「辟易との戦い」新解釈・三國志 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
辟易との戦い
今俺は!何をやっても許される!
福田雄一が手を出しちゃったのは、あの『三國志』。
しかも、自分なりの笑いによる“新解釈”。
製作発表されてからこれを聞いてずっと、イヤ~な予感しかしなかった。
何と言うか、直感みたいなもの。
で、見てみたら、的中!
いや、それ以上だった。
こりゃ酷過ぎ…。
自分は『三國志』は特別詳しい訳でもなく、『レッドクリフ』を見た程度(後その昔、アニメ映画であって見たような)。
『レッドクリフ』を見た後だとガッカリどころか、怒りも沸き、恥ずかしくもなってくる。
今日中関係深刻だが、こればっかりは中国さんに謝れとさえ思う。
よくこんなの作れたもんだ。
もはやコント。
よく昨冬、劇場で流したもんだ。コロナで延期になった作品もある中。
超豪華キャストの無駄遣い。まあ、常連はそう思ってないか…。
単なる福田の俺様劇場。
こんなのがまた興行40億円の大ヒット。同時期公開の『ワンダーウーマン1984』はたった5億円…。
ゲラゲラ笑う福田のドヤ顔がムカつくほどチラつく。
一応大まかな話は『三國志』の前半部分に沿っているようだ。
劉備、関羽、張飛の義兄弟の契り。
趙雲による劉備妻子救出、孫権/劉備軍との共闘、孔明を軍師に、その孔明による10万本の矢の手配、様々な作戦や奇策、そして赤壁の戦い…『レッドクリフ』と同じエピソードのお陰でポイントちとプラス。
でも、どれもこれも、下らないコントのせいで台無しになっている。
あのカッコよく、崇高で、誇り高き『三國志』の世界が…。
これは“新解釈”じゃない。
“バカ解釈”…いや、福田の俺様やりたい放題。
何の権限があって他国様の伝説をこんなにした!?
私にとっては“辟易との戦い”であった。
辟易との戦い、お見事!
あはは。仰る通りですねー。
大多数のレビューがあまりにその通りなので、ほんの少しだけでも本作を擁護したくなったのが、私が映画COM.レビュー始めた理由です(笑)
水曜どうでしょうなどは一切見たことがなく、純粋に
「100%、ヨシヒコの続編」というつもりで観に行ったので、それなりに楽しめました。
鑑賞後にyou tubeで関連動画閲覧すると、大泉氏とムロ氏が
「これ、本当に劇場流しちゃっていいの?怒られない?」
って本気で心配そうだったのが印象的です。
興行40億ですかー!
予告編の効果が絶大でしょうね。私は鑑賞前には予告を観てなかったのですが、あれはあざといと評価されても仕方ないかもですね。