し屋も10数年ぶり(?)くらいに恋をした。バレエ教室の講師をしているソフィ(ファムケ・ヤンセン)だ。「俺は料理が得意だ」などと、わけのわからぬぎこちない誘い方でソフィを誘うが、やがて仲良くなる。彼女の母親はジャクリーン・ビセット。あぁ、かつてセクシー女優だった彼女も認知症の母親役。時が経つのも罪だなぁ。
単独でしか仕事をしなかったのに、どうしてもグループでターゲットを殺してほしいと依頼が入る。かつての教え子ウジエルとイラク帰りの元兵士。成功したかと思われたが、実は依頼人はボスであるリチャード・ドレイファス本人であり、ある組織を乗っ取ろうと企てた殺しの依頼だったのだ。そこからは反対に狙われまくりのアッシャー。ソフィーまでも巻き込んで激しい抗争となってしまうのだった。
いぶし銀の殺し屋っぷりが見事だったロン・パールマン。女には純情そのものであるところが逆に可愛かったりするのだが、認知症のお母さんまで殺しちゃだめでしょ!って、ハラハラさせられた(そこかよ!)。こんなゆるい殺し屋アクションもたまにはいいかな・・・
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