「トキメキドギマギ」猿楽町で会いましょう ONAKAMAさんの映画レビュー(感想・評価)
トキメキドギマギ
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清々しいくらいクズ人間しかいない映画でした。役者のパワーが炸裂していました。
特に主演のお二人。金子さんはヒソヒソっと喋る演技から激昂する演技まで多くの表情が映画内で映されており、落ち着きっぷりは小栗旬さんを彷彿とさせます。石川瑠華さんは面倒臭さが醸し出されていて、とても良かったです。あざといだけに終わらず、男をイチコロにさせるレベルの魅力を放つけど、超かまってちゃんという何面性も持ち合わせる今作屈指のクズです。お見事です。
序盤の主人公2人の撮影シーンや、道路の中央で転げ回ったりするシーンはとても爽やかで、ロゴと一緒だなと感じていましたが、ユカの裏がバレていくたびに、どんどんどす黒くなっていくのがなんとも不思議。
脇を固める俳優陣も素晴らしく、「初恋」の時から注目している小西桜子さんも正統派を演じる嫌味な女を演じていてお見事でした。他者を見下している感じが最高です。
そして劇場では久々に観た遠慮のない性描写。金子さんと石川さんの絡み合いが生々しく、中々興奮しました。
後半に連れていくにつれ、ストーリーが単調なものになってしまい、失速してラストも謎な感じで終わったのが残念です。
近くのシネコンでは1週間で終わってしまったので滑り込みで観れてよかったです。貴重な作品ですので、やっている劇場が近くにあればぜひ。
鑑賞日 6/10
鑑賞時間 9:15〜11:30
座席 G-4
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