劇場公開日 2019年11月22日

「不満は多いが一見の価値あり」フラグタイム ジンクスさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5不満は多いが一見の価値あり

2021年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

幸せ

ちょっとした動作を見ても絵の枚数が少ないし、肘から先が円運動しないでスライドするだけだったり、クオリティの低さは目立ちます。
そのせいで、心象風景とか、何でもアリなシーンはもうちょっと欲しいと思ってしまいました。ケレン味ある表現も入れてカバーしてますが。

時間を止めたあと、主人公が消えたり、イタズラされたりした人たちがどんなリアクションをしたのかは一貫して描かれていませんが、作者の意図的なものでしょう。これはいいんですが、通して見ていると違和感が。原作の漫画ではどうやってるか分かりませんが、短編で場面を切ってしまわないと不自然に見えてしまいます。

アニメーションには色々不満なところはありますが、主要人物の心情変化はなかなかの見応えがあります。風景の描き方や無音を上手く使っているところとか、主人公が自分自身あるいはヒロインの心情に集中しまくってる様が、ガッツリ伝わってきます。

一見の価値ありです。

ジンクス