「硬派のスパイスが効いたコメディー」新解釈・三國志 みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)
硬派のスパイスが効いたコメディー
こんなの三國志じゃない、三國志をコメディー化するなんて不謹慎などなど、野暮は言わずに、気楽に無邪気にコメディー作品として楽しむ作品である。本作は三國志の前半のハイライトである赤壁の戦いを中心に描いたコメディー作品である。正統派の三國志、赤壁の戦いを知っていた方が、正統派と本作との比較ができて楽しめる作品である。
本作の舞台は中国の三国時代。魏、呉、蜀の三国が覇権を争っていたが、魏の曹操(小栗旬)が次第に勢力を拡大し、中国統一を目指し、80万の大軍で、呉の孫権(岡田健史)、蜀の劉備玄徳(大泉洋)連合軍3万に迫ってくる。劉備玄徳は、名軍師・諸葛孔明(ムロツヨシ)を迎え、劣勢の挽回を図る・・・。
劉備玄徳、曹操、孫権、関羽、張飛、そして諸葛孔明など、三國志の主要登場人物達を従来とは異なるハチャメチャな個性にしてドタバタコメディーを繰り広げるのだが、重要な史実は踏まえているので、ストーリー展開が破綻することはない。安心して観ることができる。
やはり、大泉洋が卓越している。硬軟入り混じった劉備玄徳の言動を巧演している。コメディー部分は、熟練の話術を存分に発揮している。関羽、張飛、諸葛孔明らとの丁々発止のやり取りが笑いを誘う。硬派部分は、凛々しく勇ましい台詞に迫力がある。
登場人物達の衣装、佇まい、アクションシーンは本格的だったので、正統派作品の雰囲気も味わうことができる。特に、名馬・赤兎馬に乗って登場する呂布(城田優)は、威風堂々とした雰囲気で、殺陣もダイナミックで見応えがある。コメディーではなく、この演者達で正統派三国志を作ったらどうなるか観てみたくなる。
本作は、硬派な物語をコメディー化しているので、硬派のスパイスの効いたコメディーに仕上がっている。荒唐無稽と言ってしまえばそれまでだが、コロナ禍の中で、こういう作品を観ると自粛性格で疲弊した気持ちが和む。笑うことの大切さが良く分かる。
こんばんは。LaLaさん。
みかずきです。要
コメントありがとうございます。
大泉洋は好きな俳優ですが、
シリアス、コメディ、何でも熟せる俳優ですね。
コロナ禍なので、本作のようなぶっ飛んだ作品もいいです。
この手の作品は、野暮は言わずに、無邪気に観ればいいです。
では、また共感作で交流しましょう。
ー以上-
みかずきさん
こんにちは
まさかの、三國志をコメディー化でしたね。
テレビで観ましたよ(^^)/
大泉洋ちゃん、むろさんは
登場するだけで ユニークですよね。
痩せているのは美しくないという時代・・
(≧▽≦)受けました。
確かにアクションシーンは迫力ありました。