「タイトルについて考えさせる」フラグタイム Dポッターさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルについて考えさせる
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女の子同士のキャッキャウフフを期待して観に行ったオッサンです。
確かに女子高生同士のそういう絵面で描かれていますが、多分見る人によっては想像していたのと作品を観て感じるものは別物です。ほぼエロはありません。
エンディングソングにELTの「fragile」を2人が歌うことからも、タイトルの『フラグタイム』はfragile timeからかと。割れ物のような、もしくは欠片、壊れやすくて大切な時間、そんな意味でしょうか。
人の意見に合わせているうちに自分の本心ややりたいことが分からなくなってしまう、そんな少女の話です。男子高校生が繊細でないというつもりはないですが、絵にならないですもんね(笑)私が観に行った時間帯の鑑賞者の90%以上は男性というのもなんだかなと思いますが。
尚、この作品が非常に特徴的なのが60分作品というかなりチャレンジングなショートムービーだと言うこと。また中国系のアニメ製作会社も絡んでいる点も象徴的です。
近年珍しくもないですが、映画が殆ど何でも120分という事に対しての挑戦でもあり、またサラッと終わるので人によって見応えが少ないと感じるかも知れません。
個人的には少し長めの予告を観ているような、2人のこれからや心がそうなってしまった経緯を想像させるような生殺し感を感じて良かったですが。
映像は柔らかなタッチで、とても繊細で綺麗で繊細に描かれていたとも思います。
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