「福田監督ファンにもオススメ出来ない」新解釈・三國志 やまだ山さんの映画レビュー(感想・評価)
福田監督ファンにもオススメ出来ない
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つまらない、出来が悪い、長い。
三國志のストーリーの中でも桃園の誓いから赤壁の戦いまでを一気に描くには、それなりにしっかりした脚本がないとそもそも難しい。そこに福田ギャグを入れ込んでコメディにしてるものだから、極めて内容が薄くなり、話がわかりづらくつまらない。もう少しピンポイントに焦点を当ててお話を作ればよかったのでは。
大泉洋のセンスと福田節が相性悪く感じた。福田作品の中では、役者のアドリブギャグに対してのツッコミキャラというのが際立つが、それを大泉にやらせている。これがそもそも合ってない。
三國志という壮大過ぎるお話の中で、福田ギャグを入れ込んでいくのがそもそも無理がある。内容としてもギャグ全振りにも出来ないし、史実を捻じ曲げるわけにも行かないからすべてが中途半端。ここはもしかしたら日テレの悪いところが出たのかもしれない。
CGも大してキレイじゃない。音も良くない。褒められる箇所が極めて少ない。というか無い。
とにかく間が悪く、テンポも悪い。その割には次の展開に進む流れが早過ぎて、三國志に詳しい人間から見てもどこからどこまで進んだのかがわかりづらくなっているし、三國志を知らない人間からすれば本当にわからない。
途中からは「早く終われ」と念じながら見ていた。早くも2021年ガッカリ映画のナンバーワン候補。
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