「ぎっしり」糸 juncoccoさんの映画レビュー(感想・評価)
ぎっしり
最初から最後まで、中身がぎっしりと濃いお話。
平成元年に生まれた、蓮と葵の、平成が終わるまでの物語。
北海道で育った2人は、12歳で惹かれ合うが、子供の力ではどうにも出来ない事情で離れてしまう。
20歳に友達の結婚式で再開したときには、葵には一緒に住む男性がいる。蓮が葵からもらったミサンガが切れた直後だったのが切ない。
その後、蓮は北海道で、葵は沖縄やシンガポールで仕事をするが、葵の母親の行方をきっかけに、北海道で再開。その時も2人にはそれぞれ人生を共にしようとする相手がいる。
何度もの、諦め、割り切り、すれ違いがあるが、お互いのことを忘れることは無かった。
相手を思う気持ちを持ち続けていても、目の前の人を大事にしていくのは、一見裏切りのようでもあるけど、真実にも思えた。
結果、2人は誰も傷付けることなく。。。
『えらい人にならなくていい。泣いてる人がいたときに、抱きしめてあげられる人でいてね。』の言葉が印象的。
もう何度泣いたか分からないくらい泣いたな。
でも隣(の隣)の席の人、泣き過ぎてて少し引いた(笑)
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