「ストーリーが残念」糸 むらたさんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーが残念
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北海道の農場育ちの私には見覚えのある景色が広がり、自分に重なる部分もありその点でほろりとはしましたが、それを除くとあんまり…という評価です。以下理由を箇条書きします。
①偶然が重なりすぎ
自転車で転んで偶然の出会い、テンプレ通りの堕落した母親、お金のためにキャバクラで働き大金持ちの社長に見初められる、その会社が倒産して失踪、妻が癌で亡くなる、親友の裏切りでどん底、飛行機搭乗前たまたま開いたサイトにご飯を食べさせてくれたおばあちゃんがでてくる…などあげたらキリがないほど。「よくもまぁ、こんなにも小説にありきたりな偶然を重ねましたこと」とでも言いたくなるような盛り込み具合。「いやいや出来過ぎだろう」と逆にしらけてしまいました。
②ストーリーと人間、どちらも中途半端
おそらくテーマ的に人間の方に重点を置きたいのでしょうが、人間心理を描くのにここまで作り込んだストーリーが必要なのか疑問に感じます。人の人生なんてそんなに物語的でドラマチックなものではありません。人間を描く上で逆に物語性が邪魔になっていると感じました。
もし仮に私の予想と逆にストーリーに重きを置いているのならあまりにもチープです。理由は①で述べたとおりです。
以上の理由から私はこの映画をあまり好きにはなれませんでした。
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